のんびりぽつぽつ

日常のこと、本のこと、大好きなこと・・・
いろいろ、と。
のんびりと。

「ドリアン・グレイの肖像」 観劇2回目。

2009年08月28日 23時56分24秒 | 山本耕史さん
生のピアノと舞台上の物語が一体になっていて、
どこまでが音楽でどこからが物語なのか、
気付いたら全く気にしないで観ていた。

2回目のドリアン・グレイ。

とても近く感じた。
席がっていうんじゃなくて、(むしろ座席は前回より端で観難かった・・・)
1幕からずっと、前回よりずっとすんなりと言葉が心に入り、
前回は2幕の始めのみで笑いが起こったんだけれど、今回は1幕でもあり。
すごく生意気な言い方だと思うけれど、
役者さんたちと客席がとても近くて一体化しているような、
そんな安心感があった。

話自体は、もちろん安心と真逆なものだし、
その心持はビシビシと伝わってきて、
案の定、泣きそうになったり切なくなったりしたのだけれど。

変な緊張感がなかったのか、な?

そして。
今回はとにかくドリアンの表情やしぐさをしっかり観るって決めていったけど、
結局幕の前半は夢中で全体を追っていて、
後半、バジルを・・・という辺りから、彼の表情をオペラグラスで追っていた。

そして、思ったこと。

人を殺す。
その場面の人って結局狂ってるんだって思うけれど。
その瞬間のドリアンは、前後の激しい気持ちの表れと全く逆で、
冷たいというか、全く感情のない怖いくらいに無の表情。

そこに行くまでの、恋する表情や笑顔、怒りや後悔が、
人を殺めた後はどこか変わる。
その後も、負の感情が主だけれど沢山の表情が通り過ぎるけれど、
どこかに「無」があって、どこか恐ろしいくらい「闇」があるのか、
とても、観ていて怖い。同時に痛々しい・・・

そしてラスト。
ヘンリー卿との決別(?)の場面。
「偽善だ」と言われながら、
でも「善人になりたい」と主張し続ける彼に浮かんだ涙は、
何だか、、
とても遠い位置から観てしまった。

判ってる。
苦しんで苦しんで、あの時点の彼は本気で過去を消してしまおうと思ったんだろう事。
こころではすごく良くわかる。
何とかここから抜け出したい。
立ち直って善人になりたい。
そう心底思っているからこその涙だと。

だけど。
だから、かな。
「それは違う。過去は消せない。自分からは逃げられない」
というヘンリー卿の言葉に私の気持ちが乗っかった。

そして。
ラストの「死」の場面。
あの・・・
ドリアンは仮面かぶってないよ、ね?
今日の席ではちょっととても観づらくて、
でも。
倒れたドリアンの顔が、仮面に見えた。

からっぽ。
なにもない、死。
死すらも「肖像」に持っていかれてしまったのか。

からっぽ・・・。

何だか、自分の予想もしない場所に気持ちが行っちゃって、怖い。

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オペラグラス。

2009年08月28日 10時51分59秒 | ぽつぽつぽつ
舞台に向かって左側は下手よ、ね?

というわけで。
今日、また三茶に行きます。
仕事、終わりました。

も、地に足が着いてません。

先日の1回目の鑑賞では、
すっかり緊張で固まっていた私は、
オペラグラスを持っていたのも忘れて、
とにかくひたすら舞台をにらんでおりました(爆)。
(一応ちゃんと見える席だったから苦にならなかったけど)

今日はドリアン@耕史くんの表情をガッツリ堪能できるように、
会場についたらまずオペラグラスを出すこと!
忘れずに・・・するぞぉ~(気合のいれ場所がチガウ)

・・・・今日は上の子も一緒。
さて、彼女にあの世界は理解できるか???
(それより英語の宿題は終わってるのか???)

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歩き(BlogPet)

2009年08月28日 10時18分03秒 | ぽつぽつぽつ
きょうはなんはゆきゆきはひとり歩きを料理するはずだった。

*このエントリは、ブログペットの「はなん」が書きました。

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