梨木香歩 著
新潮社
行きたかったなあ。。朗読劇。。。
友人さんがこの作品の朗読劇に出かけてきて、(それで初めてそんな舞台があったことを知った。。)
場所が大阪じゃ私はどうにもできないわけで。
ああ、大阪・・・・・と気持ちを飛ばしつつ。
とても久しぶりの、、梨木ワールドでした。
学生時代、ボート部に所属してある日、湖から帰ってこなかった友人。
その友人の家を守るという仕事を糧に、執筆活動に励む(??)綿貫征四郎。
彼の一風変わった視点から、この世とあの世の狭間を垣間見る・…ような、物語。
草木の名前を章のタイトルにして、
家守を始めてからほぼ一年間をのんびりゆったり、、カワウソのごとく書き綴る世界。
そこに流れる時間の緩やかさと穏やかさ。
家の中にカラスウリが生えようが、河童が疎水に出ようが、何回狸に化かされようが。。
綿貫は綿貫で。
一向に動じない。
湖に消えた友人、高堂が水を通じて帰ってくることも、ごく普通に受け入れるその精神の広さというか太さというかゆるさというか何というか。。
気が付けば私もそんな世界に身を置いて、
竹林を迷い、
松茸を探し、
ゴローと一緒に彼方の淵に足を踏み込む。。。
最初の感想はこちら
なんとなく、受ける感覚が同じことにほっとして。
月日と共に、一冊の中のふと心に止まる部分は変わって行っても、
それでも、この緩やかに流れる世界の時間に、自分が浸れることに安心する。
変わっていく世界。
変わらずにいる場所。
流れ去る時間と、いつまでも止まる時。
そのどちらにも身を置いて、どちらにも置かない生活を。。なんだかいま憧れていたりする。。
新潮社
行きたかったなあ。。朗読劇。。。
友人さんがこの作品の朗読劇に出かけてきて、(それで初めてそんな舞台があったことを知った。。)
場所が大阪じゃ私はどうにもできないわけで。
ああ、大阪・・・・・と気持ちを飛ばしつつ。
とても久しぶりの、、梨木ワールドでした。
学生時代、ボート部に所属してある日、湖から帰ってこなかった友人。
その友人の家を守るという仕事を糧に、執筆活動に励む(??)綿貫征四郎。
彼の一風変わった視点から、この世とあの世の狭間を垣間見る・…ような、物語。
草木の名前を章のタイトルにして、
家守を始めてからほぼ一年間をのんびりゆったり、、カワウソのごとく書き綴る世界。
そこに流れる時間の緩やかさと穏やかさ。
家の中にカラスウリが生えようが、河童が疎水に出ようが、何回狸に化かされようが。。
綿貫は綿貫で。
一向に動じない。
湖に消えた友人、高堂が水を通じて帰ってくることも、ごく普通に受け入れるその精神の広さというか太さというかゆるさというか何というか。。
気が付けば私もそんな世界に身を置いて、
竹林を迷い、
松茸を探し、
ゴローと一緒に彼方の淵に足を踏み込む。。。
最初の感想はこちら
なんとなく、受ける感覚が同じことにほっとして。
月日と共に、一冊の中のふと心に止まる部分は変わって行っても、
それでも、この緩やかに流れる世界の時間に、自分が浸れることに安心する。
変わっていく世界。
変わらずにいる場所。
流れ去る時間と、いつまでも止まる時。
そのどちらにも身を置いて、どちらにも置かない生活を。。なんだかいま憧れていたりする。。
なんともしっくりくる言葉の数々。
最初の感想も見てきました♪
おススメのハードカバー(ほんとはこっちにしたかった)ステキなんだけど、旅の最中だったため文庫にしちゃって、今少しずつふふっと楽しみながら読んでます。
梨木さんはなぜか「春になったら苺を摘みに」が妙に印象深くて。それは覚えてるとか、よく読みなおすとかではないんですけど。今思うと(全然関係ないかもしれないけど)綿貫の生活とどこかリンクするような、そういうことをぼんやり思い出しました。まとまってなくてすみません。舞台、見せたかったなぁ・・。
残念です。
この本ほど近年で、何度も何度も読み返した本は
ないですよ。
けけけっ、て笑い声が聞こえてくるようです。
ゴローも隣のおばさんも本当に、自分の心の内の
近所付き合いをしておるみたいで。
不思議と読んでると綿貫氏になってますね、自分。笑
そして、何度読み返しても葡萄の件で「はっ」と
するのです。
ここを読むために、在ったのだ。
などとその瞬間は思うのだけど。
忘れて、また、読み返してます。笑
コメは久しぶりです。
こういう場所が変わらずに在ってくれるのも
嬉しいものです。はい。
梨木さんの描く世界は、西洋と東洋が入り混じっていて、とても独特な雰囲気ですけど、この物語はそんな中でとても和風の情景が広がるのが、私は居心地がよいのです。良すぎて帰ってこれなくても。。いいかな~なんて思うくらい。。
「春になったら苺を摘みに」は素敵なエッセイですよね。その雰囲気が、この「家守」にちらりと出てくる村田くんの物語、「村田エフェンディ滞土録」という作品の中に見えるの。よかったら、村田エフェンディもどうぞっ!といっても、村田…は別の作品と思って読むほうが良いのだけど。。
あー、きりがないですっ!
ほんと、ともさんなら知っていて都合が合っていれば行かれましたよね。大阪!!!!
再演&関東公演を強く希望したいなあ。
でも、発端が発端だけに、今回よく二日間も公演ができた、、しかもこのキャスティングで!と思った私です。
> ここを読むために、在ったのだ。
などとその瞬間は思うのだけど。
そう。物語の中にいるときは、本当にその場で私も息をしている気持ちになります。
幽冥の世界とでもいうのか、、ほの暗い雨模様に日に読んだら、もうそのまんま向こう側に行ってしまいそう。。ですよね。
何度読み返しても、毎回新鮮で身体の奥まで、心の奥底まで染み込んでくる心地よい物語ですね(^^)。
ほんっと、コメのやり取りは久しぶり!
でもこうして長~くつながっていて下さることが私もとても嬉しいです。
来週はこちらでしたっけ?
目いっぱい楽しんでくださいね。帝劇!