中国の政局は、江沢民の上海閥、胡錦濤の共青団、習近平の太子党の3大閥の構図で語られてきました。ただ、太子党は元高級幹部子弟で構成されるもので、政治的な目的での集団とは言えません。なので、習近平を首領として仰いだ政治集団とは言い難いところがあります。
習近平が国家主席の座に就いたのは、太子党の力と言うより、江沢民の支援の力に負うところが大きかったのは衆知のことです。
従って、政治基盤の脆弱な習近平は、自らの支持基盤の確立に注力することは当然の事で、恩のある江沢民・上海閥に対しても、党常務委員の椅子取り争いで、復権を狙う共青団に対しても、汚職や横領などの不正行為粛清を名目に有力者の失脚を進めているのですね。そして、虎退治として、江沢民・上海閥の周永康氏、共青団派の令計画氏をやり玉にあげました。
そして、関連する多くの逮捕者の後釜に、習近平自らの元部下らを重要ポストに登用することで、「之江派」と呼ばれる新しい派閥の構築を進めているのだそうです。 . . . 本文を読む
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