イーロン・マスクの新事業「スターリンク」が習近平の悩みの種になると姦しい。
地球上では、米中の「新冷戦」時代に突入し、米国が主導する自由主義陣営と、中国が主導する専制主義陣営とに二分され競い合いが進みつつありますが。それは宇宙開発にも発展しつつあるのですね。
イーロン・マスク率いる宇宙開発企業スペースXの衛星インターネット事業「スターリンク」は、宇宙からインターネットを構築するというもので、中国など一党独裁国家はインターネット利用を統制し、自分たちに都合の悪い情報を国民に与えないように細心の注意を払っている国家にとっては致命傷となりうる事業。
専制主義国家の指導者にとっては、不都合な時代を招くものなのですね。
イーロン・マスクの新事業「スターリンク」が習近平の悩みの種になりかねないワケ | DOL特別レポート | ダイヤモンド・オンライン
習近平にとって不都合。中国がイーロン・マスクの衛星を乗っ取る日 - まぐまぐニュース! 2022.01.05
中国が今回のことでイーロン・マスクに圧力をかけたのも、自分たちに都合の悪い方向に向かわないように、釘を刺す意味があったと思われます。そもそも、中国は宇宙にロケットの残骸物などの「宇宙ゴミ」を大量に残留させており、世界に深刻な脅威を与えています。2018年にも、「天宮1号」の残骸が地球に落下し、大きな問題となりましたし、昨年も中国が打ち上げたロケット残骸物が大西洋に墜落しています。
● 地球を緊張させる中国の「宇宙ごみ」…今後も発生か
そんな中国には、宇宙利用について他国を批判する資格はありません。
しかし、中国は、大昔の「伝説」などを持ち出して、南シナ海の領有権を主張しているように、宇宙についてもいずれ神話をもとに「自分たちのものだ」と主張してくることは目に見えています。
たとえば中国には、嫦娥という天女が月に上ったという神話があり、そのため月調査の探査機には「嫦娥」という名前をつけ、月の開発に力を入れています。やがて「月は中国のものだ」と言い出すのも遠いことではないでしょう。
中国は古代から嘘と盗みで成立してきた国です。古代の中国では前政権のものは死後にほとんど埋葬していました。そのため盗みといえば盗墳が中心でした。そして山があれば賊がおり、湖があれば必ず匪が潜んでいました。「水滸伝」の梁山泊の世界です。
「賊心」は中国の伝統的な文化風土です。そのため、人民の情報にしろ、他国の情報にしろ、すべて「自分のもの」だと正当化することが当たり前となってきたのです。日本が新幹線技術を供与してつくられた中国の高速鉄道も、いまや中国は「独自技術」として他国に売り込んでいます。
それはともかく、スペースXの「スターリンク」計画はいずれ中国にとって厄介な存在になる可能性があり、それだけにいまのうちから圧力をかけておこうという思惑なのだと思います。
スターリンクが完成した際には、中国に通信情報を提出するように迫るかもしれません。もちろん、そのようなことをすれば世界中の誰もスターリンクを使わなくなります。そのため、さすがにイーロン・マスクもそこまではできないでしょうが、少なくとも中国国内のユーザーの通信データについては、中国当局に提出させられることになるでしょう。
そうなれば、むしろスターリンクが情報統制や人民監視の道具に使われてしまう可能性もあるのです。あるいは、スターリンクの技術自体を中国が乗っ取る可能性もあります。
中国で商売をするということは、弱みを握られるだけでなく、場合によっては人権侵害に加担させられるということをも意味します。それは、新疆ウイグルでの強制労働問題でよくわかったはずです。中国と親密な関係を築くことが、本当に利益につながるのか。企業は目先の金銭にとらわれず、真剣に考えるべきです。
宇宙開発戦争がはじまろうとしている中で、独裁国家の長の習近平にとって、国内のインターネット網は情報制御出来ていますが、宇宙からインターネット接続を展開し、地上では接続困難な山間部までくまなく通信が可能な「スターリンク」は、情報制御不能となり、統治に支障を生じるのですね。
宇宙開発戦争の敵にもなる。
中国は、大昔の「伝説」などを持ち出して、南シナ海の領有権を主張しているように、宇宙についてもいずれ神話をもとに「自分たちのものだ」と主張してくることは目に見えていますと、まぐまぐニュース。
たとえば中国には、嫦娥という天女が月に上ったという神話があり、そのため月調査の探査機には「嫦娥」という名前をつけ、月の開発に力を入れています。やがて「月は中国のものだ」と言い出すのも遠いことではないでしょうと。
尖閣諸島も中国の領土・領海と言い続ける。嘘も百回言い続ければ、真実に聞こえてくると言いますが、これ、中国の常套戦術。
スペースXの「スターリンク」計画はいずれ中国にとって厄介な存在になる可能性があり、それだけにいまのうちから圧力をかけておこうというのが習近平。
イーロン・マスク氏が、圧力に屈せず、世界に貢献する事業展開を続けていただける様、期待します。
# 冒頭の画像は、イーロン・マスク
イロハモミジ
↓よろしかったら、お願いします。
遊爺さんの写真素材 - PIXTA
地球上では、米中の「新冷戦」時代に突入し、米国が主導する自由主義陣営と、中国が主導する専制主義陣営とに二分され競い合いが進みつつありますが。それは宇宙開発にも発展しつつあるのですね。
イーロン・マスク率いる宇宙開発企業スペースXの衛星インターネット事業「スターリンク」は、宇宙からインターネットを構築するというもので、中国など一党独裁国家はインターネット利用を統制し、自分たちに都合の悪い情報を国民に与えないように細心の注意を払っている国家にとっては致命傷となりうる事業。
専制主義国家の指導者にとっては、不都合な時代を招くものなのですね。
イーロン・マスクの新事業「スターリンク」が習近平の悩みの種になりかねないワケ | DOL特別レポート | ダイヤモンド・オンライン
習近平にとって不都合。中国がイーロン・マスクの衛星を乗っ取る日 - まぐまぐニュース! 2022.01.05
中国が今回のことでイーロン・マスクに圧力をかけたのも、自分たちに都合の悪い方向に向かわないように、釘を刺す意味があったと思われます。そもそも、中国は宇宙にロケットの残骸物などの「宇宙ゴミ」を大量に残留させており、世界に深刻な脅威を与えています。2018年にも、「天宮1号」の残骸が地球に落下し、大きな問題となりましたし、昨年も中国が打ち上げたロケット残骸物が大西洋に墜落しています。
● 地球を緊張させる中国の「宇宙ごみ」…今後も発生か
そんな中国には、宇宙利用について他国を批判する資格はありません。
しかし、中国は、大昔の「伝説」などを持ち出して、南シナ海の領有権を主張しているように、宇宙についてもいずれ神話をもとに「自分たちのものだ」と主張してくることは目に見えています。
たとえば中国には、嫦娥という天女が月に上ったという神話があり、そのため月調査の探査機には「嫦娥」という名前をつけ、月の開発に力を入れています。やがて「月は中国のものだ」と言い出すのも遠いことではないでしょう。
中国は古代から嘘と盗みで成立してきた国です。古代の中国では前政権のものは死後にほとんど埋葬していました。そのため盗みといえば盗墳が中心でした。そして山があれば賊がおり、湖があれば必ず匪が潜んでいました。「水滸伝」の梁山泊の世界です。
「賊心」は中国の伝統的な文化風土です。そのため、人民の情報にしろ、他国の情報にしろ、すべて「自分のもの」だと正当化することが当たり前となってきたのです。日本が新幹線技術を供与してつくられた中国の高速鉄道も、いまや中国は「独自技術」として他国に売り込んでいます。
それはともかく、スペースXの「スターリンク」計画はいずれ中国にとって厄介な存在になる可能性があり、それだけにいまのうちから圧力をかけておこうという思惑なのだと思います。
スターリンクが完成した際には、中国に通信情報を提出するように迫るかもしれません。もちろん、そのようなことをすれば世界中の誰もスターリンクを使わなくなります。そのため、さすがにイーロン・マスクもそこまではできないでしょうが、少なくとも中国国内のユーザーの通信データについては、中国当局に提出させられることになるでしょう。
そうなれば、むしろスターリンクが情報統制や人民監視の道具に使われてしまう可能性もあるのです。あるいは、スターリンクの技術自体を中国が乗っ取る可能性もあります。
中国で商売をするということは、弱みを握られるだけでなく、場合によっては人権侵害に加担させられるということをも意味します。それは、新疆ウイグルでの強制労働問題でよくわかったはずです。中国と親密な関係を築くことが、本当に利益につながるのか。企業は目先の金銭にとらわれず、真剣に考えるべきです。
宇宙開発戦争がはじまろうとしている中で、独裁国家の長の習近平にとって、国内のインターネット網は情報制御出来ていますが、宇宙からインターネット接続を展開し、地上では接続困難な山間部までくまなく通信が可能な「スターリンク」は、情報制御不能となり、統治に支障を生じるのですね。
宇宙開発戦争の敵にもなる。
中国は、大昔の「伝説」などを持ち出して、南シナ海の領有権を主張しているように、宇宙についてもいずれ神話をもとに「自分たちのものだ」と主張してくることは目に見えていますと、まぐまぐニュース。
たとえば中国には、嫦娥という天女が月に上ったという神話があり、そのため月調査の探査機には「嫦娥」という名前をつけ、月の開発に力を入れています。やがて「月は中国のものだ」と言い出すのも遠いことではないでしょうと。
尖閣諸島も中国の領土・領海と言い続ける。嘘も百回言い続ければ、真実に聞こえてくると言いますが、これ、中国の常套戦術。
スペースXの「スターリンク」計画はいずれ中国にとって厄介な存在になる可能性があり、それだけにいまのうちから圧力をかけておこうというのが習近平。
イーロン・マスク氏が、圧力に屈せず、世界に貢献する事業展開を続けていただける様、期待します。
# 冒頭の画像は、イーロン・マスク
イロハモミジ
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遊爺さんの写真素材 - PIXTA