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今月 2日、日本は韓国を正式に貿易管理の「ホワイト国」から除外、韓国はこれを政治的報復と捉え全面対決を宣言。日韓の確執は、少なくとも2020年4月15日の第21代国会議員選挙、2022年3月9日の第20代大統領選挙まではつづきそうですね。
宮家氏が、『「韓国を失う」のは誰か』と題して、宮家氏らしいタッチで、現状の展望を説いておられます。
中華人民共和国が建国された頃、ワシントンでは「誰が中国を失ったか」なる議論が横行したのだそうです。
全米で数百人の官僚、学者が告発され失職したのだそうですが、いかにも宮家氏好みの表現。
その後、イランでイスラム革命が勃発した時は、「誰がイランを失ったか」が問われたのだそうですが、日韓確執の現状では、「2020年代に誰が韓国を失ったか」の議論が始まるのではと懸念すると。
韓国を失うのは日本か。
そもそも日本は韓国を得てすらいないので失うことはない。(笑)
韓国は日本を失うのか。
中国が台頭しつつあること、そして何よりも、今の米国が頼りにならないことを知っている文在寅氏は、日本を失う意識はない。
貿易立国の韓国にとって、いまや中国の存在がおおきくなり、文在寅氏は日本への依存の評価は無くなっている。
歴代大統領が、支持率が下がった時に必ず使う反日で、経済失政での支持率低下の挽回を期していて、今更日本を失う意識はない。支持率回復の反日キャンペーン利用には貴重な存在ですが。
そんな因習を断ち切る決断をしたのが、今回の日本政府の貿易管理の見直し。文在寅政権の、信頼を欠く姿勢に、優遇国待遇を、普通の国並に近づけたことは衆知のこと。
米国は今、韓国を失いつつあると。
そこに、米トランプ政権の責任は小さくないと。
米朝首脳会談のパフォーマンス実現で、トランプ大統領と金正恩が、文在寅を使い走りに使ったことで、韓国大統領をより大胆にさせ、日米韓連携より対中傾斜と南北対話を優先する原因を作ってしまいました。
米中の懸け橋としての立国を目指す「均衡論」を掲げ、コウモリ外交を試み、自殺に至った盧武鉉旧大統領の秘書室長を務めた文在寅氏。
従北、反日米の姿勢は大統領就任時から明らかでしたね。
しかし、米朝の使い走りも、3回目の南北境界線での米朝面談時には、立ち合いに同行しようとするところを、扉を締められてシャットアウト。
いまでは、トランプ大統領はもとより、金正恩にも疎まれる存在。
韓国が米国を失う兆候は既に始まっていると宮家氏。
最大の悲劇は韓国現政権が、対中朝関係を改善させる一方、日米韓の同盟・連携を両立させることも可能だと本気で信じていることだと。
盧武鉉の「均衡論」の失敗の反省が出来ていないのですね。
このままでは韓国国民が自らの利益を失う可能性が最も高い。韓国はやり過ぎたと宮家氏。
1949年、中国を失ったのは、腐敗し堕落した中国の国民党。79年、イランを失ったのは、腐敗し強権的だったパーレビ国王だと。
今の韓国政府の状況で高笑いしているのはもちろん、中国、北朝鮮、ロシア。
今後、真に自由で民主的な韓国が失われるとすれば、それは明確な戦略と現実的政策を提示できない大統領府を持ってしまった一般庶民の悲劇。
韓国を失うのは韓国国民だと宮家氏。
# 冒頭の画像は、南北境界線での米朝首脳面会の場に臨もうとしながら扉を閉められた文在寅氏
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月桂樹の花
↓よろしかったら、お願いします。
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宮家氏が、『「韓国を失う」のは誰か』と題して、宮家氏らしいタッチで、現状の展望を説いておられます。
【宮家邦彦のWorld Watch】「韓国を失う」のは誰か - 産経ニュース 2019.8.8
70年前、中華人民共和国が建国された頃、ワシントンでは「誰が中国を失ったか」なる議論が横行した。いわゆるマッカーシー旋風、赤狩りである。全米で数百人の官僚、学者が告発され失職した。
それから30年後、イランでイスラム革命が勃発、「誰がイランを失ったか」が問われた。共和党は当時のカーター大統領に責任ありと断じたが、民主党はニクソン、フォード政権の対イラン政策が革命の原因だったと反論した。
さらに40年後の今、北東アジアで似たような議論が起きつつある。2日、日本は韓国を正式に貿易管理の「ホワイト国」から除外、韓国はこれを政治的報復と捉え全面対決を宣言する。双方とも妥協の余地は少なく、争いは当分続くだろうが、筆者の関心事は韓国の将来だ。このままでは早晩「2020年代に誰が韓国を失ったか」の議論が始まるのではと懸念する。この黙示録的問いに対する筆者の勝手な見立ては次の通りだ。
日本は韓国を失うのか
否、そもそも日本は韓国を得てすらいない。われわれは日韓が自由、民主、法の支配、人権などの普遍的価値を共有すると思ってきたが、韓国が「実はそうではなかった」ことを近年実感しつつあるだけだ。
韓国は日本を失うのか
これも否、彼らはそう思っていないだろう。韓国の文在寅(ムン・ジェイン)政権は、朝鮮半島の地政学的環境が変化しつつあること、冷戦が終わり中国が台頭しつつあること、そして何よりも、今の米国が頼りにならないことを知っている。されば、彼らに日本を失う意識はないだろう。
米国は韓国を失うのか
恐らく。少なくとも今米国は韓国を失いつつある。しかし、もしその責任が日本にあると批判するなら大きな間違いだ。最近の日韓確執は「韓国喪失」の原因ではなく、その結果にすぎないからだ。
米トランプ政権の責任は小さくないだろう。2018年3月に北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長との会談を示唆して以来、3回の米朝首脳会談を含む各種外交行事は斬新だが戦略がなかった。トランプ氏は韓国大統領をより大胆にさせ、日米韓連携より対中傾斜と南北対話を優先する原因を作っただけだろう。
韓国は米国を失うのか
その兆候は既に始まっている。最大の悲劇は韓国現政権が、対中朝関係を改善させる一方、日米韓の同盟・連携を両立させることも可能だと本気で信じていることだ。
このままでは韓国国民が自らの利益を失う可能性が最も高いだろう。日本を糾弾することは支持率向上と政権安定に資するだろうが、文大統領が望むような諸勢力間のバランス維持には逆効果だ。韓国はやり過ぎたのである。
誰が声高に笑うか
この状況で高笑いしているのはもちろん、中国、北朝鮮、ロシアだ。これら3国にとって日米韓同盟・安保協力の弱体化は望外の利益である。
1949年、中国を失ったのはマッカーシーが批判した米国内の共産主義スパイではなく、腐敗し堕落した中国の国民党ではなかったか。79年、イランを失ったのはカーター大統領でもニクソン政権でもなく、同じく腐敗し強権的だったパーレビ国王ではなかったか。
されば、韓国についても同様のことが言えないか。今後10年、韓国内政はさらに変化していくだろう。真に自由で民主的な韓国が失われるとすれば、それは明確な戦略と現実的政策を提示できない大統領府を持ってしまった一般庶民の悲劇でしかない。韓国を失うのは韓国国民である。
70年前、中華人民共和国が建国された頃、ワシントンでは「誰が中国を失ったか」なる議論が横行した。いわゆるマッカーシー旋風、赤狩りである。全米で数百人の官僚、学者が告発され失職した。
それから30年後、イランでイスラム革命が勃発、「誰がイランを失ったか」が問われた。共和党は当時のカーター大統領に責任ありと断じたが、民主党はニクソン、フォード政権の対イラン政策が革命の原因だったと反論した。
さらに40年後の今、北東アジアで似たような議論が起きつつある。2日、日本は韓国を正式に貿易管理の「ホワイト国」から除外、韓国はこれを政治的報復と捉え全面対決を宣言する。双方とも妥協の余地は少なく、争いは当分続くだろうが、筆者の関心事は韓国の将来だ。このままでは早晩「2020年代に誰が韓国を失ったか」の議論が始まるのではと懸念する。この黙示録的問いに対する筆者の勝手な見立ては次の通りだ。
日本は韓国を失うのか
否、そもそも日本は韓国を得てすらいない。われわれは日韓が自由、民主、法の支配、人権などの普遍的価値を共有すると思ってきたが、韓国が「実はそうではなかった」ことを近年実感しつつあるだけだ。
韓国は日本を失うのか
これも否、彼らはそう思っていないだろう。韓国の文在寅(ムン・ジェイン)政権は、朝鮮半島の地政学的環境が変化しつつあること、冷戦が終わり中国が台頭しつつあること、そして何よりも、今の米国が頼りにならないことを知っている。されば、彼らに日本を失う意識はないだろう。
米国は韓国を失うのか
恐らく。少なくとも今米国は韓国を失いつつある。しかし、もしその責任が日本にあると批判するなら大きな間違いだ。最近の日韓確執は「韓国喪失」の原因ではなく、その結果にすぎないからだ。
米トランプ政権の責任は小さくないだろう。2018年3月に北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長との会談を示唆して以来、3回の米朝首脳会談を含む各種外交行事は斬新だが戦略がなかった。トランプ氏は韓国大統領をより大胆にさせ、日米韓連携より対中傾斜と南北対話を優先する原因を作っただけだろう。
韓国は米国を失うのか
その兆候は既に始まっている。最大の悲劇は韓国現政権が、対中朝関係を改善させる一方、日米韓の同盟・連携を両立させることも可能だと本気で信じていることだ。
このままでは韓国国民が自らの利益を失う可能性が最も高いだろう。日本を糾弾することは支持率向上と政権安定に資するだろうが、文大統領が望むような諸勢力間のバランス維持には逆効果だ。韓国はやり過ぎたのである。
誰が声高に笑うか
この状況で高笑いしているのはもちろん、中国、北朝鮮、ロシアだ。これら3国にとって日米韓同盟・安保協力の弱体化は望外の利益である。
1949年、中国を失ったのはマッカーシーが批判した米国内の共産主義スパイではなく、腐敗し堕落した中国の国民党ではなかったか。79年、イランを失ったのはカーター大統領でもニクソン政権でもなく、同じく腐敗し強権的だったパーレビ国王ではなかったか。
されば、韓国についても同様のことが言えないか。今後10年、韓国内政はさらに変化していくだろう。真に自由で民主的な韓国が失われるとすれば、それは明確な戦略と現実的政策を提示できない大統領府を持ってしまった一般庶民の悲劇でしかない。韓国を失うのは韓国国民である。
中華人民共和国が建国された頃、ワシントンでは「誰が中国を失ったか」なる議論が横行したのだそうです。
全米で数百人の官僚、学者が告発され失職したのだそうですが、いかにも宮家氏好みの表現。
その後、イランでイスラム革命が勃発した時は、「誰がイランを失ったか」が問われたのだそうですが、日韓確執の現状では、「2020年代に誰が韓国を失ったか」の議論が始まるのではと懸念すると。
韓国を失うのは日本か。
そもそも日本は韓国を得てすらいないので失うことはない。(笑)
韓国は日本を失うのか。
中国が台頭しつつあること、そして何よりも、今の米国が頼りにならないことを知っている文在寅氏は、日本を失う意識はない。
貿易立国の韓国にとって、いまや中国の存在がおおきくなり、文在寅氏は日本への依存の評価は無くなっている。
歴代大統領が、支持率が下がった時に必ず使う反日で、経済失政での支持率低下の挽回を期していて、今更日本を失う意識はない。支持率回復の反日キャンペーン利用には貴重な存在ですが。
そんな因習を断ち切る決断をしたのが、今回の日本政府の貿易管理の見直し。文在寅政権の、信頼を欠く姿勢に、優遇国待遇を、普通の国並に近づけたことは衆知のこと。
米国は今、韓国を失いつつあると。
そこに、米トランプ政権の責任は小さくないと。
米朝首脳会談のパフォーマンス実現で、トランプ大統領と金正恩が、文在寅を使い走りに使ったことで、韓国大統領をより大胆にさせ、日米韓連携より対中傾斜と南北対話を優先する原因を作ってしまいました。
米中の懸け橋としての立国を目指す「均衡論」を掲げ、コウモリ外交を試み、自殺に至った盧武鉉旧大統領の秘書室長を務めた文在寅氏。
従北、反日米の姿勢は大統領就任時から明らかでしたね。
しかし、米朝の使い走りも、3回目の南北境界線での米朝面談時には、立ち合いに同行しようとするところを、扉を締められてシャットアウト。
いまでは、トランプ大統領はもとより、金正恩にも疎まれる存在。
韓国が米国を失う兆候は既に始まっていると宮家氏。
最大の悲劇は韓国現政権が、対中朝関係を改善させる一方、日米韓の同盟・連携を両立させることも可能だと本気で信じていることだと。
盧武鉉の「均衡論」の失敗の反省が出来ていないのですね。
このままでは韓国国民が自らの利益を失う可能性が最も高い。韓国はやり過ぎたと宮家氏。
1949年、中国を失ったのは、腐敗し堕落した中国の国民党。79年、イランを失ったのは、腐敗し強権的だったパーレビ国王だと。
今の韓国政府の状況で高笑いしているのはもちろん、中国、北朝鮮、ロシア。
今後、真に自由で民主的な韓国が失われるとすれば、それは明確な戦略と現実的政策を提示できない大統領府を持ってしまった一般庶民の悲劇。
韓国を失うのは韓国国民だと宮家氏。
# 冒頭の画像は、南北境界線での米朝首脳面会の場に臨もうとしながら扉を閉められた文在寅氏
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月桂樹の花
↓よろしかったら、お願いします。
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