橋下徹最高顧問(大阪市長)と松井一郎顧問(大阪府知事)が維新の党をダブル離党しましたね。山形市長選への対応をめぐり、柿沢未途幹事長が独自の支援の動きをとったことへの処分で、松井氏と松野・柿沢両氏との対立に決着をつける、橋下氏の決断でした。
普通に考えれば、党の方針に逆らって民主党の推す候補の応援をした柿沢氏が処分されてしかるべきですが、松野氏は柿沢氏を擁護。既に党首が売党に走っていて、党の体をなしていませんね。
読売や産経の社説は、橋下、松井両氏に批判的な論調ですが、記事はやや冷静。
橋下氏維新離党 何とも分かりづらい内紛だ : 社説 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
【主張】維新分裂 第三極の意義を問い直せ - 産経ニュース
馬場氏が「橋下さんがこう言っている以上は何かあるんやろう。信じようや」と当面は離党を見送るよう話したと言うところがキーポイントですね。
橋下氏や松井氏らは先週、大阪市に本拠を置く政治団体「関西維新の会」を既に設立しています。10月には、国会議員も地方議員も一般党員も同じ1票の権利を持つ代表選があります。「何かあるんやろう」というか、時流に応じた対応の準備はしてあるので、流れに応じた対処をしようということですね。
橋本氏が、最高の解決策と言っている事の意味や離党したことは、読売、産経の社説が非難する点でもあり、遊爺も最初解せませんでした。ただ、安倍さんと、橋下氏との関係は、安倍さんが野党時代に、たかじんと一緒に温泉に浸かって対談していたテレビ番組頃からの付き合いです。(実際には橋下氏が政界進出の頃からのもっと深い関係?)橋下氏は安倍さんには、常に義理堅く接してきていますし、安倍さんもそれに応えています。安保法制の山場の今、維新の内紛で法案審議に及ぼす影響を最低限に抑えようとした決断と考えれば、つじつまが合います。党を割るのは何時でも出来るので、時期を遅らせて当面の火消をしたと言うことだと考えます。
都構想で敗れ、残務整理に専念されているのかと思いきや、府知事・市長のダブル選挙に注力しておられるのですね。
代表戦や市長選ではどんな後継者を擁立されるのか。
たちがれ(立ち上がれ日本を太陽の党に改名)と一緒になりながら、次世代の党と分裂し、結の党や民主党からの流れ者と合流した維新の党。常に、政党渡り鳥に軒を貸しては母屋を占領されてきた大阪維新の会でした。大阪の地方政党であること、国政経験がない事で、都構想を国政レベルで認知させるためには、渡り鳥を受け入れるしかなかったのですが、その都度、本来の政治理念が揺れてきました。
都構想が老人パワーにより潰されて、リセットして新たな地方政治体制構築(二重行政改革、道州制導入等?)へのチャレンジを始めるために、「関西維新の会」を既に設立した今。初心に戻っての再スタートの覚悟と準備も出来ているのですね。
安保法制に賭ける安倍内閣への義理立てを果たすための、橋下氏の決断。いかにも、橋下氏らしいと感心しました。
代表選、府市長ダブル選挙の行方が注目されます。
この花の名前は、オオアラセイトウ
↓よろしかったら、お願いします。
普通に考えれば、党の方針に逆らって民主党の推す候補の応援をした柿沢氏が処分されてしかるべきですが、松野氏は柿沢氏を擁護。既に党首が売党に走っていて、党の体をなしていませんね。
読売や産経の社説は、橋下、松井両氏に批判的な論調ですが、記事はやや冷静。
橋下氏維新離党 何とも分かりづらい内紛だ : 社説 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
【主張】維新分裂 第三極の意義を問い直せ - 産経ニュース
維新激震 分裂含み 橋下・松井氏離党 党内抗争 当面は回避 大阪系議員 不満高まる (8/28 読売朝刊 [スキャナー])
地方選の応援の是非に端を発した維新の党の内紛は、橋下徹最高顧問(大阪市長)と松井一郎顧問(大阪府知事)のダブル離党という形で一応の決着をみた。しかし、「党の看板」だった橋下氏が離脱したことで大阪系議員が追随し、集団離党に踏み切る可能性もある。(政治部 橋本潤也、大阪社会部 西山幸太郎)
■「円満決着」
報道陣であふれかえった大阪市役所5階の記者会見場。橋下氏はさばさばした表情で「円満決着」を繰り返しアピールした。
「2人が身を引けば収まる話なら、それでいいじゃないですか。柿沢問題も終了。公開討論終了。党も割らない。全部丸く収まって、僕らもダブル選(今秋の大阪府知事・市長選)に集中できる。最高の解決策でしょう」
今回の党内抗争では、橋下氏が事態収拾のための仲裁役を担った。27日午前7時前に松野代表に電話し、「僕と松井さんは引きますが、党は割りません。これで党内をまとめてほしい」と伝えた。午前10時過ぎには「柿沢幹事長は辞任しない」「今、党が割れるようなことはしない」など4点を記した「裁定メール」を松野氏に送った。2人は電話で「これで行きましょう」と声をそろえた。
橋下氏はその間も、馬場伸幸国会対策委員長ら大阪系議員に個別に収拾策を説明し、理解を求めた。
正午前、松野氏は国会内で党幹部を集め、「裁定メール」の内容を示し、「これで了承してほしい」と提案した。馬場氏は「メールの文面の裏を読まないと駄目だ」と食い下がったが、松野氏が「今まで橋下さんの言う通りにやってきたじゃないか」と応酬。最後は馬場氏も「まあ、そうですけど……」と引き下がった。
党の内紛が一応の決着をみたことに、松野氏は「橋下さんの説得が効いたようだ。橋下さんに救われた」と周囲に漏らした。
■柿沢氏へ怒り
今回の騒動は、柿沢幹事長が9月13日投開票の山形市長選で、地元組織が反対する中、現地に応援に入ったことが発端だった。かねて執行部の党運営に様々な注文をつけてきた橋下、松井両氏ら大阪系の不満が一気に爆発した形だ。
松井氏は柿沢氏の行動を問題視し、辞任を求めたが拒否され、自らが身を引くことになった。すでに今年12月の市長任期限りでの政界引退を表明している橋下氏は、結党以来、行動を共にしてきた松井氏に同調し、離党の道を選んだ。
党の「創業者」である橋下、松井両氏の離党を受け、両氏に近い大阪系議員10人は27日午後、国会内で今後の対応を協議した。
馬場氏は冒頭、「橋下さんから『党を割ることはやめてくれ』と言われた。冷静に行動を」と呼びかけたが、複数の議員が「柿沢氏もけじめをつけるべきだ」などと柿沢氏への怒りの声が上がった。「すぐ分党した方が良い」との意見も出たが、馬場氏が「橋下さんがこう言っている以上は何かあるんやろう。信じようや」と当面は離党を見送るよう話したという。
■分裂のミシン目
維新の党は今後、「分裂のミシン目」が入った状態で、安全保障関連法案の採決や党代表選を迎える。民主党などとの野党共闘路線を志向する執行部と、安倍政権との連携を重視する大阪系との対立は、一層激しくなるとみられる。
自民、民主両党に代わる第3極政党として誕生した維新の党は、大きな正念場を迎えたが、民主党幹部の一人は「個人商店はやがて消えていく。解党したみんなの党も渡辺喜美氏の個人商店だった。結局、自民党と対抗できるのは民主党しかない」とほくそ笑んだ。
政府 安保法案への影響危惧
安倍首相や菅官房長官と関係が深い橋下、松井両氏が維新の党を離党したことは、政府が描く安全保障関連法案の成立に向けたシナリオにも影響を与えそうだ。
自民党の高村正彦副総裁は27日午後、公明党の北側一雄副代表と国会内で会談し、維新との修正協議に向けた対応を協議した。維新の対案は28日に参院特別委員会で審議入りする見通しだが、会談後、高村氏は「話し合いには、真摯しんしに対応するが、党が一本にまとまってくれるのかどうか。慎重に見ていかないといけない」と記者団に語った。
政府・与党は、7月の衆院での関連法案採決の直後に内閣支持率が急落したことに危機感を強めている。参院審議に入っても国民の理解は深まっておらず、野党第2党の維新との修正協議を積極的に進めることで、「強引な国会運営」との批判を避けたいのが本音だ。
ただ、維新の対案は政府案との隔たりが大きく、協議は難航が予想される。維新の対案では集団的自衛権行使を巡り、首相がこだわりを見せる中東・ホルムズ海峡での機雷掃海を容認していない。武力攻撃とは即断できないグレーゾーン事態への対処を巡っても、本格的な法整備を見送った政府案に対し、維新は領域警備法の制定を求めている。
それでも首相や菅氏は、気脈を通じてきた橋下、松井両氏と落としどころを探ることで、法案の修正に至らなくても、歩み寄りの余地があると期待してきた。菅氏は25日に松井氏と都内で会談し、関連法案への協力を改めて要請したとみられる。
今後、維新は関連法案の対応を巡って、民主党との「共闘路線」にかじを切るとの見方が強まっている。橋下氏不在では、政権との連携を重視する大阪系議員の影響力が低下し、松野代表らが目指す民主党との野党再編に向けた動きが加速するとみられているためだ。
地方選の応援の是非に端を発した維新の党の内紛は、橋下徹最高顧問(大阪市長)と松井一郎顧問(大阪府知事)のダブル離党という形で一応の決着をみた。しかし、「党の看板」だった橋下氏が離脱したことで大阪系議員が追随し、集団離党に踏み切る可能性もある。(政治部 橋本潤也、大阪社会部 西山幸太郎)
■「円満決着」
報道陣であふれかえった大阪市役所5階の記者会見場。橋下氏はさばさばした表情で「円満決着」を繰り返しアピールした。
「2人が身を引けば収まる話なら、それでいいじゃないですか。柿沢問題も終了。公開討論終了。党も割らない。全部丸く収まって、僕らもダブル選(今秋の大阪府知事・市長選)に集中できる。最高の解決策でしょう」
今回の党内抗争では、橋下氏が事態収拾のための仲裁役を担った。27日午前7時前に松野代表に電話し、「僕と松井さんは引きますが、党は割りません。これで党内をまとめてほしい」と伝えた。午前10時過ぎには「柿沢幹事長は辞任しない」「今、党が割れるようなことはしない」など4点を記した「裁定メール」を松野氏に送った。2人は電話で「これで行きましょう」と声をそろえた。
橋下氏はその間も、馬場伸幸国会対策委員長ら大阪系議員に個別に収拾策を説明し、理解を求めた。
正午前、松野氏は国会内で党幹部を集め、「裁定メール」の内容を示し、「これで了承してほしい」と提案した。馬場氏は「メールの文面の裏を読まないと駄目だ」と食い下がったが、松野氏が「今まで橋下さんの言う通りにやってきたじゃないか」と応酬。最後は馬場氏も「まあ、そうですけど……」と引き下がった。
党の内紛が一応の決着をみたことに、松野氏は「橋下さんの説得が効いたようだ。橋下さんに救われた」と周囲に漏らした。
■柿沢氏へ怒り
今回の騒動は、柿沢幹事長が9月13日投開票の山形市長選で、地元組織が反対する中、現地に応援に入ったことが発端だった。かねて執行部の党運営に様々な注文をつけてきた橋下、松井両氏ら大阪系の不満が一気に爆発した形だ。
松井氏は柿沢氏の行動を問題視し、辞任を求めたが拒否され、自らが身を引くことになった。すでに今年12月の市長任期限りでの政界引退を表明している橋下氏は、結党以来、行動を共にしてきた松井氏に同調し、離党の道を選んだ。
党の「創業者」である橋下、松井両氏の離党を受け、両氏に近い大阪系議員10人は27日午後、国会内で今後の対応を協議した。
馬場氏は冒頭、「橋下さんから『党を割ることはやめてくれ』と言われた。冷静に行動を」と呼びかけたが、複数の議員が「柿沢氏もけじめをつけるべきだ」などと柿沢氏への怒りの声が上がった。「すぐ分党した方が良い」との意見も出たが、馬場氏が「橋下さんがこう言っている以上は何かあるんやろう。信じようや」と当面は離党を見送るよう話したという。
■分裂のミシン目
維新の党は今後、「分裂のミシン目」が入った状態で、安全保障関連法案の採決や党代表選を迎える。民主党などとの野党共闘路線を志向する執行部と、安倍政権との連携を重視する大阪系との対立は、一層激しくなるとみられる。
自民、民主両党に代わる第3極政党として誕生した維新の党は、大きな正念場を迎えたが、民主党幹部の一人は「個人商店はやがて消えていく。解党したみんなの党も渡辺喜美氏の個人商店だった。結局、自民党と対抗できるのは民主党しかない」とほくそ笑んだ。
政府 安保法案への影響危惧
安倍首相や菅官房長官と関係が深い橋下、松井両氏が維新の党を離党したことは、政府が描く安全保障関連法案の成立に向けたシナリオにも影響を与えそうだ。
自民党の高村正彦副総裁は27日午後、公明党の北側一雄副代表と国会内で会談し、維新との修正協議に向けた対応を協議した。維新の対案は28日に参院特別委員会で審議入りする見通しだが、会談後、高村氏は「話し合いには、真摯しんしに対応するが、党が一本にまとまってくれるのかどうか。慎重に見ていかないといけない」と記者団に語った。
政府・与党は、7月の衆院での関連法案採決の直後に内閣支持率が急落したことに危機感を強めている。参院審議に入っても国民の理解は深まっておらず、野党第2党の維新との修正協議を積極的に進めることで、「強引な国会運営」との批判を避けたいのが本音だ。
ただ、維新の対案は政府案との隔たりが大きく、協議は難航が予想される。維新の対案では集団的自衛権行使を巡り、首相がこだわりを見せる中東・ホルムズ海峡での機雷掃海を容認していない。武力攻撃とは即断できないグレーゾーン事態への対処を巡っても、本格的な法整備を見送った政府案に対し、維新は領域警備法の制定を求めている。
それでも首相や菅氏は、気脈を通じてきた橋下、松井両氏と落としどころを探ることで、法案の修正に至らなくても、歩み寄りの余地があると期待してきた。菅氏は25日に松井氏と都内で会談し、関連法案への協力を改めて要請したとみられる。
今後、維新は関連法案の対応を巡って、民主党との「共闘路線」にかじを切るとの見方が強まっている。橋下氏不在では、政権との連携を重視する大阪系議員の影響力が低下し、松野代表らが目指す民主党との野党再編に向けた動きが加速するとみられているためだ。
馬場氏が「橋下さんがこう言っている以上は何かあるんやろう。信じようや」と当面は離党を見送るよう話したと言うところがキーポイントですね。
橋下氏や松井氏らは先週、大阪市に本拠を置く政治団体「関西維新の会」を既に設立しています。10月には、国会議員も地方議員も一般党員も同じ1票の権利を持つ代表選があります。「何かあるんやろう」というか、時流に応じた対応の準備はしてあるので、流れに応じた対処をしようということですね。
橋本氏が、最高の解決策と言っている事の意味や離党したことは、読売、産経の社説が非難する点でもあり、遊爺も最初解せませんでした。ただ、安倍さんと、橋下氏との関係は、安倍さんが野党時代に、たかじんと一緒に温泉に浸かって対談していたテレビ番組頃からの付き合いです。(実際には橋下氏が政界進出の頃からのもっと深い関係?)橋下氏は安倍さんには、常に義理堅く接してきていますし、安倍さんもそれに応えています。安保法制の山場の今、維新の内紛で法案審議に及ぼす影響を最低限に抑えようとした決断と考えれば、つじつまが合います。党を割るのは何時でも出来るので、時期を遅らせて当面の火消をしたと言うことだと考えます。
維新創設者2人離党 橋下流、幕引き演出「最高の解決策」 (8/28 産経 【水平垂直】)
■大阪系は不満
維新の党の橋下徹最高顧問(大阪市長)と松井一郎顧問(大阪府知事)が27日、そろって離党を表明した。党を創設した2人が国政から去ることに対し、大阪系の国会議員を中心に松野頼久代表の対応への不満は早くも噴出。代表選(10月1日告示、11月1日開票)を控え、分裂含みの混乱は避けられない情勢だ。
「維新は割れることになりかねなかった。最高の解決策だ」
橋下氏は27日、市役所で記者団にこう述べ、自ら音頭を取った収拾策を自賛した。大阪府知事、大阪市長の大阪ダブル選(11月22日投開票)への専念を理由に松井氏とともに国政から身を引く決断をした橋下氏。松井氏が辞任を求めた柿沢未途幹事長は続投させ、柿沢氏を擁護する松野氏の体面も保ったことで「柿沢問題は終わり」との構図を演出した自信にあふれていた。
だが、取り残された形の大阪系の不満は強い。27日の党代議士会では大阪選出の足立康史衆院議員が発言を求め、地元の意向に反して山形市長選(9月13日投開票)の候補予定者の応援に入った柿沢氏と松野氏を批判。足立氏は記者団に対しても「納得していない」と述べ、松野、柿沢両氏に辞任などの「けじめ」を求めた。大阪系を中心とした勢力には非大阪系との対決も辞さない“純化路線”を主張する声がくすぶり続けている。
10月の代表選を勝負とにらむ見方もある。大阪選出の馬場伸幸国対委員長は記者団に「国会が終わると代表選もある」と述べ、代表選次第で党内の力学が変わり得るとの認識を示した。
代表選は一般党員にも国会議員や地方議員と同様に1人1票が配分される。現時点では地方議員で圧倒的な勢力を誇る大阪系の党員数が優位とされ、党内では「代表選で大阪系の候補を擁立し、松野氏らから党を奪い返せばいい」と代表選を決着の場とする考えが浮上している。
ただ党内は「代表選に向けて走り出し遠心力は強まっている状況」(党幹部)で、早期分裂となる可能性もはらんでいる。橋下氏は対案を提出した安全保障関連法案への対応を理由に維新の国会議員に自重を求めたが、民主党との野党再編を目指す松野氏は政府・与党との接近を嫌い、対案提出を渋ってきた経緯もある。今後、法案対応で一枚岩になれる保証はない。
下地幹郎衆院議員は27日のフェイスブックで「橋下氏が党からいなくなることは大変なことだ。その結果を招いた柿沢氏の責任は重い。混乱させた責任はとるべきだ」と訴えた。「松野-柿沢」体制への拒否感は下地氏のような非大阪系にも広がりつつあり、「9月の安保関連法案採決まで党が持つかどうか…」との声も漏れている。
■大阪系は不満
維新の党の橋下徹最高顧問(大阪市長)と松井一郎顧問(大阪府知事)が27日、そろって離党を表明した。党を創設した2人が国政から去ることに対し、大阪系の国会議員を中心に松野頼久代表の対応への不満は早くも噴出。代表選(10月1日告示、11月1日開票)を控え、分裂含みの混乱は避けられない情勢だ。
「維新は割れることになりかねなかった。最高の解決策だ」
橋下氏は27日、市役所で記者団にこう述べ、自ら音頭を取った収拾策を自賛した。大阪府知事、大阪市長の大阪ダブル選(11月22日投開票)への専念を理由に松井氏とともに国政から身を引く決断をした橋下氏。松井氏が辞任を求めた柿沢未途幹事長は続投させ、柿沢氏を擁護する松野氏の体面も保ったことで「柿沢問題は終わり」との構図を演出した自信にあふれていた。
だが、取り残された形の大阪系の不満は強い。27日の党代議士会では大阪選出の足立康史衆院議員が発言を求め、地元の意向に反して山形市長選(9月13日投開票)の候補予定者の応援に入った柿沢氏と松野氏を批判。足立氏は記者団に対しても「納得していない」と述べ、松野、柿沢両氏に辞任などの「けじめ」を求めた。大阪系を中心とした勢力には非大阪系との対決も辞さない“純化路線”を主張する声がくすぶり続けている。
10月の代表選を勝負とにらむ見方もある。大阪選出の馬場伸幸国対委員長は記者団に「国会が終わると代表選もある」と述べ、代表選次第で党内の力学が変わり得るとの認識を示した。
代表選は一般党員にも国会議員や地方議員と同様に1人1票が配分される。現時点では地方議員で圧倒的な勢力を誇る大阪系の党員数が優位とされ、党内では「代表選で大阪系の候補を擁立し、松野氏らから党を奪い返せばいい」と代表選を決着の場とする考えが浮上している。
ただ党内は「代表選に向けて走り出し遠心力は強まっている状況」(党幹部)で、早期分裂となる可能性もはらんでいる。橋下氏は対案を提出した安全保障関連法案への対応を理由に維新の国会議員に自重を求めたが、民主党との野党再編を目指す松野氏は政府・与党との接近を嫌い、対案提出を渋ってきた経緯もある。今後、法案対応で一枚岩になれる保証はない。
下地幹郎衆院議員は27日のフェイスブックで「橋下氏が党からいなくなることは大変なことだ。その結果を招いた柿沢氏の責任は重い。混乱させた責任はとるべきだ」と訴えた。「松野-柿沢」体制への拒否感は下地氏のような非大阪系にも広がりつつあり、「9月の安保関連法案採決まで党が持つかどうか…」との声も漏れている。
都構想で敗れ、残務整理に専念されているのかと思いきや、府知事・市長のダブル選挙に注力しておられるのですね。
代表戦や市長選ではどんな後継者を擁立されるのか。
たちがれ(立ち上がれ日本を太陽の党に改名)と一緒になりながら、次世代の党と分裂し、結の党や民主党からの流れ者と合流した維新の党。常に、政党渡り鳥に軒を貸しては母屋を占領されてきた大阪維新の会でした。大阪の地方政党であること、国政経験がない事で、都構想を国政レベルで認知させるためには、渡り鳥を受け入れるしかなかったのですが、その都度、本来の政治理念が揺れてきました。
都構想が老人パワーにより潰されて、リセットして新たな地方政治体制構築(二重行政改革、道州制導入等?)へのチャレンジを始めるために、「関西維新の会」を既に設立した今。初心に戻っての再スタートの覚悟と準備も出来ているのですね。
安保法制に賭ける安倍内閣への義理立てを果たすための、橋下氏の決断。いかにも、橋下氏らしいと感心しました。
代表選、府市長ダブル選挙の行方が注目されます。
この花の名前は、オオアラセイトウ
↓よろしかったら、お願いします。
http://www.sankei.com/west/news/150829/wst1508290014-n1.html
本文で、新党の準備は出来ているとして、代表選や、市長・府知事のダブル選挙に注目しようとしていました。党の騒動が安保法制の審議への影響を最低限に抑えるための橋下・松井のダブル離党で安倍さんに義理立てして一旦収め、最短でも国会が終わる9月末以降の新党への動きかと思っていたら、昨夜の表明。相変わらずの橋下流です。何があったのでしょう?
「維新の党から比例代表で当選した人はもう当選させない。次の衆院選ではみんな落選してもらう」とは、提出法案の扱いか、野党再編で民主党接近度が強まったダブル離党の反応に、急遽繰り上げ発表したのでしょうか。
ちなみに、維新の党で比例選出以外の、近畿以外の議員は、衆参51人中、5人しかいません。
衆議院40人中の5人で、江田憲司 神奈川18区、柿沢未途 東京15区、小熊慎司 福島4区、井出庸生 長野3区、重徳和彦 愛知12区 です。参議院はゼロですね。
民主党に擦り寄っても、斜陽の民主党で落選して復帰を待っている人が多いので、何人が民主党の比例で拾ってもらって当選できるか、お先真っ暗...。
何故繰り上げたのか、裏事情に詳しいはずの、辛坊さんが今日の「ズーム そこまで言うか!」(ニッポン放送)で裏話をしてくれるか、注目(耳?)です。