遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

安全な中国産の食材しか使用しておりません

2011-04-26 23:02:50 | 中国 全般
 海外での風評被害で、日本産の食材や製品が敬遠されていましたが、政府レベルでの規制が緩和され始めていることは、諸兄がご承知の通りですね。
 風評への反応で、あきれて開いた口がふさがらないのは、物事の価値基準が往々にして理解できなくなる例の一党独裁国家です。
 ついこの間まで、危険な自国産は食さないで、安全な日本産をと、日本のTPP参加での農業政策の一つの柱と目された、高品質の農水畜産物の輸出の有望先と期待された中国ですが、上海の日本料理店では「「安全な中国産の食材しか使用しておりません」と表示することで、お店は繁盛しているのだそうです。
 
【外信コラム】上海余話 手のひら返し (4/26 産経)
 「安全な中国産の食材しか使用しておりません」

 
上海の日本料理店で、こんな表示が“宣伝文句”になり始めている。中国政府が日本の12都県からの食品輸入を禁じたため、中国の富裕層の間に日本の食材すべてに問題があるとの誤った認識が広がり、店側が過剰反応しているようだ。
 毒ギョーザ事件は特殊なケースとしても、そもそも野菜など農薬の過剰使用や粉ミルクなどへの毒物の混入、衛生上の管理など、中国産の食品に問題が少なくないことは中国人自身がよく知る事実。だからこそ日本産の安全性、高品質が高い評価を得てきたのだ。
 それが一転して「刺し身は大連直送に限る」などとうたう。中には
「日本産の材料だけを使う」とPRしてきた店が、手のひらを返したように「中国産以外は使ったことがない」と“産地偽装”を認めてまで、地元客にこびる
ありさま。
 日本人の常連客の間からは、「これまで高い料金を払わされてきたのは何だったのか!」との罵声も飛んだが、いわれなき風評被害に歯止めがかかる兆しは、まだない。
 しかし、それでも日本料理店はどこも毎日満席。富裕層が日本酒を片手に舌鼓を打つ姿は変わらない。
 でも、ホンモノの味はだいぶ違うんだがなあ。
彼らもすぐ気付くだろうに。(河崎真澄)

 金額が高いものが高品質という基準。値段が高いものが自分に箔をつけるといった成金さんの価値観なのか、真贋よりまわりの流れについていく風潮なのでしょうね。昨日まで言っていることと、手のひら返しで言うことが変わっても一向にお構いなしなのは、大陸風というのでしょうか。
 しかし、知的レベルも高い方々が多い富裕層、世界でいち早く日本品の輸入禁止を打ち出し、いち早く解除したインドの様に、矛盾にもうすぐ気づく人々が出てくるでしょう。





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