米大統領選中に米民主党の中枢組織などがサイバー攻撃を受けたことについて、米中央情報局(CIA)は、トランプ氏を後押しする目的でロシアが実施したものだと断定したと、ワシントンポストが報じた件、昨日は触れるのをパスしていましたが、読売が今朝、報じてましたので、とりあげさせていただきます。
CIAがロシアによるものと"断定"したといい、オバマ大統領が各情報機関に本格的な調査を指示し、1月20日の任期切れ前に報告書をまとめるよう要請したと言うのですから、かなり信憑性が高い話と言えますね。
CIAは、流出したメールは、ロシア政府とつながりを持つ関係者を通じてウィキリークスの手に渡ったとみていて、共和党全国委員会のコンピューターシステムもサイバー攻撃を受けていたが、共和党側に不利な情報が流出することはなかった点も、ロシア側にトランプ氏を後押しする意図があったと結論づけた理由のひとつとされているのだとか。
大統領選終盤に、ヒラリー氏のメール疑惑捜査を再開すると宣言しながら、すぐに捜査打ち切りをするマッチポンプ行動をし、支持率の流れに大きな影響を与えたFBI。ヒラリー陣営に悪影響を与え、トランプ陣営には好転のきっかけとなりました。その不可解な行動をしたFBIは、CIAと異なり、ロシアがトランプ氏に肩入れしたと断定できるだけの根拠はないと言っているのだとか。FBIと、CIAの対立する見解は、どちらが正解なのか、オバマ大統領の調査指示結果が待たれます。
トランプ氏は、調査は不要との立場を主張しているとのことですが、米メディアは「トランプ氏は疑惑を払拭するために調査の先頭に立つべきだ」などと批判を強めているのだそうですね。大統領選に他国の諜報活動が影響を及ぼした可能性があるという重大事を、解明しなくてよいということはあり得ない。トランプ氏も、調査推進に協力し、朴槿恵ではあるまいに、正々堂々と対応してこその次期大統領でしょう。調査不用と主張することは、CIAの断定が正しい可能性があると思っていると疑われてもしかたがない。
選挙中に、親プーチン発言をしていたトランプ氏。その外交政策の方向が示される国務長官人事がやっと決まった様子ですが、なんと、ロシアでも事業を展開し、プーチン大統領の友人でもある、石油大手米エクソンモービル最高経営責任者(CEO)のレックス・ティラーソン氏に決まったのだそうです。
トランプ氏、国務長官にエクソンのティラーソンCEO指名 - WSJ
米国務長官候補、エクソンCEOに議会反発 - WSJ
これには、議会で、共和党も民主党も反対!
ティラーソン氏は来年退社する予定だとか。(トランプ氏自身も、事業は家族に引き継ぎ引退。)とは言え、どこまで関係を断ち切れるかは生身の人間がやること。党派を超えて反対なのは理解出来ます。が、トランプ氏の親露振りは、筋金入りの本気だと、明確にされた解りやすい人事ではあります。
ロシアが、トランプ大統領誕生の為、ヒラリー氏のメール暴露工作をし、FBIがそれに惑わされてマッチポンプのドタバタ失態をしでかした。それは、素人・遊爺の誤った推測であってほしいものです。
さもないと、情報活動の最先端をいっているはずの米国が、自国の大統領選挙を、他国のサイバー攻撃で左右されてしまったことになります。
余談ですが、中国が、中国人大統領誕生を狙っているとの話は以前からあります。現に、地方では中国系の市長が誕生していますし、議員では地方はもとより、国会議員でも中国に犯されている議員がいることは、諸兄がご承知の通りです。
サイバー戦争は、既に深刻さを増しているのでしょうか。
トランプ氏の親露姿勢と、ロシアとの関係の実態は、どの程度なのでしょうか。
# 冒頭の画像は、エクソンモービルのレックス・ティラーソンCEO
この花の名前は、アキノウナギツカミ
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CIAがロシアによるものと"断定"したといい、オバマ大統領が各情報機関に本格的な調査を指示し、1月20日の任期切れ前に報告書をまとめるよう要請したと言うのですから、かなり信憑性が高い話と言えますね。
米大統領選 サイバー攻撃 露、トブンプ氏肩入れか オバマ政権 本格調査 (12/13 読売朝刊)
【ワシントン=尾関航也】米大統領選中に米民主党の中枢組織などがサイバー攻撃を受けた問題を巡り、真相究明を求める声が米国内で高まっている。ロシアによる攻撃との見方が広がっているためだ。一方で、選挙戦中、親露的な発言が多かったドナルド・トランプ次期大統領は調査に否定的で、オバマ政権の任期中にどこまで解明が進むかが焦点だ。
■CIAが断定
米紙ワシントン・ポストによると、大統領選中のサイバー攻撃について、米中央情報局(CIA)は、トランプ氏を後押しする目的でロシアが実施したものだと断定し、先週、上院指導部に対する非公開の説明会でその見方を伝えた。
選挙戦中、民主党では、全国委員会のシステムが不正侵入されたほか、同党候補だったヒラリー・クリントン氏の陣営幹部のメールが、内部告発サイト「ウィキリークス」に大量に流出した。CIAは、流出したメールは、ロシア政府とつながりを持つ関係者を通じてウィキリークスの手に渡ったとみているという。
米ホワイトハウスは9日、この件でオバマ大統領が各情報機関に本格的な調査を指示し、1月20日の任期切れ前に報告書をまとめるよう要請したと発表。また、共和党のジョン・マケイン、リンゼー・グラハム両上院議員も11日、民主党指導部と連名で声明を出し、「サイバー攻撃に対する抑止・防衛の包括的解決法を編み出すため、十分に調査する必要がある」として超党派の協力を呼び掛けた。
米紙ニューヨーク・タイムズによると、選挙戦中、共和党全国委員会のコンピューターシステムもサイバー攻撃を受けていたという。被害の程度は不明だが、選挙期間を通じて、共和党側に不利な情報が流出することはなかった。CIAが、ロシア側にトランプ氏を後押しする意図があったと結論づけたのは、これも理由の一つだという。
■疑惑を一蹴
一方、トランプ氏は11日、米メディアのインタビューで、ロシアが選挙戦に干渉したかを聞かれ、「ばかげている。私は全くそう思っていない」と一蹴。同氏の政権移行チームも9日の声明で「選挙は遠い昔に終わった。米国を再び偉大にするために、もう前へ進む時だ」とし、調査は不要との立場を明確にした。
そうした姿勢に対し、米メディアは「トランプ氏は疑惑を払拭するために調査の先頭に立つべきだ」(ニューヨーク・タイムズ社説)などと批判を強めている。ただ、米CNNなどは11日、連邦捜査局(FBI)はCIAと異なり、ロシアがトランプ氏に肩入れしたと断定できるだけの根拠はないとみている、と報じた。
親露派国務長官に懸念 エクソンCEO指名へ
【ワシントン=黒見周平】米メディアは11日、ドナルド・トランプ次期米大統領が国務長官に石油大手米エクソンモービル最高経営責任者(CEO)のレックス・ティラーソン氏(64)を近く指名する見通しだと一斉に伝えた。ただ、同氏はロシアとの関係が深く、共和党内から慎重論が出ている。
「彼がプーチン大統領と近い関係を持っていることは懸念事項だ」。共和党重鎮のジョン・マケイン上院議員は米CBSテレビでこう強調した。同党のマルコ・ルビオ上院議員もツイッターで「プーチン氏の『友人』であることは国務長官に望ましい特質ではない」と指摘した。
共和党内では元々、トランプ氏のロシアへの融和的な姿勢に批判が根強い。さらに、ティラーソン氏はエネルギー取引を通じ、ロシアと大きな利害関係を持つだけに、議会の承認手続きが難航する恐れがある。
トランプ氏は10日、ティラーソン氏と2時間余り会談。11日放送の米FOXテレビのインタビューでは、「世界的な人物で、経営者の枠を超えている」と評価したが、同氏に外交経験が全くないことも懸念材料だ。このため、同氏を補佐する国務副長官に元国連大使のジョン・ボルトン氏(68)の起用を検討しているとされる。
ボルトン氏はブッシュ(子)政権で国務次官や国連大使を歴任。ネオコン(新保守主義者)として有名で、北朝鮮やイランへの強硬姿勢で知られる。
【ワシントン=尾関航也】米大統領選中に米民主党の中枢組織などがサイバー攻撃を受けた問題を巡り、真相究明を求める声が米国内で高まっている。ロシアによる攻撃との見方が広がっているためだ。一方で、選挙戦中、親露的な発言が多かったドナルド・トランプ次期大統領は調査に否定的で、オバマ政権の任期中にどこまで解明が進むかが焦点だ。
■CIAが断定
米紙ワシントン・ポストによると、大統領選中のサイバー攻撃について、米中央情報局(CIA)は、トランプ氏を後押しする目的でロシアが実施したものだと断定し、先週、上院指導部に対する非公開の説明会でその見方を伝えた。
選挙戦中、民主党では、全国委員会のシステムが不正侵入されたほか、同党候補だったヒラリー・クリントン氏の陣営幹部のメールが、内部告発サイト「ウィキリークス」に大量に流出した。CIAは、流出したメールは、ロシア政府とつながりを持つ関係者を通じてウィキリークスの手に渡ったとみているという。
米ホワイトハウスは9日、この件でオバマ大統領が各情報機関に本格的な調査を指示し、1月20日の任期切れ前に報告書をまとめるよう要請したと発表。また、共和党のジョン・マケイン、リンゼー・グラハム両上院議員も11日、民主党指導部と連名で声明を出し、「サイバー攻撃に対する抑止・防衛の包括的解決法を編み出すため、十分に調査する必要がある」として超党派の協力を呼び掛けた。
米紙ニューヨーク・タイムズによると、選挙戦中、共和党全国委員会のコンピューターシステムもサイバー攻撃を受けていたという。被害の程度は不明だが、選挙期間を通じて、共和党側に不利な情報が流出することはなかった。CIAが、ロシア側にトランプ氏を後押しする意図があったと結論づけたのは、これも理由の一つだという。
■疑惑を一蹴
一方、トランプ氏は11日、米メディアのインタビューで、ロシアが選挙戦に干渉したかを聞かれ、「ばかげている。私は全くそう思っていない」と一蹴。同氏の政権移行チームも9日の声明で「選挙は遠い昔に終わった。米国を再び偉大にするために、もう前へ進む時だ」とし、調査は不要との立場を明確にした。
そうした姿勢に対し、米メディアは「トランプ氏は疑惑を払拭するために調査の先頭に立つべきだ」(ニューヨーク・タイムズ社説)などと批判を強めている。ただ、米CNNなどは11日、連邦捜査局(FBI)はCIAと異なり、ロシアがトランプ氏に肩入れしたと断定できるだけの根拠はないとみている、と報じた。
親露派国務長官に懸念 エクソンCEO指名へ
【ワシントン=黒見周平】米メディアは11日、ドナルド・トランプ次期米大統領が国務長官に石油大手米エクソンモービル最高経営責任者(CEO)のレックス・ティラーソン氏(64)を近く指名する見通しだと一斉に伝えた。ただ、同氏はロシアとの関係が深く、共和党内から慎重論が出ている。
「彼がプーチン大統領と近い関係を持っていることは懸念事項だ」。共和党重鎮のジョン・マケイン上院議員は米CBSテレビでこう強調した。同党のマルコ・ルビオ上院議員もツイッターで「プーチン氏の『友人』であることは国務長官に望ましい特質ではない」と指摘した。
共和党内では元々、トランプ氏のロシアへの融和的な姿勢に批判が根強い。さらに、ティラーソン氏はエネルギー取引を通じ、ロシアと大きな利害関係を持つだけに、議会の承認手続きが難航する恐れがある。
トランプ氏は10日、ティラーソン氏と2時間余り会談。11日放送の米FOXテレビのインタビューでは、「世界的な人物で、経営者の枠を超えている」と評価したが、同氏に外交経験が全くないことも懸念材料だ。このため、同氏を補佐する国務副長官に元国連大使のジョン・ボルトン氏(68)の起用を検討しているとされる。
ボルトン氏はブッシュ(子)政権で国務次官や国連大使を歴任。ネオコン(新保守主義者)として有名で、北朝鮮やイランへの強硬姿勢で知られる。
CIAは、流出したメールは、ロシア政府とつながりを持つ関係者を通じてウィキリークスの手に渡ったとみていて、共和党全国委員会のコンピューターシステムもサイバー攻撃を受けていたが、共和党側に不利な情報が流出することはなかった点も、ロシア側にトランプ氏を後押しする意図があったと結論づけた理由のひとつとされているのだとか。
大統領選終盤に、ヒラリー氏のメール疑惑捜査を再開すると宣言しながら、すぐに捜査打ち切りをするマッチポンプ行動をし、支持率の流れに大きな影響を与えたFBI。ヒラリー陣営に悪影響を与え、トランプ陣営には好転のきっかけとなりました。その不可解な行動をしたFBIは、CIAと異なり、ロシアがトランプ氏に肩入れしたと断定できるだけの根拠はないと言っているのだとか。FBIと、CIAの対立する見解は、どちらが正解なのか、オバマ大統領の調査指示結果が待たれます。
トランプ氏は、調査は不要との立場を主張しているとのことですが、米メディアは「トランプ氏は疑惑を払拭するために調査の先頭に立つべきだ」などと批判を強めているのだそうですね。大統領選に他国の諜報活動が影響を及ぼした可能性があるという重大事を、解明しなくてよいということはあり得ない。トランプ氏も、調査推進に協力し、朴槿恵ではあるまいに、正々堂々と対応してこその次期大統領でしょう。調査不用と主張することは、CIAの断定が正しい可能性があると思っていると疑われてもしかたがない。
選挙中に、親プーチン発言をしていたトランプ氏。その外交政策の方向が示される国務長官人事がやっと決まった様子ですが、なんと、ロシアでも事業を展開し、プーチン大統領の友人でもある、石油大手米エクソンモービル最高経営責任者(CEO)のレックス・ティラーソン氏に決まったのだそうです。
トランプ氏、国務長官にエクソンのティラーソンCEO指名 - WSJ
米国務長官候補、エクソンCEOに議会反発 - WSJ
これには、議会で、共和党も民主党も反対!
ティラーソン氏は来年退社する予定だとか。(トランプ氏自身も、事業は家族に引き継ぎ引退。)とは言え、どこまで関係を断ち切れるかは生身の人間がやること。党派を超えて反対なのは理解出来ます。が、トランプ氏の親露振りは、筋金入りの本気だと、明確にされた解りやすい人事ではあります。
ロシアが、トランプ大統領誕生の為、ヒラリー氏のメール暴露工作をし、FBIがそれに惑わされてマッチポンプのドタバタ失態をしでかした。それは、素人・遊爺の誤った推測であってほしいものです。
さもないと、情報活動の最先端をいっているはずの米国が、自国の大統領選挙を、他国のサイバー攻撃で左右されてしまったことになります。
余談ですが、中国が、中国人大統領誕生を狙っているとの話は以前からあります。現に、地方では中国系の市長が誕生していますし、議員では地方はもとより、国会議員でも中国に犯されている議員がいることは、諸兄がご承知の通りです。
サイバー戦争は、既に深刻さを増しているのでしょうか。
トランプ氏の親露姿勢と、ロシアとの関係の実態は、どの程度なのでしょうか。
# 冒頭の画像は、エクソンモービルのレックス・ティラーソンCEO
この花の名前は、アキノウナギツカミ
↓よろしかったら、お願いします。