遊爺雑記帳

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無法国家にすり寄る岸田首相の〝ピンボケ外交〟二階元幹事長の中国訪問が暗礁

2023-09-14 01:33:55 | 日本を護ろう
 東京電力福島第1原発処理水の海洋放出から2週間が過ぎた。周辺海域のトリチウム濃度にも異常は確認されていないが、中国は処理水を「核汚染水」と呼び、日本産水産物の禁輸などを続けている。
 国際原子力機関(IAEA)などの評価を無視した「反日」暴挙といえるが、岸田文雄政権には焦燥感が見えると、元東京新聞の、東京新聞らしくなかった長谷川氏が、岸田首相の「ピンボケ外交」を指弾。
 
【ニュースの核心】無法国家にすり寄る岸田首相の〝ピンボケ外交〟二階元幹事長の中国訪問が暗礁、期待した「太いパイプ」の正体とは - zakzak:夕刊フジ公式サイト 長谷川幸洋 2023.9/11

 東京電力福島第1原発処理水の海洋放出から2週間が過ぎた。周辺海域のトリチウム濃度にも異常は確認されていないが、中国は処理水を「核汚染水」と呼び、日本産水産物の禁輸などを続けている国際原子力機関(IAEA)などの評価を無視した「反日」暴挙といえるが、岸田文雄政権には焦燥感が見える岸田首相は、インドネシアで開かれた東南アジア諸国連合(ASEAN)プラス3(日中韓)首脳会議の直前、中国の李強首相に声をかけ、直接理解を求めたという。どうして、イチャモン国家、無法国家にすり寄るのか。ジャーナリストの長谷川幸洋氏は、岸田首相の「ピンボケ外交」を指弾した。

           ◇

 福島第1原発処理水の海洋放出で悪化した日中関係を打開するために、
岸田首相が期待した自民党の二階俊博元幹事長の中国訪問が暗礁に乗り上げている。首相のピンボケぶりが見事に露呈した格好だ。

 そもそも、
岸田首相が二階氏に白羽の矢を立てたのは、なぜだったか

 報道によれば、8月30日に自民党本部で
二階氏と面談した岸田首相は「中国と話ができるのは、二階先生しかいない。ぜひ中国を訪問してほしい」と要請した、という。

 
この認識からして、ズレている。「中国と話ができるのは二階氏しかいない」のだとしたら、林芳正外相の立場はどうなるのか。これでは、岸田首相自ら「林氏は外相失格」と烙印(らくいん)を押したようなものだ

 林氏も、二階氏と同じく「親中派」として知られているが、岸田首相は「親中度では二階氏の足元にも及ばない」と認識しているのである。
林氏がかわいそうになってくる

 それはともかく、岸田首相が二階氏に期待したのは「中国と話ができる」という点だ。これが、いわゆる「太いパイプ」である。だが、このパイプの正体は何なのか。

 二階氏は2015年5月に観光業界の関係者約3000人を引き連れて訪中し、習近平総書記(国家主席)と会談した。17年5月と19年4月にも訪中し、当時の安倍晋三元首相から習氏への親書を託されている。こうした経緯から、マスコミは「独自のパイプがある」などと報じてきた。

 だが、
15年の大訪中団が物語っているように、二階氏が果たした役割の本質は「日中間のビジネス仲介」だ。日本の業界関係者がひと儲けをたくらんだのは当然として、中国側は日本市場への参入拡大と同時に、二階氏のような政界要人を抱き込む「一石二鳥」の皮算用を弾いていたに違いない。中国の方が一枚上手だったのだ

 そんな
二階氏がパイプとして機能するのは、あくまで「中国にとって都合のいい場合」だけだ。いま中国は、処理水問題にかこつけて、経済が崩壊しつつある国内の不満から、国民の目をそらそうとしている

 
そんな中国にとって「二階訪中」など、何の役にも立たないどころか、邪魔なだけだ。それで対日批判を止めたところで、日本の対中批判が収まるわけでもない。

 
いわゆる「パイプ」が重要になるのは、国同士の関係が行き詰まった局面だ。その際、大局的に双方の利益を模索できる人物がパイプになりうる

 例えば、8月5日発行の本欄で紹介したように、いま米国とロシアの間では、米シンクタンク、外交問題評議会のリチャード・ハース前会長らが現状打開を狙って非公式協議を重ねている。

 
単にビジネスの仲介で存在感を高めつつ、中国側の政治的思惑に乗っただけの二階氏とは、まったく違う

 
マスコミは「外交の岸田」などと宣伝してきたが、今回の件で、首相本人の勘違いだけでなく、マスコミの薄っぺらさも改めて暴露された。この惨めなドタバタ劇のわずかな収穫だろう。

 いつか中国が対日批判の鉾を収めるとき、二階訪中を「演出」するようなら、「二階氏はまだ使える」とみている証拠だ。それこそが「親中派」の勲章である。

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■長谷川幸洋(はせがわ・ゆきひろ) ジャーナリスト。1953年、千葉県生まれ。慶大経済卒、ジョンズホプキンス大学大学院(SAIS)修了。政治や経済、外交・安全保障の問題について、独自情報に基づく解説に定評がある。政府の規制改革会議委員などの公職も務めた。著書『日本国の正体 政治家・官僚・メディア―本当の権力者は誰か』(講談社)で山本七平賞受賞。ユーチューブで「長谷川幸洋と高橋洋一のNEWSチャンネル」配信中。

 福島第1原発処理水の海洋放出で悪化した日中関係を打開するために、岸田首相が期待した自民党の二階俊博元幹事長の中国訪問が暗礁に乗り上げている。首相のピンボケぶりが見事に露呈した格好だと、長谷川氏。
 
 そもそも、岸田首相が二階氏に白羽の矢を立てたのは、なぜだったか。
 
 岸田氏が総裁選で勝利出来たのは、当時絶大の権力を誇っていた二階幹事長降ろしを掲げて戦ったから。菅首相もあわてて追跡しましたが、それは二番煎じとなりむしろ評価を下げた。
 岸田氏の捨て身の戦術が勝利したのでした。
 
 二階氏の親中ぶりは著名で、旅行業者の大団体を引き連れ訪中し、習近平と面談したことがありました。
 しかしこれは、長谷川氏によれば、二階氏が果たした役割の本質は「日中間のビジネス仲介」だと。
 中国側は日本市場への参入拡大と同時に、二階氏のような政界要人を抱き込む「一石二鳥」の皮算用を弾いていたに違いない。中国の方が一枚上手だったと。

 そんな二階氏がパイプとして機能するのは、あくまで「中国にとって都合のいい場合」だけだ。いま中国は、処理水問題にかこつけて、経済が崩壊しつつある国内の不満から、国民の目をそらそうとしている。

 そんな中国にとって「二階訪中」など、何の役にも立たないどころか、邪魔なだけだ。
 「パイプ」が重要になるのは、国同士の関係が行き詰まった局面だ。その際、大局的に双方の利益を模索できる人物がパイプになりうる。
 単にビジネスの仲介で存在感を高めつつ、中国側の政治的思惑に乗っただけの二階氏とは、まったく違うと、長谷川氏。

 二階氏と面談した岸田首相は「中国と話ができるのは、二階先生しかいない。ぜひ中国を訪問してほしい」と要請したのだそうです。
 総裁選で二階降ろしを唱えて闘ったのに。。それが政治家?!

 この認識からして、ズレている。「中国と話ができるのは二階氏しかいない」のだとしたら、林芳正外相の立場はどうなるのか。これでは、岸田首相自ら「林氏は外相失格」と烙印(らくいん)を押したようなものだと、長谷川氏。
 林氏も、外相就任で返上しましたが、親中議連の会長を務めていました。
 (会長の後任は、二階氏。)

 岸田首相は「親中度では二階氏の足元にも及ばない」と認識しているのである。林氏がかわいそうになってくると、長谷川氏。
 国際会議で林氏がスピーチを始めると、王毅外相(当時)が席を外すなど、親中派なのに完全に舐められていたのも事実。でもそれは、広島県の親中団体の会長を、首相になっても続けている岸田氏にも言えること!

 マスコミは「外交の岸田」などと宣伝してきたが、今回の件で、首相本人の勘違いだけでなく、マスコミの薄っぺらさも改めて暴露された。この惨めなドタバタ劇のわずかな収穫だろうと、長谷川氏。

 財界人とともにウクライナを訪問していた林氏。
 どんな心境なのか、察するにあまりあります。
 故安倍首相の選挙区と合区され、安倍陣営と戦わねばならないのに、外相罷免。どうする、林氏。



 # 冒頭の画像は、ゼレンスキー大統領と面談した林外相
  林外相 ウクライナ訪問 ゼレンスキー大統領と会談 | NHK | 外務省





 余談ですが、今回の組閣では、岸田氏は、ウクライナを訪問していた林外相を罷免しました。その理由について注目、いろいろ邪推していますが、情報には接することが出来ていません。

 

  この花の名前は、トモエソウ


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