遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

中国の軍事力警戒・警告 日米で報告が相次ぐ

2014-02-01 23:58:58 | 東シナ海尖閣諸島
 中国の軍事情勢(含 海警局)が増強一途であることは衆知のことですが、ここへきて、米国の国家航空宇宙情報センター(NASIC)、防衛省の防衛研究所が相次いでその増強振りと姿勢の強硬化への警告を発しています。
 
 
沖縄、グアム標的の可能性 中国軍事分析で専門家 - MSN産経ニュース
 
中国「警戒すべき動向」 防衛研分析 海洋部隊を強化 (2/1 読売朝刊)

 
防衛省の防衛研究所は、中国の軍事情勢などに関する報告書「中国安全保障レポート2013」を1日付で公表した。中国で海上法執行機関の整理・統合が進んでいる点について「能力強化につながり、日本を含む周辺諸国にとって警戒すべき動向」と分析している。
 中国は昨年、国家海洋局傘下の海洋監視船「海監」など4部門の海洋部隊を統合し、「中国海警局」を設立するなど組織改編を進めている。報告書は「
中国共産党中央指導部で海洋問題の重要性が認識されている証左だ」とし、今後も海洋進出を強める
との見通しを示した。一方、各機関の機能が一元化され、周辺諸国と中国との間で摩擦回避のための交渉が円滑に進む可能性があるとも指摘した。
 報告書では、
中国の危機管理の基本概念についても触れ、主権や領土にかかわる間題には強硬な態度をとるものの、中国の立場が守られる限りは柔軟な行動をとると指摘。危機を作りだした原因は相手側にあるとして、自分たちの正当性を主張する傾向があることも指摘した。

 国家航空宇宙情報センター(NASIC)が指摘するのは、台湾海峡や南シナ海での紛争ぼっ発時の、中国の米軍に対する接近阻止・領域拒否(A2/AD)作戦での沖縄や、グアムの話。既に、衆知のことですが、議会の諮問機関「米中経済安保見直し委員会」でこの時期に改めて証言していることと、近年、中国軍が自信を深め、中国軍の内部で、米軍に対する先制攻撃の必要性について関心が高まっていると指摘している点は、注目されます。

 防衛研究所の「中国海警局」誕生への評価と、中国共産党指導部が、今後も海洋進出を強めると見通しを示したことも、多くの諸兄がご承知のことですが、各機関の機能が一元化され、中国との間で摩擦回避のための交渉が円滑に進む可能性があるとの見方は、中国との対立を深めるだけではなく、対話の誘いの緩衝発言もいれたということでしょうか?
 中国の危機管理の基本概念について、「危機を作りだした原因は相手側にあるとして、自分たちの正当性を主張する傾向がある」と指摘している点は、言い得て妙。
 自分から仕掛けておきながら、相手側が悪いと、責任を相手側にあると喧伝するのは、尖閣の棚上げを自分が言いだしておきながら、自分が「海洋法」の国内法を設定し、「核心的利益」と勝手に宣言しておきながら、日本が国有化したからと責めていることが、まさしくそれですね。

 輸出振興による雇用の増大を掲げるオバマ政権が、中国に擦り寄る姿勢を強める今日、NASICの指摘が、米議会や政府に聞こえる事と、防衛研究所の分析が、沖縄県民や市長選を控えた石垣市民の方々に届くことを期待します。
 沖縄が狙われているのです。基地があるから狙われると福島瑞穂や、大田昌秀元知事が唱えますが、接近阻止・領域拒否(A2/AD)作戦では基地の有無もさることながら、地理的に重要な戦略拠点となるというもので、抑止力が求められるのです。

 繰り返しますが、日米で図らずも前後して発せられた中国への警戒情報が、米国政府や、選挙を控えた沖縄県民、石垣市民の皆様に理解いただけることを記念します。



 冒頭の画像は、海警2113




この花の名前は、センペルビブム・アラキノイデム  撮影場所;六甲高山植物園(2013年 8月 撮影)




 政府広報(北方領土問題) - YouTube


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Fotolia


続 中国の海洋戦略




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