米連邦準備制度理事会(FRB)は、7年ぶりにゼロ金利政策を解除しました。金利上昇幅は。0~0.25 ⇒ 0.25 ~ 0.5 と緩やかで、来年以降数回に分けて徐々に上げていくというものです。
米国の景気上昇に自信を持った証であると共に、新興国などへの影響に配慮したものなのですね。日米の株価は、この景気上昇評価を受けて上昇しましたが、中国経済には悪影響を及ぼすとかねて心配されていました。
利上げは、9年振りという転換。日本への影響も含め、注視が必要ですね。
米利上げに“戦々恐々” 中国、資金流出加速 韓国「ゾンビ企業」命綱切る毒薬 - ZAKZAK
中国は懸念払拭にやっきです。
米利上げ「市場織り込み済み」 中国報道 :日本経済新聞
日本株には楽観論も。。
米利上げ後の日本株、お楽しみこれから - WSJ
ただでさえ、資本流出と経済成長率低迷、その対策での財政出動による外貨準備の大幅減であえいでいる中国経済。
米国の金利引き上げが続き、資本引揚が続けば、泣きっ面に蜂。
中国経済や新興国経済が低迷することが、世界経済や日本経済へ及ぼす悪影響は?
今朝の、「ウエークアップ!プラス」で、大和総研・チーフエコノミスト 熊谷亮丸氏は、社会主義国中国なので、1,2年は諸策で凌げるが、その後は非常に危ないとコメントされていました。しばらくは、米国の金利政策の動向に目が離せませんね。
# 冒頭の画像は、FRBイエレン議長
この花の名前は、アジサイ
↓よろしかったら、お願いします。
米国の景気上昇に自信を持った証であると共に、新興国などへの影響に配慮したものなのですね。日米の株価は、この景気上昇評価を受けて上昇しましたが、中国経済には悪影響を及ぼすとかねて心配されていました。
利上げは、9年振りという転換。日本への影響も含め、注視が必要ですね。
米利上げに“戦々恐々” 中国、資金流出加速 韓国「ゾンビ企業」命綱切る毒薬 - ZAKZAK
【日本の解き方】米利上げの影響 中国は資金流出と人民元安も 欧州や日本は対米輸出に懸念 - ZAKZAK
<前略>
筆者がFRBの金融政策をみるとき、今の金融政策のままで、半年から1年先の失業率がどうなるかという推計式を使っている。その式を使うと、失業率は5%を下回り、4%台半ばの水準になりそうだ。過去の数字からみれば、米国経済は半年後に景気過熱状態になるというわけだ。その意味では、9月または10月に利上げしてもおかしくなかった。
米国にとって利上げは景気過熱の予防として筋が通っているが、世界経済から見れば、米国経済が過熱したほうがありがたい。その意味で、米利上げは世界経済にとってマイナスである。
まず中国経済だ。米国の利上げで、中国からの資本流出が加速される。中国に貸し付けている外国銀行にとって、米国の利上げは資金調達コストが増え、資金源の縮小になる。さらに人民元安になった場合、人民元の安定化のために中国が保有する外貨準備が取り崩され、米国債が売却されることもありうる。その際、米国の金利が予想外に上昇することも考えられる。こうした懸念は、中国のみならず新興国全体にある。
商品市場への影響も小さくない。利上げということは金融引き締めであり、マネーの減少を招く。その結果、資源は相対的に多くなるので、その価値が下がり、資源価格は下押しされる。特に原油価格は、最近の世界経済低迷で需給環境も緩いので、下落傾向が続くだろう。
このように原油や商品価格が低下すれば、ブラジルやロシア、南アフリカ共和国といったコモディティー(商品)輸出国は打撃を受ける。
欧州にしても、テロの脅威で観光業などが冷え込む中、米国の利上げは、輸出に有利なユーロ安となるチャンスではある。しかし、欧州中央銀行(ECB)が十分な金融緩和を行えないので、メリットをあまり受けられない。その一方で、米国経済の過熱感が薄れた場合、むしろ対米輸出にマイナスである。こうした懸念は日本にも当てはまる。
いずれにしても、米国の利上げは、中国、ブラジル、ロシア、南アフリカ共和国、欧州、日本など世界経済にはあまり景気のいい話にはならない。対米輸出や原油・商品輸出の割合などによって程度は異なるものの、好影響にはならない。
米国は、世界経済の牽引(けんいん)車になるまで景気を過熱させるつもりはない。9、10月に利上げを見送ったので時期は熟している。ただし、インフレ率の見通しは依然低いので、悪性インフレによる景気過熱感は出にくい。
<後略> (元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)
<前略>
筆者がFRBの金融政策をみるとき、今の金融政策のままで、半年から1年先の失業率がどうなるかという推計式を使っている。その式を使うと、失業率は5%を下回り、4%台半ばの水準になりそうだ。過去の数字からみれば、米国経済は半年後に景気過熱状態になるというわけだ。その意味では、9月または10月に利上げしてもおかしくなかった。
米国にとって利上げは景気過熱の予防として筋が通っているが、世界経済から見れば、米国経済が過熱したほうがありがたい。その意味で、米利上げは世界経済にとってマイナスである。
まず中国経済だ。米国の利上げで、中国からの資本流出が加速される。中国に貸し付けている外国銀行にとって、米国の利上げは資金調達コストが増え、資金源の縮小になる。さらに人民元安になった場合、人民元の安定化のために中国が保有する外貨準備が取り崩され、米国債が売却されることもありうる。その際、米国の金利が予想外に上昇することも考えられる。こうした懸念は、中国のみならず新興国全体にある。
商品市場への影響も小さくない。利上げということは金融引き締めであり、マネーの減少を招く。その結果、資源は相対的に多くなるので、その価値が下がり、資源価格は下押しされる。特に原油価格は、最近の世界経済低迷で需給環境も緩いので、下落傾向が続くだろう。
このように原油や商品価格が低下すれば、ブラジルやロシア、南アフリカ共和国といったコモディティー(商品)輸出国は打撃を受ける。
欧州にしても、テロの脅威で観光業などが冷え込む中、米国の利上げは、輸出に有利なユーロ安となるチャンスではある。しかし、欧州中央銀行(ECB)が十分な金融緩和を行えないので、メリットをあまり受けられない。その一方で、米国経済の過熱感が薄れた場合、むしろ対米輸出にマイナスである。こうした懸念は日本にも当てはまる。
いずれにしても、米国の利上げは、中国、ブラジル、ロシア、南アフリカ共和国、欧州、日本など世界経済にはあまり景気のいい話にはならない。対米輸出や原油・商品輸出の割合などによって程度は異なるものの、好影響にはならない。
米国は、世界経済の牽引(けんいん)車になるまで景気を過熱させるつもりはない。9、10月に利上げを見送ったので時期は熟している。ただし、インフレ率の見通しは依然低いので、悪性インフレによる景気過熱感は出にくい。
<後略> (元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)
中国は懸念払拭にやっきです。
米利上げ「市場織り込み済み」 中国報道 :日本経済新聞
日本株には楽観論も。。
米利上げ後の日本株、お楽しみこれから - WSJ
ただでさえ、資本流出と経済成長率低迷、その対策での財政出動による外貨準備の大幅減であえいでいる中国経済。
米国の金利引き上げが続き、資本引揚が続けば、泣きっ面に蜂。
中国経済や新興国経済が低迷することが、世界経済や日本経済へ及ぼす悪影響は?
今朝の、「ウエークアップ!プラス」で、大和総研・チーフエコノミスト 熊谷亮丸氏は、社会主義国中国なので、1,2年は諸策で凌げるが、その後は非常に危ないとコメントされていました。しばらくは、米国の金利政策の動向に目が離せませんね。
# 冒頭の画像は、FRBイエレン議長
この花の名前は、アジサイ
↓よろしかったら、お願いします。