遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

中国が尖閣の巡視活動を本格始動

2012-03-17 23:13:42 | 東シナ海尖閣諸島
 中国は尖閣諸島の領有化に向け、計画を着々と実行に移しています。かねて、尖閣諸島の定期巡回活動を行うと発表し、体制や艦船の増強を進めて来ていることは、諸兄がご承知のことです。
 そして、東シナ海での警戒水域に侵入する頻度や時間を、徐々に増やしながら日本の反応を見てきていました。日本の民主党政権は、口先だけの抗議でなにも行動を起こさないばかりか、防衛大臣を二代続けて無能者を配し、世界に防衛に隙を空ける姿勢を示しているしまつです。南シナ海では、ベトナムもフィリピンも、主権を護る姿勢は行動でも示しています。
 徐々にエスカレートする中国の尖閣占領へのステップは、いよいよ定期巡回の段階を迎えてしまいました。つまり、実効支配の下地作りが開始されたのですね。
 

中国船尖閣巡視を開始 当局発表 (3/17 読売朝刊)

 【北京=関泰晴】中国国家海洋局は16日、同局所属の巡視船「海監50」と「海監66」の2隻が同日早朝に沖縄・尖閣諸島(中国名・釣魚島)付近の海域に到着し、巡視活動を開始したと発表した。同局によると、2隻は日本の海上保安庁の巡視船の追跡を受けているという。同局が尖閣付近での巡視活動を開始直後に明らかにすることは異例だ。同局は「釣魚島の主権間題についての中国政府の一貫した姿勢を示している」と主張した。


 中国監視船、尖閣で一時領海侵入 付近「巡視」公表  :日本経済新聞
 尖閣の次はガス田、侵入中国船が領有主張の訓練 : 国際 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)


 今回は、一時領海内にまで侵入するというエスカレートもしっかり実績を残しています。

 尖閣の無人化を放置するなとは、多くの諸兄も有力紙の社説も唱えてきたことです。
 しかし政府は放置したままでした。EEZの起点となる島で名前がなかったものには名前を付けたり国有化を進めた点は評価できますが、尖閣の島の国有化はしませんでした。理由は、いわずもがなの柳腰ならぬ、国家の主権擁護意識薄弱な弱腰外交姿勢です。

 中国も定期巡回を始めて日本の領海を無視して航行した実績を残したと言うことは、無人島を巡って艦船を巡回させるということでは、日中に差がなくなってきているということです。
 日本が実効支配していることを、世界に示し、国家の主権は護る強い意志を世界に示さねばならないタイムリミットが迫るというより既に来ています。
 尖閣に海保なり海自の常駐を急がねばなりません。
 中国は、尖閣への上陸を次のステップとして実行してくるからです。それは、漁船の事故の緊急避難であったり、方法はいろいろありえますが、中国人や中国軍関連人が上陸していて日本人がいなければ、この中国人を護るとして尖閣全体を中国軍が本格出動して占領するのは、瞬時に行えるよう作戦は周到に練られているはずです。
 そうなっては、竹島や北方領土とおなじで日本の現状では、専守防衛と言いながらなにも手出しが出来ず口だけで遠吠えするしかできないのです。
 米国が、尖閣は日米同盟の対象と言ってくれていますが、日本が行動しないのに米国が行動をおこすことはありえません。

 尖閣への日本の関連施設と人員の常駐には、もちろん核心的利益を主張し始めた中国の反発があります。それは時間が経って中国の戦術による実績の積み重ねが進めば進むほど強まります。急がねばならないのです。中国による上陸がなされたら、中国の反発どころでは済まなくなりますから。

 
南シナ海 今度はベトナムも中国へ反攻 - 遊爺雑記帳
 またやってきた「海監」 - 遊爺雑記帳
 政府は尖閣放置をやめよう - 遊爺雑記帳

 # 冒頭の画像は、日本の接続水域内を航行する中国船「海監50」(手前)と、海保の巡視船(16日午前、沖縄県・尖閣諸島久場島の東南東約27キロ)
 




 冠雪したハイマツ  撮影場所; 六甲高山植物園

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続 中国の海洋戦略
暴かれた中国の極秘戦略―2012年台湾乗っ取り、そして日本は…?



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