2003年の情報収集衛星を搭載したH-IIAロケット6号機の打ち上げ失敗以来、漸く2005年に「ひまわり6号」を打ち上げることが出来たレベルの日本ですが、中国では、2度目の有人宇宙船「神舟6号」の打ち上げに成功したことは、関連技術の差の大きさを改めて思い知らされました。
日本の宇宙開発の歴史 21世紀 | JAXAデジタルアーカイブス
中国、2度目の有人宇宙船打ち上げ 胡政権“絶好の宣伝” (産経新聞) - goo ニュース
asahi.com:神舟6号、偵察能力に警戒感 日米台の軍事施設を撮影か-国際
テレビのニュース画像では、ロケットからバラバラと物体が剥離脱落していく様子が映っていて、一瞬米国のスペースシャトル事故を思い浮かべましたが、これは氷とのことで、先日の「ディスカバリー」号より安定した飛行で、米国をも凌ぐ技術力ではと想像させられます。
帰還船と軌道船の二つで構成されていて、飛行士が帰還船で帰った後も、軌道船は半年間飛行を続けるのだそうで、このあたりも独自技術を強く感じさせられます。
産経の今日(10/15)の朝刊によれば、中国は、2003年以降、軍事目的と見られる「偵察衛星」を8基打ち上げているのだそうですが、これらは、弾道弾ミサイルの命中精度を向上させる目的があるのだそうです。
偵察など軍事目的の衛星は、低軌道で飛行し回収されますが、このタイプの衛星は1975年以降では、22基が「長征2号」ロケットなどで打ち上げられているそうです。
この偵察衛星の回収実績が、有人飛行の、帰還の為の技術蓄積を重ね今回の「神舟6号」に活かされています。「神舟6号」も当然偵察目的であると考えられます。
この中国の衛星技術の向上は、弾道ミサイルや、ロシアから購入する8隻のキロ級潜水艦の射程180キロの対艦巡航ミサイルを誘導することを可能にし、海上の空母や、台湾のミサイル防衛基地をピンポイントで攻撃することを可能にします。
産経の記事によると、「中国はすでにパトリオットPAC3など、台湾が導入予定のミサイル防衛システムでは迎撃できない通常弾頭型中距離弾道ミサイル『東風21号C型』でピンポイント攻撃する技術を獲得している」とされているとのこと。
気象衛星(=偵察衛星)の打ち上げもおぼつかない技術の日本は、これから技術を向上させ、更に国内でも抵抗が強い軍事用途に拡充させていくという、気が遠くなる現状で、とても中国に軍事バランスを保つことは出来ませんね。
イージス艦 「こんごう」
もっと悲惨なのは台湾。
同じ10/15の産経・朝刊で、陳政権の支持率が、過去最低の25%に落ち込んだのそうで、総統選で民主進歩党を支持し、陳氏当選の立役者となった、ノーベル賞受賞者の李遠哲氏にも見放される苦境にあるのだそうです。
理由は、少数与党であるため、法案を成立させる事が困難で政策も後手に回っているためなのだそうです。
その象徴が、中台軍事バランス確保の為の、潜水艦、対潜哨戒機「P3C」、ミサイル迎撃用のパトリオット「PAC3」の購入配備予算です。
国民党など野党は、対中協調路線で、中国に配慮し軍備増強に反対しているのです。
米国は、「台湾に自己防衛の意志がなければ米国に台湾防衛の義務はない」と警告し、米台関係にも影響が出てきて、なぜか法案遅延をさせている野党ではなく、陳政権が与論の批判を受けているのです。
国民党の連戦名誉主席は、14日から今年4月についで中国訪問をしているのだそうです。
協調路線ということは、自己防衛の意志がないと言うことなのでしょうね。
国民のみなさんは、総統には陳政権を選び、議会では野党に多数を与えています。しかし、中国の対台湾軍備の拡充を背景にした派遣拡大主義か目に余る今日、どのように考えておられるのでしょう。陳政権のリーダーシップを期待しての批判、支持率低下なのでしょうか?
だとしたら、陳政権も、小泉政権の郵政解散に習って、軍備拡充予算解散をして、民意を問うという手は無いのでしょうか?
他国の内政に干渉することですし、平和ぼけの日本人のわたしなどよりは、真剣に深く考えておられることで、とやかく言う権利は無いのですが、アジアの平和、世界の平和に、今の中国の、お金で軍事力を拡充し、覇権を拡大する姿勢は、脅威以外のなにものでもなく、皆で防衛しなくてはならないと考えます。
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日本の国境
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中国、2度目の有人宇宙船打ち上げ 胡政権“絶好の宣伝” (産経新聞) - goo ニュース
asahi.com:神舟6号、偵察能力に警戒感 日米台の軍事施設を撮影か-国際
テレビのニュース画像では、ロケットからバラバラと物体が剥離脱落していく様子が映っていて、一瞬米国のスペースシャトル事故を思い浮かべましたが、これは氷とのことで、先日の「ディスカバリー」号より安定した飛行で、米国をも凌ぐ技術力ではと想像させられます。
帰還船と軌道船の二つで構成されていて、飛行士が帰還船で帰った後も、軌道船は半年間飛行を続けるのだそうで、このあたりも独自技術を強く感じさせられます。
産経の今日(10/15)の朝刊によれば、中国は、2003年以降、軍事目的と見られる「偵察衛星」を8基打ち上げているのだそうですが、これらは、弾道弾ミサイルの命中精度を向上させる目的があるのだそうです。
偵察など軍事目的の衛星は、低軌道で飛行し回収されますが、このタイプの衛星は1975年以降では、22基が「長征2号」ロケットなどで打ち上げられているそうです。
この偵察衛星の回収実績が、有人飛行の、帰還の為の技術蓄積を重ね今回の「神舟6号」に活かされています。「神舟6号」も当然偵察目的であると考えられます。
この中国の衛星技術の向上は、弾道ミサイルや、ロシアから購入する8隻のキロ級潜水艦の射程180キロの対艦巡航ミサイルを誘導することを可能にし、海上の空母や、台湾のミサイル防衛基地をピンポイントで攻撃することを可能にします。
産経の記事によると、「中国はすでにパトリオットPAC3など、台湾が導入予定のミサイル防衛システムでは迎撃できない通常弾頭型中距離弾道ミサイル『東風21号C型』でピンポイント攻撃する技術を獲得している」とされているとのこと。
気象衛星(=偵察衛星)の打ち上げもおぼつかない技術の日本は、これから技術を向上させ、更に国内でも抵抗が強い軍事用途に拡充させていくという、気が遠くなる現状で、とても中国に軍事バランスを保つことは出来ませんね。
イージス艦 「こんごう」
もっと悲惨なのは台湾。
同じ10/15の産経・朝刊で、陳政権の支持率が、過去最低の25%に落ち込んだのそうで、総統選で民主進歩党を支持し、陳氏当選の立役者となった、ノーベル賞受賞者の李遠哲氏にも見放される苦境にあるのだそうです。
理由は、少数与党であるため、法案を成立させる事が困難で政策も後手に回っているためなのだそうです。
その象徴が、中台軍事バランス確保の為の、潜水艦、対潜哨戒機「P3C」、ミサイル迎撃用のパトリオット「PAC3」の購入配備予算です。
国民党など野党は、対中協調路線で、中国に配慮し軍備増強に反対しているのです。
米国は、「台湾に自己防衛の意志がなければ米国に台湾防衛の義務はない」と警告し、米台関係にも影響が出てきて、なぜか法案遅延をさせている野党ではなく、陳政権が与論の批判を受けているのです。
国民党の連戦名誉主席は、14日から今年4月についで中国訪問をしているのだそうです。
協調路線ということは、自己防衛の意志がないと言うことなのでしょうね。
国民のみなさんは、総統には陳政権を選び、議会では野党に多数を与えています。しかし、中国の対台湾軍備の拡充を背景にした派遣拡大主義か目に余る今日、どのように考えておられるのでしょう。陳政権のリーダーシップを期待しての批判、支持率低下なのでしょうか?
だとしたら、陳政権も、小泉政権の郵政解散に習って、軍備拡充予算解散をして、民意を問うという手は無いのでしょうか?
他国の内政に干渉することですし、平和ぼけの日本人のわたしなどよりは、真剣に深く考えておられることで、とやかく言う権利は無いのですが、アジアの平和、世界の平和に、今の中国の、お金で軍事力を拡充し、覇権を拡大する姿勢は、脅威以外のなにものでもなく、皆で防衛しなくてはならないと考えます。
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日本の国境
人民解放軍には「宇宙軍」という構想があり、宇宙を拠点とする衛星破壊破壊兵器、レーザー兵器、粒子ビーム兵器、極超短波パルス兵器、電磁気誘導ミサイル、反放射能ミサイルなどの開発・配備が論じられているのだそうですね。
「神舟計画」は、有事の時の攻撃目標=台湾、日本(東シナ海)の情報収集と攻撃作戦の効果を高めるのが目標で、両国の安全保障が脅かされると...。
>来週台湾にちょっと赴きますので、「その辺どうなの?」とちょっと探ってみたく思ってます。
帰朝されてからのblogでの様子の公開を、楽しみに待っています。
産経の台湾の報道はびっくりしましたが、連合報(大陸よりメディア)の方で、最近産経も誤報が多いので来週台湾にちょっと赴きますので、「その辺どうなの?」とちょっと探ってみたく思ってます。
>陳政権も、小泉政権の郵政解散に習って、軍備拡充予算解散をして、民意を問うという手は無いのでしょうか?
陳総統含め与党は日本の解散総選挙結果に大変な興奮のようで、同じようにやりたいみたいですが、制度的に日本みたいな奇襲作戦は難しいようです。私もイマイチ?なのですが、やれるもんなら絶対やってるでしょうね。その方がホントいいと思いますし。
日本も安定しているんだかどうだか?ですが、周辺諸国は波乱含みで涼しくなったといっても油断できませんね。(汗)