遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

尖閣の台湾漁船は、中国の侵攻再開のジャブ

2011-07-01 00:11:17 | 東シナ海尖閣諸島
 台湾の漁船が尖閣諸島の日本の接続水域(領海=22キロの外側約22キロ)に入ってきて、巡視船の警告で約4時間半後に同水域から台湾方向へ出て行ったそうですね。
 この漁船、漁に来た船ではなく、中国本土や香港、台湾の他世界各地華人からなる「世界華人保釣連盟」が出した船だったのですね。
 大震災を配慮してか、尖閣へ大挙押しかける計画を延期していたのですが、幹部 2人が乘って軽くジャブを繰り出したのですね。
 

尖閣沖に台湾漁船 「震災配慮」から一転、活動再開か (6/30 産経)

 
東日本大震災の発生以降、外交的な「配慮」もあってか中国政府の公船などが一度も確認されていなかった沖縄・尖閣諸島沖に、台湾の活動家が姿を見せた。昨年は夏場に尖閣周辺の外国漁船数が急増、9月に中国漁船衝突事件が発生した。海上保安庁は「震災から3カ月以上が経過し、(領有権を主張する)活動が本格化する可能性もある」と警戒している。
 台湾当局や海保関係者によると、今回現れた台湾の活動家は今年1月に発足した
台湾や中国、香港の民間団体からなる「世界華人保釣連盟」の幹部
とみられる。
 同連盟は、米国から日本に尖閣諸島の施政権が返還された沖縄返還協定調印から40年となる今月17日に尖閣諸島付近で大規模な抗議活動を行う計画だったが、震災への配慮から中止。28日深夜(日本時間)に尖閣諸島の領有権主張のため台湾北部の港を出発したとの事前情報があり、海保が警戒を強めていた。
 一方、中国漁船衝突事件以降、尖閣諸島周辺に頻繁に出没していた中国農業省漁政局(日本の水産庁に当たる)の漁業監視船は震災以降、同諸島周辺で一度も確認されていない。
 ただ、中国は南シナ海でベトナムと対立するなど、現在も海洋権益確保に向けた動きを強めている。ある海保幹部は「震災に見舞われた日本に対する活動は国際的な批判を受ける可能性が高く、意図的に避けているのでは」と分析する。
 海保によると、同諸島沖にくる中国や台湾の漁船の数は一昨年までは春先が多かったが、昨年は潮流の影響で魚の取れ方が変わったため8月以降に急増した。「
今後、自国の漁船保護の名目で再び中国公船が現れる可能性もある
」と、気を引き締めている。(原川真太郎)


 海保の巡視船の行動に、早速中国政府が反応を示しています。
 
日本の措置は違法で無効 尖閣への台湾漁船接近で中国外務省 - MSN産経ニュース

 「世界華人保釣連盟」の会長は、黄錫麟と言う台湾人であり、表面は台湾漁船と日本の問題なのに中国外務省の報道官がいちいち「中国固有の領土」とコメントしてくるところが、「世界華人保釣連盟」の後ろ盾が中国であることを証明しています。
 
 昨年 8月、270隻というかつてない大船団で尖閣近海に押し寄せた中国漁船団。例年の漁期(カツオ、サワラ)は 春から夏で台風が多くなる 8月は引き上げる時期に来たのは漁業以外の意図に基づくとの見方と、上記記事の様に海流の変動によるものとの見方もあります。
 今年、日本海では本マグロが異常な大漁で湧いていました。海流のせいか、異なる意図かにかかわらず、去年の中国船の船長が宣言していたように、今年も中国漁船と称する大船団が尖閣近辺に来ることは確実視されていますね。
 新造されたヘリ搭載の大型監視船の配備もあり、昨年以上の戦術=尖閣上陸が試みられると予想されていることは、諸兄がご承知の通りです。

 去年の事件から 1年。その時から予測されていた中国の戦術に、民主党政権はどのような備えをしてきたのでしょう?
 大震災で遅らせていた行動の始まりのジャブです。間髪をいれず世界に対して中国領のアピールをして、世界の耳にタコを造ろうとしています。

 去年の中国漁船事故で大失態を演じたのは菅政権です。以後、ロシア、韓国による不法占拠の実効支配強化が堂々と誰はばかることなく実施されはじめました。
 その菅氏は、総理の椅子にしがみつくことにすべての国難を質にとり、災害復興も経済政策も外交政策も空白を作り出して、日本を滅ぼすことに精魂を傾けています。
 台湾漁船への世界世論や日本の反応を確認した中国の次の戦術は、前座の台湾漁船に続いて、中国漁船団の出動でしょう。もちろん、増強した監視船付きです。南シナ海進出の戦術と同じです。

 頼りにならない三流以下の民主党政治。海保の孤軍奮闘に期待するしかないのでしょうか?
 日米 2 + 2 で、クリントン長官が重ねて言及した尖閣は日米安保の範囲との牽制は、「トモダチ作戦」に続く秘策が込められているのでしょうか?
 南西諸島、波高し。蒙古来襲では神風が吹きましたが...。




  ヒメシャリンバイ


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続 中国の海洋戦略
暴かれた中国の極秘戦略―2012年台湾乗っ取り、そして日本は…?



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