習近平新政権の体制抗争の行方に注目してきています。が、連日の報道からすると、どうやら習近平氏の胡錦濤・青共団への服従が堅くなってきたと推測されます。
中国指導者の登竜門・次期政権の“大番頭”ポスト 栗戦書氏浮上 習近平氏、派閥超え直接指名 - MSN産経ニュース
次期政権の大番頭といわれる党中央弁公庁主任に、共青団の栗戦書・前貴州省党委書記を、習近平氏自らが指名しているとの事で、党内からも驚きの声が上がっているのだとか。
そして、失脚させた薄煕来氏の妻を殺人容疑での起訴を決定し、事件後の左派によるネット上の動きなどを封じる手も打っています。
前重慶市トップの妻を殺人罪で起訴…英国人殺害 : 国際 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
この一連の流れは、どう見ても胡錦濤・共青団、江沢民・上海グループ、習近平・太子党の勢力争いは終盤を迎えた様に見えます。
習近平氏は、大番頭ポストの内堀まで埋めてしまわれ、胡錦濤氏による党指導部会議での党大会に向けた改革開放の政治路線に従う表明をしたのです。
後は、江沢民、胡錦濤の二代に渡る政権の中で甘やかされ、最近では政策への影響力を高めているとされる軍の動きです。
エリートの子息が中核をなし幼馴染同志といわれる軍と太子党の人脈。軍への影響力が弱点とされる胡錦濤氏。軍との関係構築が残された鍵と言えます。
山積し深刻化して来る中国国内の課題。習近平新政権は、江沢民が採った様に、反日政策で国民の目を逸らす手法を採ることが危惧されています。そこでは、軍との関係構築争いが無関係とはいえません。
軍が強める海洋覇権拡大路線。尖閣への武力行使をちらつかせる軍部や世論。新政権が、どこまで軍を制御できるか、沖縄=日本の安全保障に直接影響が及ぶだけに、気がかりなところです。
# 冒頭の画像は、薄煕来一家
この花の名前は、勿忘草
↓よろしかったら、お願いします。
中国指導者の登竜門・次期政権の“大番頭”ポスト 栗戦書氏浮上 習近平氏、派閥超え直接指名 - MSN産経ニュース
次期政権の大番頭といわれる党中央弁公庁主任に、共青団の栗戦書・前貴州省党委書記を、習近平氏自らが指名しているとの事で、党内からも驚きの声が上がっているのだとか。
そして、失脚させた薄煕来氏の妻を殺人容疑での起訴を決定し、事件後の左派によるネット上の動きなどを封じる手も打っています。
前重慶市トップの妻を殺人罪で起訴…英国人殺害 : 国際 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
習氏「重慶モデル」否定 党指導部会議 胡路線を堅持 (7/26 読売朝刊)
【北京=加藤隆則】25日の中国各紙によると、北京で23日から2日間、共産党指導部の会議が開かれ、今秋の第18回党大会で胡錦濤総書記から政権を受け継ぐ習近平国家副主席は、改革・開放政策を堅持する胡氏の政治路線を継承することを確認した。失脚した薄煕来前重慶市党委書記が推し進めた左派(保守)路線を否定し、党大会での安定団結を確保しようとするものだ。
会議には、党政治局員24人のほか、人民解放軍や地方の指導者、国有企業責任者ら、胡政権の中核を形成する指導者、幹部が出席した。胡氏は23日、党大会に向けた政治路線に関する演説を行い、「改革・開放は強い動力である。揺らぐことなく改革・開放を推進しなければならない」と強調、全党員に対し「将来の発展も改革・開放による」と銘記するよう求めた。
これを受けて習氏は翌24日、「各レベルの党組織や党員、幹部は(胡氏の)重要演説の精神を深く学習し、理解し、思想と行動を統一して党中央の重要政策を行い、優れた成果をもって党大会を成功裏に迎えなくてはならない」と述べ、胡氏と一致した政治的立場を取るよう呼びかけた。
党関係者によると、党内の会議では、改革・開放の堅持を強調した胡、習両氏の演説について、「薄氏の『重慶モデル』を否定するもの」と解説されている。すでに、一部機関では胡演説の学習会が始まっている。
薄氏は3月の失脚前、改革・開放路線に逆行するかのように、毛沢東時代を回顧する「紅歌(革命歌)」キャンペーンを行う一方、市場ルールを無視した政策を強行。温家宝首相は「文化大革命の誤りが完全にはぬぐえていない」と批判していた。薄氏の失脚後、左派勢力がインターネット上などで胡、温両氏を批判、党大会を前に路線論争が生じる可能性も出ていた。
【北京=加藤隆則】25日の中国各紙によると、北京で23日から2日間、共産党指導部の会議が開かれ、今秋の第18回党大会で胡錦濤総書記から政権を受け継ぐ習近平国家副主席は、改革・開放政策を堅持する胡氏の政治路線を継承することを確認した。失脚した薄煕来前重慶市党委書記が推し進めた左派(保守)路線を否定し、党大会での安定団結を確保しようとするものだ。
会議には、党政治局員24人のほか、人民解放軍や地方の指導者、国有企業責任者ら、胡政権の中核を形成する指導者、幹部が出席した。胡氏は23日、党大会に向けた政治路線に関する演説を行い、「改革・開放は強い動力である。揺らぐことなく改革・開放を推進しなければならない」と強調、全党員に対し「将来の発展も改革・開放による」と銘記するよう求めた。
これを受けて習氏は翌24日、「各レベルの党組織や党員、幹部は(胡氏の)重要演説の精神を深く学習し、理解し、思想と行動を統一して党中央の重要政策を行い、優れた成果をもって党大会を成功裏に迎えなくてはならない」と述べ、胡氏と一致した政治的立場を取るよう呼びかけた。
党関係者によると、党内の会議では、改革・開放の堅持を強調した胡、習両氏の演説について、「薄氏の『重慶モデル』を否定するもの」と解説されている。すでに、一部機関では胡演説の学習会が始まっている。
薄氏は3月の失脚前、改革・開放路線に逆行するかのように、毛沢東時代を回顧する「紅歌(革命歌)」キャンペーンを行う一方、市場ルールを無視した政策を強行。温家宝首相は「文化大革命の誤りが完全にはぬぐえていない」と批判していた。薄氏の失脚後、左派勢力がインターネット上などで胡、温両氏を批判、党大会を前に路線論争が生じる可能性も出ていた。
この一連の流れは、どう見ても胡錦濤・共青団、江沢民・上海グループ、習近平・太子党の勢力争いは終盤を迎えた様に見えます。
習近平氏は、大番頭ポストの内堀まで埋めてしまわれ、胡錦濤氏による党指導部会議での党大会に向けた改革開放の政治路線に従う表明をしたのです。
後は、江沢民、胡錦濤の二代に渡る政権の中で甘やかされ、最近では政策への影響力を高めているとされる軍の動きです。
エリートの子息が中核をなし幼馴染同志といわれる軍と太子党の人脈。軍への影響力が弱点とされる胡錦濤氏。軍との関係構築が残された鍵と言えます。
山積し深刻化して来る中国国内の課題。習近平新政権は、江沢民が採った様に、反日政策で国民の目を逸らす手法を採ることが危惧されています。そこでは、軍との関係構築争いが無関係とはいえません。
軍が強める海洋覇権拡大路線。尖閣への武力行使をちらつかせる軍部や世論。新政権が、どこまで軍を制御できるか、沖縄=日本の安全保障に直接影響が及ぶだけに、気がかりなところです。
# 冒頭の画像は、薄煕来一家
この花の名前は、勿忘草
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