10月31日午後4時35分頃、北朝鮮がまたミサイルを発射しました、
日本のEEZの外に落下したのだそうですが、韓国軍からの「GSOMIA」に則った情報提供要請はあったのでしょうか。
それはさておき、北朝鮮はなぜ、かくも立て続けにミサイル発射を繰り返すのか?
近藤氏の見立てでは、ミサイル発射を繰り返す金正恩が抱える原因は、金正恩の焦りだと。
金委員長は昨年4月、それまでの「並進政策」(核建設と経済建設)を放棄。経済建設一本でいくという大きな方針転換を行ったのですが、この「単独政策」によって、北朝鮮の最大最強勢力だった120万朝鮮人民軍は行き場を失ってしまうことになり、「北朝鮮のハワイ」こと葛麻(カルマ)半島のリゾート建設などに回されたのだそうです。
朝鮮人民軍にとっては、屈辱だと近藤氏。
しかし、2017年に国連安保理が決議した一連の対北朝鮮経済制裁措置によって、北朝鮮は兵糧攻めのような状態に陥った。
一連のミサイル発射は、金正恩委員長のトランプ大統領に対する「悲痛な叫び」だと。
10月27日、朝鮮中央通信は、金英哲朝鮮アジア太平洋平和委員長の興味深い談話を発表したのだそうです。
これは、金正恩委員長が、昨年の米朝交渉の北朝鮮側責任者だった金英哲委員長にこのように代弁させることで、トランプ大統領にすがったのだと。
しかしトランプ大統領は、中東方面での取り込みで北朝鮮のことなど、構っていられない。
このまま北朝鮮への経済制裁がつづくと、この冬は、餓死者と凍死者が続出するだろうから、金正恩政権は大ピンチとなると近藤氏。
ポンペオ米国務長官は1日、北朝鮮による非核化の取り組みに関し「進行があまりにも遅すぎる」と不満を表明しブレッシャーをかけていますね。
米長官、北朝鮮の非核化「遅い」 不満示すも交渉は継続(共同通信) 【ワシントン共同】ポンペオ米国務長官は1…|dメニューニュース(NTTドコモ)
自称イスラム国のバグダディしの追撃も、金正恩には大きなプレッシャーです。
バグダディ容疑者への軍事作戦の映像を公開 米国防総省 - BBCニュース
トランプ大統領にすがる金正恩。内憂外患極まれりといった状況。眼が離せませんね。
# 冒頭の画像は、がれきと化したバグダデイの潜伏先
この花の名前は、ナンバンキセル
↓よろしかったら、お願いします。
日本のEEZの外に落下したのだそうですが、韓国軍からの「GSOMIA」に則った情報提供要請はあったのでしょうか。
それはさておき、北朝鮮はなぜ、かくも立て続けにミサイル発射を繰り返すのか?
今年だけで20発超、北朝鮮ミサイル「乱射」の理由 東アジア「深層取材ノート」(第9回)(1/3) | JBpress(Japan Business Press) 2019.11.2(土)
近藤 大介
10月31日午後4時35分頃、北朝鮮が再び、西部の平安南道順川付近から、日本海へ向けて短距離弾道ミサイル2発を発射した。日本のEEZ(排他的経済水域)の外に落下したとはいえ、今年5月以降、すでに12回目で、計20発以上に上る。
ピンチの安倍政権を救う「北風」
河野太郎防衛相は、短距離弾道ミサイルの飛距離は、350~400kmで、高度は約100kmだったと述べた。また韓国軍合同参謀本部は、飛距離は最大約370km、高度は約90kmだったと説明した。
一方、11月1日付の朝鮮労働党中央委員会機関紙『労働新聞』は、「超大型ロケット砲の発射実験に成功した」と報じた。
31日、安倍晋三首相は北朝鮮のミサイル発射を受け、直ちにNSC(国家安全保障会議)の4大臣会合(首相、官房長官、外相、防衛相)を招集し、15分ほど対応を協議。その後記者団に、北朝鮮に対する非難を述べた。
「北朝鮮が短距離弾道ミサイルと判断されるものを発射しました。わが国と地域の平和と安全を脅かすものであり、強く非難いたします。政府としては、わが国の排他的経済水域の外に落下したと確認していますが、今年に入って20発を超える発射が繰り返され、その目的がミサイル技術の向上にあることは明らかであります。
政府としては、これまで以上に安全保障上の警戒監視を強める必要があります。米国、韓国をはじめ関係国と緊密に連携しながら、国民の生命、そして平和な暮らしを断固として守りぬいていく決意であります」
同日深夜に、ある政府関係者に聞くと、こう述べた。
「また『北風』が吹いてくれた。まさに困った時の『北風』だ。安倍総理は、まだ運を持っているよ」
「北風」とは、北朝鮮のミサイル発射や核実験などを意味する隠語である。そもそもは、韓国で使われていた言葉だ。
韓国では以前、大統領選挙が近づくと、右派勢力が北朝鮮に手を回し、ミサイル発射など過激な行動に出てもらうということが行われていた。そうすると韓国国民は、「やはり北朝鮮は危険だ」と再認識し、親北朝鮮の左派候補ではなく、反北朝鮮の右派候補に投票するからだ。
日本はもちろん、北朝鮮に後ろから手を回すことはしていない。だが偶然にも、安倍首相がピンチに陥ると、北朝鮮がミサイル発射を行うということが、これまで繰り返されてきたのだ。
典型的だったのは、2017年7月28日である。安倍政権は、南スーダンのPKO(国連平和維持活動)に派遣された部隊の日報を陸上自衛隊が保管していた問題を巡って、大揺れだった。国会答弁で発言が二転三転した稲田朋美防衛相は、野党や国民から強い非難を浴びて、この日の午前中に辞任した。安倍首相は、どう見ても防衛相には不向きだった稲田氏の任命責任を問われ、大ピンチを迎えていた。
だがその日の晩、北朝鮮は「火星14」というICBM(大陸間弾道弾)の発射実験を行ったのである。それまで意気消沈していた首相官邸も防衛省も俄然、緊張感に包まれ、深夜に官邸に戻った安倍首相は、記者団の前で、北朝鮮に対する怒りをぶちまけた。そしてこの「北風」によって、稲田スキャンダルは雲散霧消してしまったのである。
今回もまた、10月31日の午前中に、河井克行法相が自身と妻のスキャンダルの責任を取って辞任。わずか一週間のうちに、菅原一秀経産相に続いて二人目の閣僚辞任ということで、安倍政権は大きな痛手を負った。するとその日の夜に、北朝鮮はまたまたミサイル発射という「北風」を吹かせてくれたというわけだ。
なぜミサイル発射を繰り返すのか
それでは、北朝鮮はなぜ、かくも立て続けにミサイル発射を繰り返すのか? 私の見立ては、先週のこのコラムでも述べたが、金正恩委員長の「焦り」である。
金委員長は昨年4月、それまでの「並進政策」(核建設と経済建設)を放棄し、経済建設一本でいくという大きな方針転換を行った。長年の「二つの敵」だったアメリカ及び韓国と手を組んで、経済発展に集中しようということだ。経済建設一本でいくという大きな方針転換を行った。長年の「二つの敵」だったアメリカ及び韓国と手を組んで、経済発展に集中しようということだ。
この「単独政策」によって、北朝鮮の最大最強勢力だった120万朝鮮人民軍は行き場を失ってしまう。それまで積極果敢に核やミサイルを量産していたのが、「北朝鮮のハワイ」こと葛麻(カルマ)半島のリゾート建設などに回されたのだ。朝鮮人民軍にとっては、屈辱だ。
だがその後、米朝交渉は、今年2月に「ハノイの決裂」を起こし、それとともに南北関係も悪化していった。こうなると、ドナルド・トランプ大統領と文在寅大統領を信じてやってきた金正恩委員長の、国内での立場は危うくなる。その間にも、2017年に国連安保理が決議した一連の対北朝鮮経済制裁措置によって、北朝鮮は兵糧攻めのような状態に陥ったのである。
つまり、一連のミサイル発射は、金正恩委員長の「悲痛な叫び」とも言えるのだ。誰に対して叫んでいるのかと言えば、それはもっぱら、太平洋の向こうのトランプ大統領に対してである。
トランプにすがる金正恩
10月27日、朝鮮中央通信は、金英哲朝鮮アジア太平洋平和委員長の興味深い談話を発表した。それは、トランプ政権に対する未練たらたらの内容だ。
<最近アメリカは、われわれの忍耐心と度量を誤判断しており、対朝鮮敵対視政策をさらに強化させている。
先日、国連第74回総会の第一委員会で、アメリカ代表はわれわれの自衛的国防力強化措置に対していいがかりをつけ、米朝対話に目をつぶって臨まないだの、北朝鮮はFFVD(最終的かつ完全に検証された非核化)のための新たな方法論を提示しなければならないだのと、自分勝手な妄言を述べたのだ。
一方で、アメリカは他の国々に、国連「制裁決議」の履行を執拗に迫り、お追従国家を並べて、国連総会で反共和国(北朝鮮)決議案を通過させようと策動している。
さらには、米戦略軍司令官に指名された者が議会上院での証言で、わが国を「ならず者国家」と悪辣に述べ立てたし、アメリカ軍部の好戦的な勢力はわれわれを狙った核打撃訓練まで計画中だという。
このような状況は、アメリカが戦略転換に関連するわれわれの要求に応じるどころか、以前よりもさらに狡猾かつ悪辣な方法で、われわれを孤立させ圧迫しようということと見て取れる。
アメリカのこのような敵対行為と誤った慣行でもって、何度も脱線し後退したことがある朝米関係が、それでも現在まで維持されていることは、金正恩国務委員長とトランプ大統領の間で形成された親密な関係のおかげだと言わねばならない。
だが、どんなことにも限界があるというものだ。
朝米のトップ同士の間の親しい関係は、絶対に民心をたがえることはできないし、また朝米関係の悪化を防止し、保証するための担保ではない。
アメリカは、われわれが信頼構築のために取っている重大な措置を、自分たちの「外交的成果」に包装して宣伝しているが、朝米関係においては、何らかの実質的な進展はなされておらず、今すぐにでも火と火が飛び交うかもしれない関係が続いているだけだ。
アメリカが、自分たちの大統領とわれわれの国務委員長との個人的な友好関係を打ち立て時間稼ぎをしながら、今年の末を適当にやり過ごそうと考えているのであれば、それは愚かな妄想というものだ。
私は、永遠の敵も永遠の友もないという外交上の名句が、永遠の敵はあっても永遠の友はないという格言に変わらないことを願う>
以上である。金正恩委員長は、昨年の米朝交渉の北朝鮮側責任者だった金英哲委員長にこのように代弁させることで、トランプ大統領にすがったのである。
だがトランプ大統領は、ウクライナ疑惑で大変である。10月31日には、下院で弾劾調査を進める決議案が、賛成232、反対196で可決。年末のクリスマス休暇までは、ワシントンは弾劾一色となることが確実だ。とても太平洋の向こうの北朝鮮のことなど、構っていられないのである。
そうなると、北朝鮮もこの冬は、餓死者と凍死者が続出するだろうから、金正恩政権は大ピンチとなる。今後とも、ミサイル発射はもちろんのこと、朝鮮人民軍によるクーデターのような政変も、覚悟しておいたほうがよい時期に来ているのではないだろうか。
近藤 大介
10月31日午後4時35分頃、北朝鮮が再び、西部の平安南道順川付近から、日本海へ向けて短距離弾道ミサイル2発を発射した。日本のEEZ(排他的経済水域)の外に落下したとはいえ、今年5月以降、すでに12回目で、計20発以上に上る。
ピンチの安倍政権を救う「北風」
河野太郎防衛相は、短距離弾道ミサイルの飛距離は、350~400kmで、高度は約100kmだったと述べた。また韓国軍合同参謀本部は、飛距離は最大約370km、高度は約90kmだったと説明した。
一方、11月1日付の朝鮮労働党中央委員会機関紙『労働新聞』は、「超大型ロケット砲の発射実験に成功した」と報じた。
31日、安倍晋三首相は北朝鮮のミサイル発射を受け、直ちにNSC(国家安全保障会議)の4大臣会合(首相、官房長官、外相、防衛相)を招集し、15分ほど対応を協議。その後記者団に、北朝鮮に対する非難を述べた。
「北朝鮮が短距離弾道ミサイルと判断されるものを発射しました。わが国と地域の平和と安全を脅かすものであり、強く非難いたします。政府としては、わが国の排他的経済水域の外に落下したと確認していますが、今年に入って20発を超える発射が繰り返され、その目的がミサイル技術の向上にあることは明らかであります。
政府としては、これまで以上に安全保障上の警戒監視を強める必要があります。米国、韓国をはじめ関係国と緊密に連携しながら、国民の生命、そして平和な暮らしを断固として守りぬいていく決意であります」
同日深夜に、ある政府関係者に聞くと、こう述べた。
「また『北風』が吹いてくれた。まさに困った時の『北風』だ。安倍総理は、まだ運を持っているよ」
「北風」とは、北朝鮮のミサイル発射や核実験などを意味する隠語である。そもそもは、韓国で使われていた言葉だ。
韓国では以前、大統領選挙が近づくと、右派勢力が北朝鮮に手を回し、ミサイル発射など過激な行動に出てもらうということが行われていた。そうすると韓国国民は、「やはり北朝鮮は危険だ」と再認識し、親北朝鮮の左派候補ではなく、反北朝鮮の右派候補に投票するからだ。
日本はもちろん、北朝鮮に後ろから手を回すことはしていない。だが偶然にも、安倍首相がピンチに陥ると、北朝鮮がミサイル発射を行うということが、これまで繰り返されてきたのだ。
典型的だったのは、2017年7月28日である。安倍政権は、南スーダンのPKO(国連平和維持活動)に派遣された部隊の日報を陸上自衛隊が保管していた問題を巡って、大揺れだった。国会答弁で発言が二転三転した稲田朋美防衛相は、野党や国民から強い非難を浴びて、この日の午前中に辞任した。安倍首相は、どう見ても防衛相には不向きだった稲田氏の任命責任を問われ、大ピンチを迎えていた。
だがその日の晩、北朝鮮は「火星14」というICBM(大陸間弾道弾)の発射実験を行ったのである。それまで意気消沈していた首相官邸も防衛省も俄然、緊張感に包まれ、深夜に官邸に戻った安倍首相は、記者団の前で、北朝鮮に対する怒りをぶちまけた。そしてこの「北風」によって、稲田スキャンダルは雲散霧消してしまったのである。
今回もまた、10月31日の午前中に、河井克行法相が自身と妻のスキャンダルの責任を取って辞任。わずか一週間のうちに、菅原一秀経産相に続いて二人目の閣僚辞任ということで、安倍政権は大きな痛手を負った。するとその日の夜に、北朝鮮はまたまたミサイル発射という「北風」を吹かせてくれたというわけだ。
なぜミサイル発射を繰り返すのか
それでは、北朝鮮はなぜ、かくも立て続けにミサイル発射を繰り返すのか? 私の見立ては、先週のこのコラムでも述べたが、金正恩委員長の「焦り」である。
金委員長は昨年4月、それまでの「並進政策」(核建設と経済建設)を放棄し、経済建設一本でいくという大きな方針転換を行った。長年の「二つの敵」だったアメリカ及び韓国と手を組んで、経済発展に集中しようということだ。経済建設一本でいくという大きな方針転換を行った。長年の「二つの敵」だったアメリカ及び韓国と手を組んで、経済発展に集中しようということだ。
この「単独政策」によって、北朝鮮の最大最強勢力だった120万朝鮮人民軍は行き場を失ってしまう。それまで積極果敢に核やミサイルを量産していたのが、「北朝鮮のハワイ」こと葛麻(カルマ)半島のリゾート建設などに回されたのだ。朝鮮人民軍にとっては、屈辱だ。
だがその後、米朝交渉は、今年2月に「ハノイの決裂」を起こし、それとともに南北関係も悪化していった。こうなると、ドナルド・トランプ大統領と文在寅大統領を信じてやってきた金正恩委員長の、国内での立場は危うくなる。その間にも、2017年に国連安保理が決議した一連の対北朝鮮経済制裁措置によって、北朝鮮は兵糧攻めのような状態に陥ったのである。
つまり、一連のミサイル発射は、金正恩委員長の「悲痛な叫び」とも言えるのだ。誰に対して叫んでいるのかと言えば、それはもっぱら、太平洋の向こうのトランプ大統領に対してである。
トランプにすがる金正恩
10月27日、朝鮮中央通信は、金英哲朝鮮アジア太平洋平和委員長の興味深い談話を発表した。それは、トランプ政権に対する未練たらたらの内容だ。
<最近アメリカは、われわれの忍耐心と度量を誤判断しており、対朝鮮敵対視政策をさらに強化させている。
先日、国連第74回総会の第一委員会で、アメリカ代表はわれわれの自衛的国防力強化措置に対していいがかりをつけ、米朝対話に目をつぶって臨まないだの、北朝鮮はFFVD(最終的かつ完全に検証された非核化)のための新たな方法論を提示しなければならないだのと、自分勝手な妄言を述べたのだ。
一方で、アメリカは他の国々に、国連「制裁決議」の履行を執拗に迫り、お追従国家を並べて、国連総会で反共和国(北朝鮮)決議案を通過させようと策動している。
さらには、米戦略軍司令官に指名された者が議会上院での証言で、わが国を「ならず者国家」と悪辣に述べ立てたし、アメリカ軍部の好戦的な勢力はわれわれを狙った核打撃訓練まで計画中だという。
このような状況は、アメリカが戦略転換に関連するわれわれの要求に応じるどころか、以前よりもさらに狡猾かつ悪辣な方法で、われわれを孤立させ圧迫しようということと見て取れる。
アメリカのこのような敵対行為と誤った慣行でもって、何度も脱線し後退したことがある朝米関係が、それでも現在まで維持されていることは、金正恩国務委員長とトランプ大統領の間で形成された親密な関係のおかげだと言わねばならない。
だが、どんなことにも限界があるというものだ。
朝米のトップ同士の間の親しい関係は、絶対に民心をたがえることはできないし、また朝米関係の悪化を防止し、保証するための担保ではない。
アメリカは、われわれが信頼構築のために取っている重大な措置を、自分たちの「外交的成果」に包装して宣伝しているが、朝米関係においては、何らかの実質的な進展はなされておらず、今すぐにでも火と火が飛び交うかもしれない関係が続いているだけだ。
アメリカが、自分たちの大統領とわれわれの国務委員長との個人的な友好関係を打ち立て時間稼ぎをしながら、今年の末を適当にやり過ごそうと考えているのであれば、それは愚かな妄想というものだ。
私は、永遠の敵も永遠の友もないという外交上の名句が、永遠の敵はあっても永遠の友はないという格言に変わらないことを願う>
以上である。金正恩委員長は、昨年の米朝交渉の北朝鮮側責任者だった金英哲委員長にこのように代弁させることで、トランプ大統領にすがったのである。
だがトランプ大統領は、ウクライナ疑惑で大変である。10月31日には、下院で弾劾調査を進める決議案が、賛成232、反対196で可決。年末のクリスマス休暇までは、ワシントンは弾劾一色となることが確実だ。とても太平洋の向こうの北朝鮮のことなど、構っていられないのである。
そうなると、北朝鮮もこの冬は、餓死者と凍死者が続出するだろうから、金正恩政権は大ピンチとなる。今後とも、ミサイル発射はもちろんのこと、朝鮮人民軍によるクーデターのような政変も、覚悟しておいたほうがよい時期に来ているのではないだろうか。
近藤氏の見立てでは、ミサイル発射を繰り返す金正恩が抱える原因は、金正恩の焦りだと。
金委員長は昨年4月、それまでの「並進政策」(核建設と経済建設)を放棄。経済建設一本でいくという大きな方針転換を行ったのですが、この「単独政策」によって、北朝鮮の最大最強勢力だった120万朝鮮人民軍は行き場を失ってしまうことになり、「北朝鮮のハワイ」こと葛麻(カルマ)半島のリゾート建設などに回されたのだそうです。
朝鮮人民軍にとっては、屈辱だと近藤氏。
しかし、2017年に国連安保理が決議した一連の対北朝鮮経済制裁措置によって、北朝鮮は兵糧攻めのような状態に陥った。
一連のミサイル発射は、金正恩委員長のトランプ大統領に対する「悲痛な叫び」だと。
10月27日、朝鮮中央通信は、金英哲朝鮮アジア太平洋平和委員長の興味深い談話を発表したのだそうです。
これは、金正恩委員長が、昨年の米朝交渉の北朝鮮側責任者だった金英哲委員長にこのように代弁させることで、トランプ大統領にすがったのだと。
しかしトランプ大統領は、中東方面での取り込みで北朝鮮のことなど、構っていられない。
このまま北朝鮮への経済制裁がつづくと、この冬は、餓死者と凍死者が続出するだろうから、金正恩政権は大ピンチとなると近藤氏。
ポンペオ米国務長官は1日、北朝鮮による非核化の取り組みに関し「進行があまりにも遅すぎる」と不満を表明しブレッシャーをかけていますね。
米長官、北朝鮮の非核化「遅い」 不満示すも交渉は継続(共同通信) 【ワシントン共同】ポンペオ米国務長官は1…|dメニューニュース(NTTドコモ)
自称イスラム国のバグダディしの追撃も、金正恩には大きなプレッシャーです。
バグダディ容疑者への軍事作戦の映像を公開 米国防総省 - BBCニュース
トランプ大統領にすがる金正恩。内憂外患極まれりといった状況。眼が離せませんね。
# 冒頭の画像は、がれきと化したバグダデイの潜伏先
この花の名前は、ナンバンキセル
↓よろしかったら、お願いします。
なぜなら、朝鮮の種族は、同じように外交や交渉ができる部類ではありません。 シナのように恐怖と暴力で治めることだけが有効です。
トランプはこのことを知りません。 そのため北朝鮮と無駄な交渉を繰り返しているのです。