遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

行き詰まる朴槿恵のコウモリ外交

2015-02-21 23:58:58 | 韓国全般
 朴槿恵の米中の間でどっちつかずの外交が、いつかは破綻する時が来るとは考えられましたが、いよいよ現実のこととなりそうな、切羽詰った状況になってきている様です。勿論、反日プロパガンダにご執心の朴槿恵を、日本が応援・救済する義理はない話です。
 ひとつは、米中双方から旗色を明らかにする様に迫られている、安保問題。もうひとつは、朴槿恵がご執心の歴史認識での中露との戦後70周年記念行事のおつきあい。
 先ず安保について。
 

韓国「二股外交」限界 朴政権、安保か経済か… (2/21 産経)

■米国/ミサイル防衛強化
■中国/レーダー能力警戒


 【ソウル=藤本欣也】韓国の朴槿恵(パク・クネ)政権がミサイル防衛(MD)をめぐり対応に苦慮している。
MD強化論者とされるカーター米国防長官が就任し、今後、最新鋭の迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の韓国配備に向けて動き出す可能性が出てきた。その一方で配備に強く反対しているのが中国である。同盟国・米国はもちろん、最大貿易相手国・中国にも配慮する必要がある朴政権の“二股外交”の限界
が露呈しかねない状況だ。

 「(北朝鮮に対する)ミサイル防衛システムを大幅に強化する」。韓国紙、東亜日報はカーター新国防長官の就任前の発言を紹介し、THAADの韓国配備に関する論議が本格化するとの見通しを示した。
 THAADの韓国配備について韓国政府は「米国の決定も米国からの要請もない」(韓民求(ハン・ミング)国防相)との立場だ。米国防総省のカービー報道官が今月10日、THAADに関し「韓国側と協議している」と言及した際も、韓国政府は「米韓間で協議していない」と火消しに回り、結局、カービー報道官も発言を撤回した。
 韓国側が神経質になる背景には、中国の存在がある。THAADには、迎撃ミサイルとともに、敵のミサイル発射を早期探知する高性能レーダー(Xバンドレーダー)の配備も必要となる。同レーダーの探知距離は千キロを超え、4千キロ先が探知可能とも報じられている。つまり
中国からすれば、THAADは北朝鮮のみならず、中国のミサイルの動向までも“丸裸”にし無力化しかねない
のだ。
 韓国紙、中央日報によると、昨年7月の中韓首脳会談で、
習近平国家主席が朴大統領に「韓国は主権国家の当然の権利を行使し、(米国に)反対意思を表明してほしい」といった趣旨の要請をしたという。今月4日の中韓国防相会談でも、中国の常万全国防相がTHAADについて「憂慮」を表明
した。
 THAADの韓国配備に関しては、
ロシア外務省も懸念
を示している。
 朴大統領は2013年2月の政権発足後、冷却化する対日関係とは対照的に、対中関係の強化を進めてきた。
中国は韓国にとって最大の貿易相手国であり、昨年11月には中韓自由貿易協定(FTA)で実質合意、韓国経済の対中依存度は今後さらに高まっていく


 
安全保障では同盟国の米国に頼りながらも、その米国からアジア太平洋での軍拡を危険視されている中国の意向も無視できなくなっているのが朴外交の実情
であり、ジレンマでもある。最悪のシナリオは「THAADで米国に“踏み絵”を迫られる事態だ」(外交筋)。
 
中国としても、THAADを問題視することで、日米韓の安保体制を揺さぶる思惑もあるとみられる。

 続いて、中露とのおつきあいについて、お得意の歴史認識が、自分の首を絞めはじめた話。
 

歴史認識が問われる韓国 (2/21 産経 【緯度経度】ソウル・黒田勝弘)

 ロシアから5月に予定されている「対独戦勝70周年記念式典」に出席を誘われている韓国が「行くべきか行かざるべきか」大いに悩んでいる
ようだ。韓国政府は「押し詰まってから判断する」(尹炳世(ユン・ビョンセ)外相)と態度を明らかにしていないが、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記は行きそうだという観測があり、朴槿恵(パク・クネ)大統領が出かければ「モスクワで南北首脳会談か?」となるため行方が注目されている。
 ただマスコミなど世論は「対ナチス戦勝記念に韓国が加わる必要はない」「ロシアには南北分断の責任を追及すべきだ」「オバマ大統領も行かないのに…」などと出席に批判的だ。

 旧ソ連は1945年、日本との中立条約を無視して旧満州から朝鮮半島に侵攻。北朝鮮を占領した後、50年には中国とともに北朝鮮軍を支援し韓国を侵略させている。
旧ソ連は韓国にとっては“戦犯国”のはずだから、この歴史認識抜きにのこのこ出かけるわけにはいかない
だろう。
 しかも
韓国はナチスドイツと戦った連合国の一員ではなかったし、逆に当時は連合国と戦い敗れた「軍国主義日本」の一員だった
のだから。
 朴槿恵政権は外交的に中国への傾斜を見せたり、南北統一の夢を背景にユーラシア大陸に発展する「ユーラシア・イニシアチブ(主導権?)」構想を語るなど北方志向が強い。そこを見透かされロシアや中国からしきりに“歴史共闘”の誘いを受けている。
 中国は昨年7月、
訪韓した習近平国家主席が「抗日戦勝70周年記念行事」の共同開催を提案
している。この時、朴大統領は「韓国でも記念行事を準備しようとしている…」といい共同開催には言葉を濁したが、これも韓国にとっては悩ましい。
 国際的には
中国の「抗日戦勝国」は毛沢東ら共産党ではなく蒋介石ら国民党だったし、中国共産党が支援したのは後の金日成(イルソン)ら北朝鮮の共産主義者だった。したがって中国のいう「抗日戦勝記念」に乗っかった場合、北朝鮮の国家的優位を認めたことになり、韓国としては恥をかかされかねない
のだ。
 それに1945年以降の“解放後70年史”を振り返れば、韓国にとって共産主義・中国は北朝鮮と手を握った明らかに侵略国である。
中国の介入・侵略による南北分断は、いまなお進行中の現実
である。
 この現実を無視して中国の誘いに乗るのかどうか、保守政権として
朴槿恵政権の歴史認識が厳しく問われる
ところだ。
 ところが一方で韓国政府は「光復70周年を北朝鮮と共同で記念したい」(統一省)と言い出している。現代史を「金(日成・正日(ジョンイル)・正恩)王朝史」として教えるなど、自由民主主義の韓国とは水と油の歴史認識で支配された北朝鮮と、いったいどんな共同記念行事をやろうというのだろうか、今から見モノである。
 70年前の
日本敗戦後の1945年、南北は米ソにより分割支配され、48年になって米ソ支援の下、南には大韓民国、北には朝鮮民主主義人民共和国が別々に誕生している。そして2年後には両者で戦争までしている「誰が戦争を始めたのか?」
を含め、このあたりの歴史認識を南北でどう共有しようというのだろう。

 韓国では「歴史認識」というと日本を非難し日本に要求するものとだけ思われているようだが、人ごとではない。大いに悩んでもらおうではないか。


 いくら朴槿恵が歴史認識プロパガンダ好きとはいえ、ロシアの「対独戦勝70周年記念式典」への参加に迷うなんて、ありえない話です。誘うロシアもロシアですが、G7等からの制裁で孤立化している今、少しでも多くの国を集めたいのでしょうが、ドイツと戦ってもいないし、当時連合国の一員でもなかった韓国が参加するのは道理に反します。まして、米国が欠席するのですから、安全保障を米国に依存し、米軍の撤退延期を懇願している韓国がのこのこ出かけられるはずがありませんね。
 歴史認識から言えば、日中戦争の後、ソ連の支援で国共内戦に勝利して国民党から政権を横取りした中国共産党には攻められて戦争をして、いまも停戦状態の敵国は、中国共産党と、ソ連の後継のロシアです。

 朴槿恵は、お得意の歴史認識で筋をとおすなら、今なお敵国なのは、中共とロシアであることを忘れてはいけません。
 その意味からすれば、THAADの韓国配備は、韓国にとっては深刻な分水嶺ですね。これまでは米国が配慮して強要していませんが、中国の覇権拡大が強まり、米国を凌ごうとする野望への抑止力の必要性が高まる今日、米国もいつまでも温情を続けるわけにはいかなくなります。朴槿恵の経済を採るか安全保障の為の日米間の連携を取るか、厳しい決断の時は迫っています。
 朴槿恵の真贋が問われる時ですし、韓国国民の皆様の、中国の属国に戻るか否かの運命の分岐点でもあります。朴槿恵にゆだねるのか、国民の皆さんが、自ら立ち上がるのか。注目されます。





  サンザシの実




竹島 - ASIANEWS Inc., Tokyo Japan

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