遊爺雑記帳

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金正恩 最高人民会議での施政演説で、米に「今年末まで勇断待つ」と通告

2019-04-13 23:58:58 | 北朝鮮 全般
 金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が12日に国会に当たる最高人民会議で施政演説を行ったと報じた。金正恩氏は、2月末にハノイで物別れに終わった米朝首脳再会談をめぐって米国が一方的な要求をしたと非難。「今年末までは忍耐心を持って米国の勇断を待つ」と警告し、トランプ米政権に再考を迫ったのだそうです。
 一方では、トランプ大統領とは「依然、素晴らしい関係を維持している」とも述べ、米側が北朝鮮と「共有できる方法」を提案する条件なら首脳会談を「もう一度は行う用意がある」とも表明。

 北朝鮮の最高指導者による最高人民会議での施政演説は、金日成(キム・イルソン)主席の1990年 5月の演説以来のことなのだそうです。

 金正恩氏が「今年末まで勇断待つ」と米に通告、国会で初の施政演説 - 産経ニュース

 3回目の会談の期限を「今年末」に区切ってトランプ米政権に再考を迫った金正恩。米側が現在の交渉方法にこだわるなら「問題解決の展望は暗く、極めて危険だ」と警告し、譲歩すべきは米側との立場を主張したのですが、来年までに制裁解除の道筋を描けなければ、経済への打撃が深刻化するとの本音も透けてみえると産経。
 
無策ぶり、逆に示した正恩氏 「年末まで」米に通告した本音 (4/13 産経)

 【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は12日、国会に当たる最高人民会議で初の施政演説を行った。2月末にハノイで物別れに終わった米朝首脳再会談で、米国が「実現不可能」な案を要求したと批判し、「今年末までは忍耐心を持って米国の勇断を待つ」と通告した

 3回目の会談の期限を「今年末」に区切って
トランプ米政権に再考を迫ったが、来年までに制裁解除の道筋を描けなければ、経済への打撃が深刻化するとの本音も透けてみえる

 「米国はわれわれと対座して問題を解決していく準備ができておらず、明確な方向も方法論もなかった」
 金正恩氏は、2月末のハノイでの首脳会談で完全な核廃棄に向けた一括妥結を迫った米側をこう批判した。会談で「あなたは合意する準備ができていない」と告げて席を立ったトランプ大統領への意趣返しだ。

 米側が現在の交渉方法にこだわるなら「問題解決の展望は暗く、極めて危険だ」と警告し、
譲歩すべきは米側との立場を固持した。

 演説の原稿は50分弱に相当する。国会で施政演説をする欧米の国家リーダーにならい、「立法府を尊重する先進国家」だと内外に印象づける狙いとみられる。
施政演説を行ってきた金日成(キム・イルソン)主席をまね、祖父の威光を借りる思惑ものぞく

 核・ミサイル開発に踏み込む言及は避け、米国への刺激も抑えた。一方で、米国は北朝鮮の核武装力の発展を恐れて会談に応じたと説明した。
米国は先に北朝鮮を武装解除させ、後に体制を転覆させる野望があるとも主張した。

 トランプ政権は、北朝鮮が制裁に耐えきれずに会談に応じたとみているが、北朝鮮国民を前に最高指導者が理由は制裁だと認めるはずはなく、前提からして両国には認識の落差がある。

 だが、
北朝鮮は保有する外貨を取り崩して経済の安定を保っているのが内実とされ、「来年にも外貨が底を突く可能性がある」と分析する韓国の専門家もいる。来年は国家経済発展計画の「5カ年戦略」の最終年にも当たる。計画未達成はおろか、著しい経済の悪化を招けば、幹部や住民の不満が噴出しかねず、来年までに制裁緩和のメドをつける必要に迫られている。

 金正恩氏は施政演説で、米国との対峙(たいじ)が長期化し、「敵対勢力の制裁も続くだろう」と指摘。制裁を「自立・自力の熱風で一掃すべきだ」と国民に対し、苦境を乗り切るよう訴えた。若き指導者の権威を高めるはずの施政演説は、皮肉にも無策ぶりを際立たせる結果となったようだ。


 2月末のハノイでの首脳会談で完全な核廃棄に向けた一括妥結を迫り、「あなたは合意する準備ができていない」と告げて席を立ったトランプ大統領に対して、「米国はわれわれと対座して問題を解決していく準備ができておらず、明確な方向も方法論もなかった」と意趣返し。
 子供の喧嘩の様相ですね。

 ただ、核・ミサイル開発に踏み込む言及は避け、米国への刺激も抑えてもいたのだと。
 そして、米国は先に北朝鮮を武装解除させ、後に体制を転覆させる野望があるとも主張し警戒心を露わにしてもいる。
 
 来年は国家経済発展計画の「5カ年戦略」の最終年にあたるのだそうで、計画未達成はおろか、著しい経済の悪化を招けば、幹部や住民の不満が噴出しかねず、来年までに制裁緩和のメドをつける必要に迫られている金正恩。
 保有する外貨を取り崩して経済の安定を保っているものの、来年にも外貨が底を突く可能性があると言われる現状が追い打ちとなる状況。

 制裁を「自立・自力の熱風で一掃すべきだ」と国民に対し、苦境を乗り切るよう訴えた金正恩。その施政演説の内容は、皮肉にも無策ぶりを際立たせる結果となったようだと産経。

 韓国の文在寅政権に対しては「仲裁者」ではなく、「民族の利益を擁護する当事者」となって行動で誠意を見せるよう求め、北朝鮮と友好的に接する全ての国と関係を強化するとも述べたたのだそうですか、日本に関する言及はなかったのだそうです。

 追い詰められつつある金正恩。北朝鮮が得意の瀬戸際外交を強めていくのですが、米国との交渉次第で日本は従うとみているのか、行き詰まった対米交渉の現状に、日本を鍵のカードと認識しているのでしょうか。



 # 冒頭の画像は、金正恩氏の国務委員長再任を祝う大会で、拍手する朝鮮人民軍の兵士




  蝦夷椿の蕾


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