遊爺雑記帳

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バイデン大統領の再選出馬は過ち

2023-04-26 01:33:55 | 米国 全般
 米国民はバイデン氏が認めようとしない事実を理解している。明らかに衰えている80代の人物に大統領職をさらに4年間任せることは、歴史的に重大な過ちになりかねないということだと、WSJ社説。
 
【社説】バイデン大統領の再選出馬は過ち - WSJ By The Editorial Board 2023 年 4 月 24 日

 ホワイトハウスは、ジョー・バイデン大統領が再選を目指して今週、正式に出馬表明するとの情報をこっそり流している。ただ世論調査によると、民主党支持者でさえ大半は同氏が出馬しないことを望んでいる米国民はバイデン氏が認めようとしない事実を理解している。明らかに衰えている80代の人物に大統領職をさらに4年間任せることは、歴史的に重大な過ちになりかねないということだ。

 大統領執務室に
たどり着くために50年の努力を重ねた後、そこを立ち去るのが難しいことは間違いない。週末に帰宅する際に大統領専用ヘリコプター「マリーン・ワン」に乗れば、全米鉄道旅客公社(アムトラック)の列車より早く到着できる。権力を行使する機会は人を酔わせるものであり、それは1期目に同氏を急激に進歩的な方向に向かわせた顧問たちにも当てはまる。彼らは自分たちの望むところならどこへでもバイデン氏が先導してくれることを知っている。

   ***

 しかし、
現在80歳で、2期目に入ればその終わりを86歳で迎える人物を大統領に選ぶよう国民に求めるのは、身勝手に近い危険な行為である。バイデン氏の心身の状態について真実を知ることは不可能だ。それを隠すためにホワイトハウスはどんな努力も惜しまない。しかし同氏の衰えは、意図的に目をつぶらない限り誰にとっても明らかだ。バイデン氏が記者会見を開くことはめったにない。決まりの悪い失敗を避けるため、発言は可能な限り台本通りに行っている。それでもなお失言は止まらない

 老化のスピードは人によって違うが、バイデン氏の衰えが加速するリスクはかなりある。2期目の任期を全うできるかどうかは定かではない。

 つまり、
米国民はバイデン氏に投票することで、副大統領候補が2期目の途中で大統領職を引き継ぐことに賛成票を投じる可能性があるということだ。バイデン氏とともに選挙を戦うのは、現段階ではカマラ・ハリス副大統領だ。バイデン氏は任期を全うすると約束して出馬するだろうが、その約束を守れないかもしれないことは自分で分かっている。少なくとも彼は国民に対し、2020年にデラウェア州の自宅の地下で展開した大統領選戦略をホワイトハウスのローズガーデンで再現する以上の借りをつくることになる。

 
民主党にとって、バイデン氏が24年の大統領選当日までの19カ月間で顕著に衰えるかもしれないリスクは小さくないその場合、様子見をしている有権者は、少なくとも大統領職の厳しさに耐えられる共和党候補の方に流れる可能性がある。たとえそれがドナルド・トランプ氏だったとしてもだ。

 
バイデン氏は自分がトランプ氏を打ち負かせる唯一の民主党候補だと考えているかもしれないが、それは他の多くの候補でも可能だ。それに、共和党候補が別の人物になったら、どうなるのか。共和党支持者は20年の繰り返しになってほしくないと判断するかもしれない。より若い共和党の候補なら、より活力のある世代交代の候補としてバイデン氏より有利な立場に立てるだろう。民主党からより若い候補が出れば、トランプ氏に対して同様に有利な立場に立てるだろう。

 
多くの民主党員はバイデン氏が大統領にふさわしい唯一の人物だと考えている。さもなければ、副大統領としての職務能力をほとんど示しておらず、明らかに候補者としてふさわしくないハリス氏で我慢せざるを得なくなるためだ。しかしバイデン氏がいま出馬を辞退すれば、民主党所属の知事やその他の人物が選挙運動を組織し、指名獲得争いを行うのに十分な時間があるだろう。ハリス氏を支持せざるを得なくなるのは、バイデン氏が民主党候補指名獲得に向けて支持を固めたあと、予備選挙はほぼ終わった段階で、健康上の理由から撤退を余儀なくされた場合だ。

 
バイデン氏の出馬は政治的リスクもはらんでいる。とりわけ、息子のハンター氏とバイデン一族のビジネスに関する捜査に関するものだ。この件の成り行きがどうなるのかが分かっているのはバイデン一族だけだが、共和党は追及をやめるつもりはない。すべてを終わらせる方法は、バイデン氏が出馬しないことだ

 
出馬を見送るべき最大の理由は、それが愛国的な善であることだ世界は週ごとに危険度を増しており、米国は冷戦の最盛期以降で最も手ごわい敵対勢力に直面している。そうした諸国に対抗するには、名ばかりの大統領ではない人物が必要だ。ヒラリー・クリントン氏が08年の大統領選に出馬したとき、危機の際には午前3時でも電話を取る用意ができているとの選挙広告を掲げた。84歳のバイデン氏は午前3時の電話を取ることができるだろうか

 
敵対国は新たな領土の獲得といった戦略的利益の追求を目指す際、相手国だけでなく、その指導者についても値踏みするバイデン氏はアフガニスタンから米軍を撤退させたその後ロシアのウラジーミル・プーチン大統領がウクライナ侵攻を決断したのは、バイデン氏には抵抗する決意がないと判断したことが一因だと十分に考えられる。中国人が年長者を敬うからといって、習近平国家主席がバイデン氏の弱みに付け込むのをためらうとは思えない

     ***

 
バイデン氏はトランプ氏の再選を阻止したことで米国を救ったと主張できるかもしれない。われわれはバイデン大統領の政権が成功だとは評価しないが、多くの民主党支持者がそう評価することは間違いないだろう。民主党の見方ではバイデン氏は、新型コロナ対策と気候変動対策への支出や、ロシアのウクライナ侵攻への対抗策を成果に挙げ得るかもしれない。だが2期目の大統領が成功を収めることはめったにない。バイデン氏は出馬しないことで、民主党の後継大統領に2期8年の任期を務めるチャンスを与えることができるかもしれない

 
バイデン氏が以上のようなことをすべて無視して大統領選に再出馬した場合は、民主党の他の有力者が対抗馬として予備選に参加することが米国の利益になるだろう。民主党支持者がバイデン氏以外の候補者を求めていることは、世論調査で明らかだ。経済面でも戦略面でも大きな課題に直面している今、米国は24年大統領選でバイデン氏とトランプ氏の再対決以外の、より良い選択肢を必要としている


 世論調査によると、民主党支持者でさえ大半は同氏が出馬しないことを望んでいる。米国民はバイデン氏が認めようとしない事実を理解している。明らかに衰えている80代の人物に大統領職をさらに4年間任せることは、歴史的に重大な過ちになりかねないということだと、WSJ社説。
 
 バイデン氏が、大統領執務室にたどり着くために50年の努力を重ねた後、そこを立ち去るのが難しいことは間違いない。
 しかし、現在80歳で、2期目に入ればその終わりを86歳で迎える人物を大統領に選ぶよう国民に求めるのは、身勝手に近い危険な行為であると、ズバリ!
 同氏の衰えは、意図的に目をつぶらない限り誰にとっても明らかだ。バイデン氏が記者会見を開くことはめったにない。決まりの悪い失敗を避けるため、発言は可能な限り台本通りに行っている。それでもなお失言は止まらないと、WSJ社説。

 民主党にとって、バイデン氏が24年の大統領選当日までの19カ月間で顕著に衰えるかもしれないリスクは小さくない。その場合、様子見をしている有権者は、少なくとも大統領職の厳しさに耐えられる共和党候補の方に流れる可能性がある。たとえそれがドナルド・トランプ氏だったとしてもだと!
 
 バイデン氏は自分がトランプ氏を打ち負かせる唯一の民主党候補だと考えているかもしれないが、それは他の多くの候補でも可能だ。
 共和党候補が別の人物になったら、どうなるのか。
 より若い共和党の候補なら、より活力のある世代交代の候補としてバイデン氏より有利な立場に立てるだろう。民主党からより若い候補が出れば、トランプ氏に対して同様に有利な立場に立てるだろうと、WSJ社説。

 バイデン氏が民主党候補指名獲得に向けて支持を固めたあと、予備選挙はほぼ終わった段階で、健康上の理由から撤退を余儀なくされた場合、副大統領としての職務能力をほとんど示しておらず、明らかに候補者としてふさわしくないハリス氏で我慢せざるを得なくなるため、多くの民主党員はバイデン氏が大統領にふさわしい唯一の人物だと考えている。
 しかしバイデン氏がいま出馬を辞退すれば、民主党所属の知事やその他の人物が選挙運動を組織し、指名獲得争いを行うのに十分な時間があると、WSJ社説。
 
 バイデン氏の出馬は政治的リスクもはらんでいる。とりわけ、息子のハンター氏とバイデン一族のビジネスに関する捜査に関するものだとも。

 息子のハンター氏への疑惑は、前回の大統領選でも話題になったことは諸兄がご承知の事と存じます。
 しかし、トランプ氏はこの弱点を突くことはしませんでした。
 バイデン息子スキャンダル トランプを勝たせたいアンチ習近平派の工作か? - 遊爺雑記帳
 
 ただ、共和党は追及をやめるつもりはないと、すべてを終わらせる方法は、バイデン氏が出馬しないことだと、WSJ社説。
 
 出馬を見送るべき最大の理由は、それが愛国的な善であることだ。世界は週ごとに危険度を増しており、米国は冷戦の最盛期以降で最も手ごわい敵対勢力に直面している。そうした諸国に対抗するには、名ばかりの大統領ではない人物が必要だと、WSJ社説。

 バイデン氏はトランプ氏の再選を阻止したことで米国を救ったと主張できるかもしれない。われわれはバイデン大統領の政権が成功だとは評価しないが、多くの民主党支持者がそう評価することは間違いないだろう。バイデン氏は出馬しないことで、民主党の後継大統領に2期8年の任期を務めるチャンスを与えることができるかもしれないとも。

 バイデン氏が、大統領選に再出馬した場合は、民主党の他の有力者が対抗馬として予備選に参加することが米国の利益になるだろう。民主党支持者がバイデン氏以外の候補者を求めていることは、世論調査で明らかだ。経済面でも戦略面でも大きな課題に直面している今、米国は24年大統領選でバイデン氏とトランプ氏の再対決以外の、より良い選択肢を必要としていると、WSJ社説。

 しかし、バイデン氏は再出馬を表明しましたね。
 バイデン氏、2024年大統領選への再選出馬を正式表明 - CNN.co.jp

 どうする民主党!



 # 冒頭の画像は、出馬表明したバイデン大統領



  この花の名前は、クリンソウ
 

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