遊爺雑記帳

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日英EPA、23日に正式署名 2021年の早い時期にTPP加入申請

2020-10-13 01:26:55 | 英国全般
 来年 1月末、EUを離脱予定の英国は、日英EPAを締結し、更にはTPPに加入する意向をトラス国際貿易相が示していました。
 その最初のステップの日英EPAが、今月23日に正式署名する方向で調整が進められているのだそうです。
 日本がキーとなった英国と、成長するアジア市場との連結がいよいよ実現に向け動き始めました。
 
〈独自〉日英EPA、23日に正式署名へ - 産経ニュース 2020.10.12

 日英経済連携協定(EPA)をめぐり、両国政府が23日に正式署名する方向で調整していることが12日、分かった。与党幹部が明らかにした。政府は26日開会の臨時国会に承認案を提出し、来年1月の発効を目指す

 茂木敏充外相と英国のトラス国際貿易相は9月、テレビ会議で会談し、協定の締結を大筋合意。自動車や農産物の関税について、
昨年2月に発効した日本と欧州連合(EU)のEPAをおおむね踏襲する内容が固まっていた。

 臨時国会では、日英EPAの承認案のほか、種苗法改正案などが審議される。検察官を含む国家公務員の定年を引き上げる国家公務員法改正案の提出は見送り、政府提出法案は10本程度に絞り込む方向だ。

 日本政府は、今月26日開会の臨時国会に承認案を提出し、来年1月の発効を目指すのだそうです。
 昨年 2月に発効した日本と欧州連合(EU)のEPAをおおむね踏襲する内容が固まっていたもので、茂木敏充外相と英国のトラス国際貿易相が9月、テレビ会議で会談し、協定の締結を大筋合意していたのでした。

 そしてブレグジットを進める英国は、計画通り更に、TPPへの参加申請も実施することになります。
 
英国際貿易相、2021年にTPP加盟申請の意向示す - 産経ニュース 2020.9.15

 【ロンドン=板東和正】英国のトラス国際貿易相は14日、英議会で、2021年の早い時期に環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)への加盟を正式に申請する意向を示した。英国は日本と大筋合意した経済連携協定(EPA)を足掛かりにTPP加盟につなげ、さらなる経済成長を実現したい考えだ。

 ロイター通信によると、トラス氏は14日、英議会で、「来年早々にTPP加盟を正式に申請できることを望んでいる」と表明。「(加盟によって)英国の輸出企業を急成長している地域に進出させられる」と説明した。

 英政府は
1月末の欧州連合(EU)離脱で独自の通商政策が可能になり、TPP加盟の可能性を模索。今月9日、同国の貿易担当幹部が日本など参加11カ国の首席交渉官と初めて協議したと発表するなど、加盟に向けた準備を進めている。

 英国は今月11日、日本と経済連携協定(EPA)の締結で大筋合意。TPPを牽引する日本との大筋合意は「戦略的に英国のTPP加盟に向けた重要な一歩」(トラス氏)になるとみられている。

 
TPPには、英連邦に加盟するカナダ、オーストラリアなど英国と関係の深い国に加え、今後の経済成長が期待できる東南アジアの国々が参加しており、加盟は貿易のパートナーを多様化できる利点がある。英国の4~6月期の国内総生産(GDP)は世界主要国・地域の中で最も落ち込みが大きく、TPP加盟で経済を再建させたい考えだ。

 英国の貿易担当幹部が日本などのTPP参加11カ国の首席交渉官と、9月9日から協議を開始していて、トラス国際貿易相は 9月14日、英議会で、「来年早々にTPP加盟を正式に申請できることを望んでいる」と表明していました。
 
 TPPには、英連邦に加盟するカナダ、オーストラリアなど英国と関係の深い国に加え、今後の経済成長が期待できる東南アジアの国々が参加しており、ブレグジット後の英国経済にとっても、日本やTPP加盟国にとっても、多様化の拡大が進められる相互メリットがあります。

 6日に東京で開催された、日米豪印の4ヵ国外相会談。安倍前首相が提唱した「セキュリティ・ダイヤモンド構想」、「自由で開かれたインド、太平洋戦略」とか、米国主導の「日米豪印戦略対話(QUAD=クアッド)」といったアジアから太平洋にかけた、対中経済と安全保障への、英国参画にもつながることとなり、それらがより強固なものとなりますね。

 日米豪印外相会談 菅政権は米国の対中包囲網に全面協力すべき - 遊爺雑記帳

 菅政権の外交にとっては、安倍政権の偉効ではありますが、幸先のよいスタートとなります。



 # 冒頭の画像は、英国のトラス国際貿易相




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