遊爺雑記帳

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経済優先・鄧小平路線の終焉 とって代わるのは「習近平新時代」における毛沢東流政治路線の「復刻版再版」

2022-11-12 01:33:55 | 英国全般
 習近平三期目は、先月27日の、習主席が政治局常務委員全員を率いての、「革命の聖地」・陝西省延安市視察が顕していると、石平氏。
 習主席は最高指導部メンバーに向かって革命精神の代名詞となった「延安精神」を大いに語り、いかにも時代遅れの「精神」の継承と高揚を国民に呼びかけたのだそうです。
 
【石平のChina Watch】経済優先・鄧小平路線の終焉 - 産経ニュース" target="_blank">【石平のChina Watch】経済優先・鄧小平路線の終焉 - 産経ニュース
2022/11/10 石平

 先日の中国共産党大会で念願の続投を果たした習近平国家主席(総書記)は今後、中国をどのような方向へ導いていくのか。大会後、主席自身の動向と彼が行った一連の重要人事からすれば、それに対する答えは明確になる。

 
先月27日、習主席は政治局常務委員全員を率いて政権3期目として初めての地方視察に出かけた視察先は陝西省延安市、中国共産党が政権奪取前に長年本拠地にしていた「革命の聖地」である。

 そこで
習主席は最高指導部メンバーに向かって革命精神の代名詞となった「延安精神」を大いに語り、いかにも時代遅れの「精神」の継承と高揚を国民に呼びかけた。

 
中国経済が深刻な状況に陥り、社会問題も山積する中で、最高指導者の彼に期待されるのはまず、政権3期目の「経世済民」の政策方針を国民に明確に示すことであろう

 しかし、
習主席はこのことにまるきり関心がない。彼にとって最大の関心事は古色蒼然(こしょくそうぜん)たる「革命精神」をいかにして継承し、高揚するのかであって、イデオロギー上の問題なのである

 
イデオロギー最優先は習主席の一貫した政治的スタンスだ。党大会後に習主席が行った一連の重要人事も彼の政治志向を強く反映している

 主席側近の
李強氏と丁薛祥(てい・せつしょう)氏は党の最高指導部である政治局常務委員に昇進し、来年3月の全人代ではそれぞれ、国務院総理(首相)と筆頭副総理に就任する予定である。しかし、この2人は長年共産党の「党務畑」でキャリアを積んできた幹部であって国の経済運営や民生管理にタッチした実績はなく、中央政府で仕事した経験もない

 このような人たちが来年3月からいきなり、中国という大国の経済運営と民生管理の重責を担うとはいかにも頼りない。
この2人の「門外漢コンビ」では〝沈没中〟の中国経済の立て直しは、もはや絶望的であろう。

 
習主席はこんなことも一向に気にしない。自らの側近でイエスマンの2人が中央政府を牛耳り、主席肝煎りの「共同富裕」などの社会主義政策が貫徹できれば、それで良いわけである。

 習主席のイデオロギー最優先を端的に示した人事のひとつは、新しい広東省共産党委員会書記の任命である。

 中国の場合、省の党委員会書記は省長の上に立って全省の政治・経済・民生を統括する立場になるが、中国経済の中心地のひとつ、広東省の場合、党委書記を務めるのは通常、経済運営に明るくて実務経験が豊富な幹部である。

 しかし
今度、広東省党委書記に任命されたのは習主席側近の黄坤明(こう・こんめい)氏。2013年から今年10月の党大会開催までの約9年間、共産党中央宣伝部副部長や部長を歴任した宣伝部門の幹部である。

 
宣伝部幹部といえば、硬直したイデオロギーを振りかざしてプロパガンダを行うことを本領とし、共産主義思想の権化そのもの。このような御仁(ごじん)が市場経済最前線の広東省のトップに任命されるとは何かの冗談かと思われる

 
党大会前には、最高指導部に李克強首相らの経済重視派がいて、習主席は何も自分の思惑通りにできなかったが、李首相らを排除した今の最高指導部は習主席の側近や子分によって固められ、はばかることは何もない

 彼は今後、自らのイデオロギー最優先路線をどこまでも推し進めていくのであろう。

 
その意味するところは、経済建設最優先の鄧小平路線の終焉(しゅうえん)である。それにとって代わるのは「習近平新時代」における毛沢東流政治路線の「復刻版再版」であろう。

 「革命の聖地」・延安市で、習主席は最高指導部メンバーに向かって革命精神の代名詞となった「延安精神」を大いに語り、いかにも時代遅れの「精神」の継承と高揚を国民に呼びかけたのだそうです。
 
 中国経済が深刻な状況に陥り、社会問題も山積する中で、最高指導者の彼に期待されるのはまず、政権3期目の「経世済民」の政策方針を国民に明確に示すことであろう。
 しかし、習主席はこのことにまるきり関心がない。彼にとって最大の関心事は古色蒼然(こしょくそうぜん)たる「革命精神」をいかにして継承し、高揚するのかであって、イデオロギー上の問題なのであると、石平氏。

 イデオロギー最優先は習主席の一貫した政治的スタンスだと、石平氏。それは、党大会での一連の重要人事も彼の政治志向を強く反映していると。
 主席側近の李強氏と丁薛祥(てい・せつしょう)氏は党の最高指導部である政治局常務委員に昇進し、来年 3月の全人代ではそれぞれ、国務院総理(首相)と筆頭副総理に就任する予定。
 しかし、この2人は長年共産党の「党務畑」でキャリアを積んできた幹部であって国の経済運営や民生管理にタッチした実績はなく、中央政府で仕事した経験もない。
 この2人の「門外漢コンビ」では〝沈没中〟の中国経済の立て直しは、もはや絶望的であろうと、石平氏。
 
 しかし、習主席はこんなことも一向に気にしない。自らの側近でイエスマンの2人が中央政府を牛耳り、主席肝煎りの「共同富裕」などの社会主義政策が貫徹できれば、それで良いわけであると。。

 中国経済の中心地のひとつ、広東省の場合、党委書記を務めるのは通常、経済運営に明るくて実務経験が豊富な幹部なのだそうです。
 しかし今度、広東省党委書記に任命されたのは習主席側近の黄坤明(こう・こんめい)氏。2013年から今年10月の党大会開催までの約 9年間、共産党中央宣伝部副部長や部長を歴任した宣伝部門の幹部。
 宣伝部幹部といえば、硬直したイデオロギーを振りかざしてプロパガンダを行うことを本領とし、共産主義思想の権化そのもの。このような御仁(ごじん)が市場経済最前線の広東省のトップに任命されるとは何かの冗談かと思われると、石平氏。

 二期目までは、首相にに李克強首相等の共青団派の経済重視派がいたが、今回の人事で共青団派諸兄がご承知の通り、共青団派は李克強等の定年に伴う退任や、次期首相の最有力候補とも見られていた胡春華副総理の降格で、共青団派が一掃されてしまいました。

 習金平は今後、自らのイデオロギー最優先路線をどこまでも推し進めていくのであろう。
 その意味するところは、経済建設最優先の鄧小平路線の終焉(しゅうえん)である。それにとって代わるのは「習近平新時代」における毛沢東流政治路線の「復刻版再版」であろうと、石平氏。

 日本の戦後の復興を参考に改革開放経済を導入し、日本を追い抜き、いまや米国に迫る勢いの経済成長を遂げた中国経済。
 それを担ったのは、鄧小平の流れを継ぐ共青団派。

 中国経済の急成長の基となっていたのは、安価な人件費や用地等の固定費に基づく世界の工場の役割。
 ところが、経済成長と共に、人件費も固定費も高騰。ICTや、情報サービスの新時代への転換を進める新技術への、民の活力が求められる時代に変化。

 経済低迷の危機の中国から、この共青団派が一掃された中国の経済。習近平流イデオロギー優先で、スタッフは門外漢のイエスマンばかり。
 
 彼は今後、自らのイデオロギー最優先路線をどこまでも推し進めていくのであろうと、石平さん。
 
 民の活力を推進した人々が、弾圧されたり、多くの才能ある人々が、富を抱えて国外に脱出。海外からの投資も停滞。その行くの先は!



 # 冒頭の画像は、親チャイナセブンメンバー




  この花の名前は、コダチダリア


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