プーチンのウクライナ侵攻は、2月で 1年が経過したことになります。自由主義社会と専制主義社会とに世界が分断された状況を招いていますが、そもそも世界は米中の新冷戦時代に突入している中で生じた、プーチンの目論見間違いの狂事。根深いのは、米中の新冷戦。
日本が直面しているのは、台湾有事で、中国による台湾と尖閣諸島(≒沖縄≒日本)侵略。
米中新冷戦の状況で、中国を抑えていたのは、トランプ大統領と安倍首相の連携。
この二人を失った(トランプ氏は落選、安倍氏は暗殺)今日、事実は大きく、ジョー・バイデン大統領や岸田文雄首相では、到底その穴埋めをできない。逆に言えば、優れたリーダー不在の西側は、習氏やプーチン氏に「攻め込むための未曽有のチャンス」を提供していることになると、国際投資アナリスト大原浩氏。
安倍氏はともかく、トランプ氏の新冷戦時代での価値を今日でも、高く評価されているのは稀有。
バイデン大統領や岸田首相でその穴を埋め切れていないから、西側は、習氏やプーチン氏に「攻め込むための未曽有のチャンス」を提供しているとの、大原氏のご指摘には同感です。
ロシアの西側の国共で接して、侵略をうけているのがウクライナ。東側の国境で、北方四島を不法占拠されているのが日本。
更に、われわれ日本人が最も憂慮しなければならないのは「台湾有事」。
岸田首相が昨年12月、「防衛費を 5年間で43兆円、現行計画の1.6倍」にするとの方針を明らかにしたことは正しい。だが注意すべきは、米国が日本を守るための防衛力を弱める中で、その肩代わりをするだけではないかということだと、警鐘を鳴らしておられるのは、大原氏。
沖縄の海兵隊のグアムへの移転事業は始まっている。嘉手納基地でのF15戦闘機常駐から、F22ステルス戦闘機の巡回配備へ切り替える計画も明らかにされている。台湾有事の懸念が高まっているにも関わらず、沖縄から「戦力移転」を行おうとしているのは、「米国の軍事戦略」が大きく転換していることを意味すると考えられると!
米国が「世界の警察」を維持するための経済力は明らかに低下している。
だが、米国にとっての軍事戦略上の位置付けがどのようになろうとも、(尖閣他南西諸島を含む)沖縄が日本固有の領土であることには変わりがない。だれが沖縄を守るのかというと、当然、自衛隊であると、大原氏。
正論ですね。
今後、台湾や尖閣が侵攻されても、「核戦争を回避」するために米国の直接参戦は行われない可能性も考えるべきだと、大原氏。
ウクライナと、米国等のNATO諸国は、同盟国ではありません。
ウクライナは、NATOやEUへの加盟を希望していますが、NATOはもとより、EUへの加盟も実現していないことは、諸兄がご承知の通り。
日米は同盟国であり、尖閣諸島を巡る領有権争いは、日米同盟では、日本が実効支配しているという条件付きながら、同盟の対象とされています。
なので、中国は「海警」を領海侵入させるなどして、実効支配実績造りに励んでいるとは、衆知のことですね。
石原都知事(当時)が、民間所有だった尖閣諸島を、全国から寄付を募り(遊爺もささやかながら寄付しました)買受、都有地とし実効支配の実績造りをしようとしましたが、当時の民主党政権が横槍を入れ、国有化。しかし、国有化したままで放置したため、実効支配の実績が乏しいままで、今日の中国のチャレンヂを受けるに至っていることは、諸兄がご承知のとおり。
2,3年前に、中国の大漁船団の襲来に備えるべく、国会でも実効支配策がかしましく議論されましたが゛、大船団は、日本海のイカ漁に向かうなどして尖閣への襲来はなく、冷やしやすい国会や日本のメディアはすっかり忘却!
軍事侵略を防ぐには、抑止力が肝要。
日本はこれまで米国の「核の傘」に守られていると信じていたが、台湾、尖閣、さらには沖縄が侵略された場合、米国は「核の傘」で守ってくれるだろうかと、大原氏。
現代の戦争において「核兵器」は、「実際には使えないかもしれないが極めて重要な装備(=抑止力)」だと。
ロシア、中国、北朝鮮という核保有国に囲まれている日本は、"防衛費の増額"だけでは自国は守れない。何らかの形で「核の抑止力」を手に入れてこそ、「日本の防衛」が完成するのであると、大原氏。
"防衛費の増額"については、世論の過半数が賛成(一部ことなる調査結果もある)ですが、財務省の操り人形の岸田氏は、国民の所得税増税を口にし、紛糾を招きましたね。
ロシア、中国、北朝鮮という核保有国に囲まれている日本は、防衛費の増額だけでは自国は守れない。何らかの形で「核の抑止力」を手に入れてこそ、「日本の防衛」が完成するのであると、大原氏。
「何らかの形」とは、ドイツなどが導入している「核シェアリング」も含まれているのでしょう。
安倍氏、核共有にふれ「世界の現実、議論タブー視ならぬ」 フジ番組:朝日新聞デジタル
ウクライナは、ソ連から独立事、核兵器を所有していましたが、ロシアなどが護ることを条件に、核放棄しました。ところが、そのロシアに侵略戦争を仕掛けられている。しかも、プーチンは、核兵器使用をちらつかせ、米欧の支援をけん制。
中国は、日本のEEZ内にミサイルを撃ち込みました。
中国、ロシア、北朝鮮といった核保有国に隣接する日本。
「核の抑止力」保有の議論が待たれます。
# 冒頭の画像は、昨年12月30日、オンライン会談したプーチン氏と習近平氏
2月 7日は、北方領土の日
政府広報(北方領土問題) - YouTube
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遊爺さんの写真素材 - PIXTA
日本が直面しているのは、台湾有事で、中国による台湾と尖閣諸島(≒沖縄≒日本)侵略。
米中新冷戦の状況で、中国を抑えていたのは、トランプ大統領と安倍首相の連携。
この二人を失った(トランプ氏は落選、安倍氏は暗殺)今日、事実は大きく、ジョー・バイデン大統領や岸田文雄首相では、到底その穴埋めをできない。逆に言えば、優れたリーダー不在の西側は、習氏やプーチン氏に「攻め込むための未曽有のチャンス」を提供していることになると、国際投資アナリスト大原浩氏。
安倍氏はともかく、トランプ氏の新冷戦時代での価値を今日でも、高く評価されているのは稀有。
バイデン大統領や岸田首相でその穴を埋め切れていないから、西側は、習氏やプーチン氏に「攻め込むための未曽有のチャンス」を提供しているとの、大原氏のご指摘には同感です。
日本は国土守る「核の抑止力」獲得を 中露首脳の〝握手〟で進む台湾侵攻、防衛費増額だけでは守れない 国際投資アナリスト大原浩氏が緊急寄稿 - zakzak:夕刊フジ公式サイト 2023.1/9 大原浩
中国の習近平国家主席とロシアのウラジーミル・プーチン大統領が昨年12月30日にオンライン会談を行った。日本を取り囲む「核大国」である中国とロシアの両首脳の〝握手〟について、国際投資アナリストの大原浩氏は緊急寄稿で、日本も「抑止力を手に入れるときだ」と警鐘を鳴らす。
筆者がかねてから恐れているのは、「米国を上回る核弾頭を保有するロシア」と「国内総生産(GDP)世界第2位の大国である中国」が結束することである。これは西側諸国や日本の安全保障に重大な脅威となる。
本来であれば、両者を分断し、願わくは「内輪もめ」を起こさせたいところである。そのためには、「外交」が極めて重要だが、米国では2020年の大統領選でドナルド・トランプ氏の再選が阻止され、日本では昨年7月8日に安倍晋三元首相が卑劣な手段で暗殺された。
西側陣営にとって、この2人を失った事実は大きく、ジョー・バイデン大統領や岸田文雄首相では、到底その穴埋めをできない。逆に言えば、優れたリーダー不在の西側は、習氏やプーチン氏に「攻め込むための未曽有のチャンス」を提供していることになる。
われわれ日本人が最も憂慮しなければならないのは「台湾有事」である。沖縄県の与那国島と台湾の距離は最短で111キロだ。F15戦闘機の最大速度で飛べば2~3分に過ぎない。台湾が戦場となることが、どれほど日本の安全保障を脅かすのかがよくわかる。
したがって、岸田首相が昨年12月、「防衛費を5年間で43兆円、現行計画の1・6倍」にするとの方針を明らかにしたことは正しい。だが注意すべきは、米国が日本を守るための防衛力を弱める中で、その肩代わりをするだけではないかということだ。
沖縄の海兵隊のグアムへの移転事業は始まっている。嘉手納基地でのF15戦闘機常駐から、F22ステルス戦闘機の巡回配備へ切り替える計画も明らかにされている。台湾有事の懸念が高まっているにも関わらず、沖縄から「戦力移転」を行おうとしているのは、「米国の軍事戦略」が大きく転換していることを意味すると考えられる。
終戦直後には世界の半分を占めるといわれ、1970年に31・6%だった米国の国内総生産(GDP)シェアは2022年(推計)に21・9%と大幅に減少した。米国が「世界の警察」を維持するための経済力は明らかに低下している。
だが、米国にとっての軍事戦略上の位置付けがどのようになろうとも、沖縄が日本固有の領土であることには変わりがない。だれが沖縄を守るのかというと、当然、自衛隊である。
中国は400もの核弾頭を保有していると推定される上に、世界最大の核保有国ロシアと緊密な関係を築きつつある。そして今後、台湾や尖閣が侵攻されても、「核戦争を回避」するために米国の直接参戦は行われない可能性も考えるべきだ。
日本はこれまで米国の「核の傘」に守られていると信じていたが、台湾、尖閣、さらには沖縄が侵略された場合、米国は「核の傘」で守ってくれるだろうか。
現代の戦争において「核兵器」は、「実際には使えないかもしれないが極めて重要な装備」である。北朝鮮が今年の目標に「戦術核兵器」の大量生産を掲げたが、日本は手をこまねいて見ているしかないのか。
ロシア、中国、北朝鮮という核保有国に囲まれている日本は、防衛費の増額だけでは自国は守れない。何らかの形で「核の抑止力」を手に入れてこそ、「日本の防衛」が完成するのである。
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■大原浩(おおはら・ひろし) 人間経済科学研究所執行パートナーで国際投資アナリスト。仏クレディ・リヨネ銀行などで金融の現場に携わる。夕刊フジで「バフェットの次を行く投資術」(木曜掲載)を連載中。
中国の習近平国家主席とロシアのウラジーミル・プーチン大統領が昨年12月30日にオンライン会談を行った。日本を取り囲む「核大国」である中国とロシアの両首脳の〝握手〟について、国際投資アナリストの大原浩氏は緊急寄稿で、日本も「抑止力を手に入れるときだ」と警鐘を鳴らす。
筆者がかねてから恐れているのは、「米国を上回る核弾頭を保有するロシア」と「国内総生産(GDP)世界第2位の大国である中国」が結束することである。これは西側諸国や日本の安全保障に重大な脅威となる。
本来であれば、両者を分断し、願わくは「内輪もめ」を起こさせたいところである。そのためには、「外交」が極めて重要だが、米国では2020年の大統領選でドナルド・トランプ氏の再選が阻止され、日本では昨年7月8日に安倍晋三元首相が卑劣な手段で暗殺された。
西側陣営にとって、この2人を失った事実は大きく、ジョー・バイデン大統領や岸田文雄首相では、到底その穴埋めをできない。逆に言えば、優れたリーダー不在の西側は、習氏やプーチン氏に「攻め込むための未曽有のチャンス」を提供していることになる。
われわれ日本人が最も憂慮しなければならないのは「台湾有事」である。沖縄県の与那国島と台湾の距離は最短で111キロだ。F15戦闘機の最大速度で飛べば2~3分に過ぎない。台湾が戦場となることが、どれほど日本の安全保障を脅かすのかがよくわかる。
したがって、岸田首相が昨年12月、「防衛費を5年間で43兆円、現行計画の1・6倍」にするとの方針を明らかにしたことは正しい。だが注意すべきは、米国が日本を守るための防衛力を弱める中で、その肩代わりをするだけではないかということだ。
沖縄の海兵隊のグアムへの移転事業は始まっている。嘉手納基地でのF15戦闘機常駐から、F22ステルス戦闘機の巡回配備へ切り替える計画も明らかにされている。台湾有事の懸念が高まっているにも関わらず、沖縄から「戦力移転」を行おうとしているのは、「米国の軍事戦略」が大きく転換していることを意味すると考えられる。
終戦直後には世界の半分を占めるといわれ、1970年に31・6%だった米国の国内総生産(GDP)シェアは2022年(推計)に21・9%と大幅に減少した。米国が「世界の警察」を維持するための経済力は明らかに低下している。
だが、米国にとっての軍事戦略上の位置付けがどのようになろうとも、沖縄が日本固有の領土であることには変わりがない。だれが沖縄を守るのかというと、当然、自衛隊である。
中国は400もの核弾頭を保有していると推定される上に、世界最大の核保有国ロシアと緊密な関係を築きつつある。そして今後、台湾や尖閣が侵攻されても、「核戦争を回避」するために米国の直接参戦は行われない可能性も考えるべきだ。
日本はこれまで米国の「核の傘」に守られていると信じていたが、台湾、尖閣、さらには沖縄が侵略された場合、米国は「核の傘」で守ってくれるだろうか。
現代の戦争において「核兵器」は、「実際には使えないかもしれないが極めて重要な装備」である。北朝鮮が今年の目標に「戦術核兵器」の大量生産を掲げたが、日本は手をこまねいて見ているしかないのか。
ロシア、中国、北朝鮮という核保有国に囲まれている日本は、防衛費の増額だけでは自国は守れない。何らかの形で「核の抑止力」を手に入れてこそ、「日本の防衛」が完成するのである。
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■大原浩(おおはら・ひろし) 人間経済科学研究所執行パートナーで国際投資アナリスト。仏クレディ・リヨネ銀行などで金融の現場に携わる。夕刊フジで「バフェットの次を行く投資術」(木曜掲載)を連載中。
ロシアの西側の国共で接して、侵略をうけているのがウクライナ。東側の国境で、北方四島を不法占拠されているのが日本。
更に、われわれ日本人が最も憂慮しなければならないのは「台湾有事」。
岸田首相が昨年12月、「防衛費を 5年間で43兆円、現行計画の1.6倍」にするとの方針を明らかにしたことは正しい。だが注意すべきは、米国が日本を守るための防衛力を弱める中で、その肩代わりをするだけではないかということだと、警鐘を鳴らしておられるのは、大原氏。
沖縄の海兵隊のグアムへの移転事業は始まっている。嘉手納基地でのF15戦闘機常駐から、F22ステルス戦闘機の巡回配備へ切り替える計画も明らかにされている。台湾有事の懸念が高まっているにも関わらず、沖縄から「戦力移転」を行おうとしているのは、「米国の軍事戦略」が大きく転換していることを意味すると考えられると!
米国が「世界の警察」を維持するための経済力は明らかに低下している。
だが、米国にとっての軍事戦略上の位置付けがどのようになろうとも、(尖閣他南西諸島を含む)沖縄が日本固有の領土であることには変わりがない。だれが沖縄を守るのかというと、当然、自衛隊であると、大原氏。
正論ですね。
今後、台湾や尖閣が侵攻されても、「核戦争を回避」するために米国の直接参戦は行われない可能性も考えるべきだと、大原氏。
ウクライナと、米国等のNATO諸国は、同盟国ではありません。
ウクライナは、NATOやEUへの加盟を希望していますが、NATOはもとより、EUへの加盟も実現していないことは、諸兄がご承知の通り。
日米は同盟国であり、尖閣諸島を巡る領有権争いは、日米同盟では、日本が実効支配しているという条件付きながら、同盟の対象とされています。
なので、中国は「海警」を領海侵入させるなどして、実効支配実績造りに励んでいるとは、衆知のことですね。
石原都知事(当時)が、民間所有だった尖閣諸島を、全国から寄付を募り(遊爺もささやかながら寄付しました)買受、都有地とし実効支配の実績造りをしようとしましたが、当時の民主党政権が横槍を入れ、国有化。しかし、国有化したままで放置したため、実効支配の実績が乏しいままで、今日の中国のチャレンヂを受けるに至っていることは、諸兄がご承知のとおり。
2,3年前に、中国の大漁船団の襲来に備えるべく、国会でも実効支配策がかしましく議論されましたが゛、大船団は、日本海のイカ漁に向かうなどして尖閣への襲来はなく、冷やしやすい国会や日本のメディアはすっかり忘却!
軍事侵略を防ぐには、抑止力が肝要。
日本はこれまで米国の「核の傘」に守られていると信じていたが、台湾、尖閣、さらには沖縄が侵略された場合、米国は「核の傘」で守ってくれるだろうかと、大原氏。
現代の戦争において「核兵器」は、「実際には使えないかもしれないが極めて重要な装備(=抑止力)」だと。
ロシア、中国、北朝鮮という核保有国に囲まれている日本は、"防衛費の増額"だけでは自国は守れない。何らかの形で「核の抑止力」を手に入れてこそ、「日本の防衛」が完成するのであると、大原氏。
"防衛費の増額"については、世論の過半数が賛成(一部ことなる調査結果もある)ですが、財務省の操り人形の岸田氏は、国民の所得税増税を口にし、紛糾を招きましたね。
ロシア、中国、北朝鮮という核保有国に囲まれている日本は、防衛費の増額だけでは自国は守れない。何らかの形で「核の抑止力」を手に入れてこそ、「日本の防衛」が完成するのであると、大原氏。
「何らかの形」とは、ドイツなどが導入している「核シェアリング」も含まれているのでしょう。
安倍氏、核共有にふれ「世界の現実、議論タブー視ならぬ」 フジ番組:朝日新聞デジタル
ウクライナは、ソ連から独立事、核兵器を所有していましたが、ロシアなどが護ることを条件に、核放棄しました。ところが、そのロシアに侵略戦争を仕掛けられている。しかも、プーチンは、核兵器使用をちらつかせ、米欧の支援をけん制。
中国は、日本のEEZ内にミサイルを撃ち込みました。
中国、ロシア、北朝鮮といった核保有国に隣接する日本。
「核の抑止力」保有の議論が待たれます。
# 冒頭の画像は、昨年12月30日、オンライン会談したプーチン氏と習近平氏
2月 7日は、北方領土の日
政府広報(北方領土問題) - YouTube
↓よろしかったら、お願いします。
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