遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

北方領土返還 遠のくロシアの軍備増強

2018-02-08 23:58:58 | 日本を護ろう
 2月7日は、「北方領土の日」でした。当日と本日を含め、テレビのワイドショーやニュース報道で、江崎大臣の誤発言や行動を取り上げる場面は多く見られましたが、不法占拠されている北方領土の本質に係る報道や論議は、遊爺が視聴した範囲では接することはありませんでした。北朝鮮の美女楽団や応援団の話は、どのチャンネルの番組も多くの時間を割いて延々と垂れ流していましたが。。
 新聞でも、社説で取り上げたのは、産経と毎日だけでした。
 ただ、おもしろいのは、この両紙の社説が、ロシアの軍備強化で返還は遠のく姿勢であり、対露政策の見直しを求めていることです。およそ発想の異なる両紙の主張が一致しているのです。
 プーチン大統領の選挙後の首脳会談での進展に期待を寄せる説がありますが、軍備の強化を進めたものを、返還することがありうるのでしょうか。
 

北方領土の日 ロシアの不誠実さ許すな (2/8 産経 【主張】)

 2月7日は「北方領土の日」
だ。日本固有の領土である四島を、ロシアが不法占拠したままになっていることを国民が改めて心に刻み、返還要求の力に結びつける機会となるべき日である。
 だが、
ロシアはこの日を狙いすますように、北方領土で軍事演習を始めた
。国後島で破壊工作を行う敵勢力を捜索し、阻止する作戦の訓練を行うという。
 
日本国民の思いを嘲笑するかのような不誠実な態度を、看過することはできない


 ロシア政府はこれより先、
択捉島の民間空港を軍民共用とするよう命じる政令を出した。本格的な空軍部隊を駐留させる布石とみられている。国後、択捉には新型巡航ミサイルが配備された。軍事拠点化は北方領土の不法占拠を強めるものであり、認められない


 北方領土での軍事演習について、
河野太郎外相は遺憾であるとして抗議
を申し入れた。
 それは当然だとしても、
ロシアが形ばかりの抗議など意に介さないのは明らかだ。日本の対露政策が、相手から足元を見られるものとなってはならない。必要に応じ、現在の協議を打ち切る強い姿勢
で臨むことを求めたい。

 
安倍晋三政権は、北方領土での共同経済活動の実施を足がかりに領土問題を進めるとしている。だが交渉は順調とはいえない

 双方の法的立場を害さないという「特別な制度」を目指す構想自体、法技術的に無理があり、日本の主権を危うくしかねない。

 
ロシアはさらに、北朝鮮をにらんだ日本のミサイル防衛態勢強化に難色
を示し、交渉に絡めてきている。

 
安倍首相は、北方領土返還要求全国大会のあいさつで、ロシアとの「平和条約のない異常な状態」を終わらせるとの考えを示した。プーチン大統領との間で20回も首脳間の話し合いを重ねた点にも触れ、5月に予定するロシア訪問に意欲
を示した。
 
日本が目指すべきは北方四島の返還だ。そこがおろそかになり、経済的支援だけ与えるような交渉では国益を損なう
。ロシアが身勝手な言動を重ねる現状に、国民が疑念を抱いてもおかしくない。
 ロシアによるウクライナのクリミア併合は、北方領土問題と同根といえる。
相手は軍事力で現状変更を図る国であることを、けっして忘れてはならない。


 ロシアはこの日を狙いすますように、北方領土で軍事演習を始めた。日本国民の思いを嘲笑するかのような不誠実な態度を、看過することはできない。と、冒頭に掲げる産経。全く異論がないことで、多くの日本国民に、この事実を伝える義務が、およそニュースをあつかうテレビ番組や新聞の社説はとりあげて、解説、専門家の議論を交えて伝える義務があります。

 岸田前大臣と同様に、河野新大臣も遺憾の抗議を申し入れたとのことですが、そんなことは無視されることは明らかです。抗議しましたで終わっていた岸田氏ですが、就任以来ここまでの河野大臣の言動では、それだけでは終わらないと、期待はしているのてせすが。。
 安倍、プーチンの密接関係が謳われ、安倍マターとなっている北方領土問題なので、プーチン大統領の選挙後の訪露での首脳会談までは静かにしていようということでしょうか。
 それは逆でしょう。
 択捉島の民間空港を軍民共用とし、空軍部隊を駐留させる布石をうち、国後、択捉には新型巡航ミサイルが配備するなど、四島の軍事利用促進の他に、フランスの新鋭強襲揚陸艦「ミストラル」を購入し、ウラジオストクに配備するなど、太平洋艦隊の強化をすすめていて、北方四島の軍事的価値はむしろ高まっている状況です。
 米露関係はトランプ政権の癌となっていますが、更に局地戦で小型核兵器の配備競争を始めるなど、ロシアが北方領土を手放すなど、考えられない方向に情勢が進んでいます。

 萩へ来日したプーチン大統領に、四島返還では後退発言され、「新しい関係」の名の下に経済協力だけはしっかり獲得された、安倍・プーチン外交。
 更に、冒頭でも触れた、「北方領土の日」に向けた、日本国民の思いを嘲笑する軍事演習。ここは、口先だけでなく、行動で日本の姿勢を示す時です。
 日本が面している戦後最大の危機の北朝鮮の核開発。対北朝鮮制裁制裁で、中国が渋るのは、原油を中国が絞っても、ロシアが供給してしまい、効果がない事。
 制裁は効果がないと言いながら、兵糧攻めの効果をなくす行為をするロシア。
 産経、毎日が、対露政策の抜本的見直しを唱えるのは、当然でしょう。
 5月に首脳会談があるのなら、事前に攻め込んでおいてテーブルにつくのことが必須でしょう。河野大臣には専用機を持っていただいて、すっ飛んで行って抗議と交渉をしていただけることを期待します。


 社説:戦後73年の「北方領土の日」 厳しさがつのる交渉環境 - 毎日新聞


 # 冒頭の画像は、国後島に配備されたのと同じバール地対艦ミサイル




  この花の名前は、クサノオウ




政府広報(北方領土問題) - YouTube


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写真素材のピクスタ


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ソ連が満洲に侵攻した夏 (文春文庫)
誰がメドベージェフを不法入国させたのか-国賊たちの北方領土外交





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