第7回太平洋・島サミット(PALM7)が、今日(5/22)から、福島県いわき市で開催されました。
今回の注目は、フィジーの復帰と、「世界津波の日」の国連での制定に共同提案を呼びかけることでしょう。
中国が、日本に負けじと、フィジーで「中国・太平洋島嶼国経済開発協力フォーラム(China‐Pacific Island Countries Economic Development and Cooperation Forum)」を開催(2006年)した後、フィジーは中国への配慮でPALMは2回連続で欠席していましたが、今回復帰出席したことは、大きな意義があると評価します。
【続】第6回太平洋・島サミット 海洋の安全保障を初討議 - 遊爺雑記帳
太平洋・島サミット 中国以外にもプレーヤー増加 - 遊爺雑記帳
太平洋島嶼国の間では、中国支持派と台湾支持派が拮抗していましたが、2006年にクーデターが発生し、オーストラリア、ニュージランドがフィジーへの支援を縮小したり、太平洋諸島フォーラム(PIF)の資格停止をし、フィジーはオーストラリアとニュージランドを除外して太平洋諸島開発フォーラム(PIDF)を新たに設立・対抗しました。その間隙に付け入って中国が支援を増額し、フィジーを抱き込んだのでした。
記事では日本が招待を見送ってきたとされていますが、遊爺のこれまでに見聞した報道では、フィジーが中国への配慮で欠席したと認識していました。 開催に先立ち、安倍首相は参加国首脳と二国間会談をしていますが、フィジーとは会談と夕食会を催していますね。参加復活で厚遇されたのでしょうか。
第7回太平洋・島サミット(PALM7) | 外務省
天皇、皇后両陛下は過日ご訪問されたパラオと、マーシャル諸島の大統領夫妻を、20日に皇居・御所に招き、昼食を共にされ、21日には、出席する各国の首脳らを皇居・宮殿に招いて茶会を催されおもてなしをされました。
両陛下、パラオ大統領らと昼食=太平洋・島サミットで来日―皇居[時事]
天皇、皇后両陛下:「島サミット」出席の首脳と茶会 - 毎日新聞
中国他の国々も、海洋資源が豊富な島嶼国へのアプローチを強めています。
早くから連携を強めていた日本が、島嶼国と更なる連携を強化するにあたり、札束ではなく、島嶼国のメリットとなる津波への世界の関心を高めるために、「世界津波の日」を共同提案することは有意義なことです。
日本の津波被害の経験を活かし、予防活動に取り組んでいるノウハウが、世界とも一体化し、島嶼国の国益に繋がることを願います。
参加国明細などは以下のリンクから参照ください。
太平洋・島サミット(PALM) | 外務省
# 冒頭の画像は、各国首脳にご挨拶される両陛下
この花の名前は、ハルリンドウ (撮影;六甲高山植物園 2014年 5月)
↓よろしかったら、お願いします。
今回の注目は、フィジーの復帰と、「世界津波の日」の国連での制定に共同提案を呼びかけることでしょう。
中国が、日本に負けじと、フィジーで「中国・太平洋島嶼国経済開発協力フォーラム(China‐Pacific Island Countries Economic Development and Cooperation Forum)」を開催(2006年)した後、フィジーは中国への配慮でPALMは2回連続で欠席していましたが、今回復帰出席したことは、大きな意義があると評価します。
【続】第6回太平洋・島サミット 海洋の安全保障を初討議 - 遊爺雑記帳
太平洋・島サミット 中国以外にもプレーヤー増加 - 遊爺雑記帳
太平洋島嶼国の間では、中国支持派と台湾支持派が拮抗していましたが、2006年にクーデターが発生し、オーストラリア、ニュージランドがフィジーへの支援を縮小したり、太平洋諸島フォーラム(PIF)の資格停止をし、フィジーはオーストラリアとニュージランドを除外して太平洋諸島開発フォーラム(PIDF)を新たに設立・対抗しました。その間隙に付け入って中国が支援を増額し、フィジーを抱き込んだのでした。
時事ドットコム:島サミット成功へ協力確認=日・フィジー首脳が会談
安倍晋三首相は19日、首相官邸でフィジーのバイニマラマ首相と会談した。両首脳は国連安全保障理事会改革や22、23両日に福島県いわき市で開催される第7回太平洋・島サミットの成功に向けた協力で一致。安倍首相は、防災分野で約9億円の資金協力を実施する考えを伝えた。
日本政府は2006年のフィジーでの軍事クーデター発生以降、島サミットへの同国首脳の招待を見送ってきたが、昨年の総選挙で民政移管が実現したため方針転換した。バイニマラマ首相は「島サミットに参加できてうれしい。日本との関係で失われた時間を回復したい」と関係強化に意欲を示した。
両首脳は会談後、両国のラグビー代表のユニホームを交換した。
安倍晋三首相は19日、首相官邸でフィジーのバイニマラマ首相と会談した。両首脳は国連安全保障理事会改革や22、23両日に福島県いわき市で開催される第7回太平洋・島サミットの成功に向けた協力で一致。安倍首相は、防災分野で約9億円の資金協力を実施する考えを伝えた。
日本政府は2006年のフィジーでの軍事クーデター発生以降、島サミットへの同国首脳の招待を見送ってきたが、昨年の総選挙で民政移管が実現したため方針転換した。バイニマラマ首相は「島サミットに参加できてうれしい。日本との関係で失われた時間を回復したい」と関係強化に意欲を示した。
両首脳は会談後、両国のラグビー代表のユニホームを交換した。
記事では日本が招待を見送ってきたとされていますが、遊爺のこれまでに見聞した報道では、フィジーが中国への配慮で欠席したと認識していました。 開催に先立ち、安倍首相は参加国首脳と二国間会談をしていますが、フィジーとは会談と夕食会を催していますね。参加復活で厚遇されたのでしょうか。
第7回太平洋・島サミット(PALM7) | 外務省
天皇、皇后両陛下は過日ご訪問されたパラオと、マーシャル諸島の大統領夫妻を、20日に皇居・御所に招き、昼食を共にされ、21日には、出席する各国の首脳らを皇居・宮殿に招いて茶会を催されおもてなしをされました。
両陛下、パラオ大統領らと昼食=太平洋・島サミットで来日―皇居[時事]
天皇、皇后両陛下:「島サミット」出席の首脳と茶会 - 毎日新聞
各国首脳ら、津波被災地を視察…島サミット開幕 : 政治 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
日本と太平洋の島嶼とうしょ国の首脳らによる「太平洋・島サミット」が22日、福島県いわき市で開幕した。
サミットは2日間の日程で、計17か国の首脳・閣僚が参加する。23日の首脳会議では、安倍首相が防災や気候変動問題への今後3年間の支援策に加え、島嶼国に対する中長期の外交方針を表明する。
首相は22日の晩さん会で、「世界遺産にも登録された和食を心ゆくまで堪能してください」とあいさつした。料理には福島県産の食材が使われ、東日本大震災からの復興と「食の安全」をアピールした。これに先立ち、首脳らは震災による津波被害を受けた地区を視察した。
会議は、日本主催で3年に1度開かれ、今回で7回目。パプアニューギニア、トンガ、バヌアツなど14島嶼国の首脳級のほか、豪州とニュージーランドの閣僚が参加する。日本が今月、国家承認したニウエも初めて国として出席した。
日本と太平洋の島嶼とうしょ国の首脳らによる「太平洋・島サミット」が22日、福島県いわき市で開幕した。
サミットは2日間の日程で、計17か国の首脳・閣僚が参加する。23日の首脳会議では、安倍首相が防災や気候変動問題への今後3年間の支援策に加え、島嶼国に対する中長期の外交方針を表明する。
首相は22日の晩さん会で、「世界遺産にも登録された和食を心ゆくまで堪能してください」とあいさつした。料理には福島県産の食材が使われ、東日本大震災からの復興と「食の安全」をアピールした。これに先立ち、首脳らは震災による津波被害を受けた地区を視察した。
会議は、日本主催で3年に1度開かれ、今回で7回目。パプアニューギニア、トンガ、バヌアツなど14島嶼国の首脳級のほか、豪州とニュージーランドの閣僚が参加する。日本が今月、国家承認したニウエも初めて国として出席した。
11月5日「世界津波の日」…国連総会で提案へ(読売新聞) - goo ニュース
政府は、今年末の国連総会で11月5日を「世界津波の日」に制定することを関係各国と共同提案する方針を決めた。
安倍首相がきょう22日に福島県いわき市で開幕する「太平洋・島サミット」(23日まで)で、16の太平洋 島嶼 とうしょ国の首脳・閣僚に共同提案を呼びかける。
11月5日は、2011年3月の東日本大震災をきっかけに、政府が定めた「津波防災の日」に当たる。世界津波の日の制定は、幅広い国々に津波への危機意識を高めてもらう狙いがある。政府は来年中の制定を目指している。
政府は、過去に何度も津波被害を受けた太平洋島嶼国のほか、東南アジア諸国にも共同提案への協力などを要請する方針だ。4月22日の首相とインドネシアのジョコ大統領との首脳会談でも、国連に提案する方針を伝え、ジョコ氏も賛同したという。
政府は、今年末の国連総会で11月5日を「世界津波の日」に制定することを関係各国と共同提案する方針を決めた。
安倍首相がきょう22日に福島県いわき市で開幕する「太平洋・島サミット」(23日まで)で、16の太平洋 島嶼 とうしょ国の首脳・閣僚に共同提案を呼びかける。
11月5日は、2011年3月の東日本大震災をきっかけに、政府が定めた「津波防災の日」に当たる。世界津波の日の制定は、幅広い国々に津波への危機意識を高めてもらう狙いがある。政府は来年中の制定を目指している。
政府は、過去に何度も津波被害を受けた太平洋島嶼国のほか、東南アジア諸国にも共同提案への協力などを要請する方針だ。4月22日の首相とインドネシアのジョコ大統領との首脳会談でも、国連に提案する方針を伝え、ジョコ氏も賛同したという。
中国他の国々も、海洋資源が豊富な島嶼国へのアプローチを強めています。
早くから連携を強めていた日本が、島嶼国と更なる連携を強化するにあたり、札束ではなく、島嶼国のメリットとなる津波への世界の関心を高めるために、「世界津波の日」を共同提案することは有意義なことです。
日本の津波被害の経験を活かし、予防活動に取り組んでいるノウハウが、世界とも一体化し、島嶼国の国益に繋がることを願います。
参加国明細などは以下のリンクから参照ください。
太平洋・島サミット(PALM) | 外務省
# 冒頭の画像は、各国首脳にご挨拶される両陛下
この花の名前は、ハルリンドウ (撮影;六甲高山植物園 2014年 5月)
↓よろしかったら、お願いします。