遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

日銀のYCC柔軟化、いずれは円高招くか

2023-11-03 01:23:56 | my notice
 ハロウィーンと重なった日銀の金融政策再修正は、一部の円強気派が期待したほど踏み込んだものではなかった。だが、円高がいずれ世界市場を怖がらせる可能性が消えたわけではないと、ジャッキー・ウォン。
 円安が止まらない中での円高の話。気になるので、備忘録としてアップさせていただきました。

 
日銀のYCC柔軟化、いずれは円高招くか - WSJ ジャッキー・ウォン 2023年 11月 1日

 ハロウィーンと重なった日銀の金融政策再修正は、一部の円強気派が期待したほど踏み込んだものではなかっただが、円高がいずれ世界市場を怖がらせる可能性が消えたわけではない。日銀が米金利上昇に対応し続けなければならないとすればなおさらだ。

 
日銀は10月31日の金融政策決定会合で、10年物国債利回りの上限を1%に抑える方針について、今後は同水準を「めど」にとどめる考えを表明し、実質的に終了した。一方で、経済・金融情勢に「機動的なオペ」で対応する方針も示した

 
これはおそらく柔軟性を高め、10年物国債利回りが持続的に1%を超えることを容認しつつ、市場の動きが速すぎる場合はちゅうちょせず介入する、ということを意味するのだろう。日銀は2016年以降、長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)の一環として、長期金利を抑えるために国債買い入れを行っているが、金利目標は段階的に修正してきた

 ただ
市場は、日銀が米連邦準備制度理事会(FRB)のペースに追いつけるほど十分に対処しているとは考えていないようだ。

 
円相場は、日銀が政策修正を決めるとの日本経済新聞の報道を受けて対ドルで一時上昇したものの、1ドル=150円超まで円安・ドル高が進んだ。政策発表後に10年物国債利回りもやや低下し、0.95%を付けた。ただ、30日の水準(0.89%)は上回っている。

 YCCは緩和を余儀なくされると以前から考えられていたが、
今回日銀の背中を押したのはおそらく、世界的な金利急上昇だ。米経済は今年、景気後退見通しが広がる中で力強い伸びが続いているため、高金利政策が長期化する可能性があり、すでに高水準にある長期債利回りは一段と上昇している。

 
日銀は7月にも政策修正を行った米10年物国債の利回りは同月下旬以降、0.9ポイント上昇。日米の10年物国債利回りの差は4ポイント近くまで拡大し、さらなる円安につながった。円は今年に入って対ドルで12%下落している。

 
この結果、日本の輸入品価格は上昇し、中でもエネルギーの値上がりが顕著だ。生鮮食品を除いたコアインフレ率は9月に2.8%に鈍化したが、日銀の目標である2%を1年半にわたり上回っている。金利を米国などの先進国により近い水準に引き上げれば、円相場が押し上げられる可能性はあるだが日本が長年、低インフレやデフレに悩まされてきたことを踏まえると、当局は引き続き早急な大規模引き締めには慎重だろう。日銀がデフレ脱却を宣言するのに必要な賃金の上昇はまだ確認されていない。

 
日銀はおそらく、投機筋が期待しているほどの規模では動かず、徐々に金利を引き上げていくのだろう。

 
円は調達通貨として世界の市場で重要な役割を果たしている。一方、日本の家計や企業は巨額の対外投資を行っているこのため、日本の金利が上昇すれば米国に新たな不確実性をもたらすことにもなるそうでなくとも今、米株式市場には退治すべきお化けがうじゃうじゃいる。
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ジャッキー・ウォンは、アジアのビジネスと市場をカバーするハード・オン・ザ・ストリートのコラムリスト


 日銀は10月31日の金融政策決定会合で、10年物国債利回りの上限を1%に抑える方針について、今後は同水準を「めど」にとどめる考えを表明。
 一方で、経済・金融情勢に「機動的なオペ」で対応する方針も示した。
 これはおそらく柔軟性を高め、10年物国債利回りが持続的に1%を超えることを容認しつつ、市場の動きが速すぎる場合はちゅうちょせず介入する、ということを意味するのだろうと、ジャッキー・ウォン。
 日銀は2016年以降、長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)の一環として、長期金利を抑えるために国債買い入れを行っているが、金利目標は段階的に修正してきた。
 ただ市場は、日銀が米連邦準備制度理事会(FRB)のペースに追いつけるほど十分に対処しているとは考えていないようだとも。

 円相場は、日銀が政策修正を決めるとの日本経済新聞の報道を受けて対ドルで一時上昇したものの、1ドル=150円超まで円安・ドル高が進んだ。
 
 今回日銀の背中を押したのはおそらく、世界的な金利急上昇だと、ジャッキー・ウォン。
 
 米経済は、景気後退見通しが広がる中で力強い伸びが続いているため、高金利政策が長期化する可能性があり、すでに高水準にある長期債利回りは一段と上昇している。
 
 日銀は7月にも政策修正を行った。米10年物国債の利回りは同月下旬以降、0.9ポイント上昇。日米の10年物国債利回りの差は4ポイント近くまで拡大し、さらなる円安につながった。円は今年に入って対ドルで12%下落。
 この結果、日本の輸入品価格は上昇し、中でもエネルギーの値上がりが顕著。

 金利を米国などの先進国により近い水準に引き上げれば、円相場が押し上げられる可能性はある。だが日本が長年、低インフレやデフレに悩まされてきたことを踏まえると、当局は引き続き早急な大規模引き締めには慎重。

 日銀はおそらく、投機筋が期待しているほどの規模では動かず、徐々に金利を引き上げていくのだろうと、ジャッキー・ウォン。

 円は調達通貨として世界の市場で重要な役割を果たしている。
 一方、日本の家計や企業は巨額の対外投資を行っている。このため、日本の金利が上昇すれば米国に新たな不確実性をもたらすことにもなる。そうでなくとも今、米株式市場には退治すべきお化けがうじゃうじゃいると、ジャッキー・ウォン。

 円安は足元では進行が止まっていませんが、円高の可能性を秘めている、ということでしょうか?

 「ドル円150円」突破で円安はどこまで進むか…財務省がやらかした「“為替介入”惨敗の歴史」と「止まらないインフレ」のヤバすぎる真相(現代ビジネス) - Yahoo!ニュース

 円安はもう止まらない…!「ドル円150円超」で露呈した財務省と日銀の「無策のワケ」と、そのウラに潜む「魔物の正体」(鷲尾 香一) | マネー現代 | 講談社


 # 冒頭の画像は、植田日銀総裁



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