遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

武漢肺炎(新型コロナウイルス)でEUは創設以来の分裂危機

2020-04-22 01:37:52 | 武漢肺炎
 武漢肺炎(新型コロナウイルス)のパンデミック(世界的大流行)震源地となった欧州でグローバリズムの落とし子の欧州連合(EU)が苦境に立たされていると、産経・論説委員の岡部氏。
 感染の震源地の中国が欧州各国を医療支援。感謝して親中色を強める国と、震源地でありながら進出してくると警戒を強める国とに分かれ、EUは創設以来の分断の危機に面している様相を呈しています。
 
【一筆多論】マスクの下心を警戒せよ 岡部伸 - 産経ニュース 2020.4.21

 瞬く間に世界中に感染が広がった新型コロナウイルス。パンデミック(世界的大流行)震源地となった欧州でグローバリズムの落とし子の欧州連合(EU)が苦境に立たされている

 「ヨーロッパは一つ」の看板ゆえに国境審査なしに人が移動できることが感染拡大の一因となった。ところが、
イタリアで感染が蔓延(まんえん)すると、どの国も瞬く間に国家主義へと転じ、国境を閉じた。医療品の共同調達や被害国の経済支援のコロナ債発行でも足並みがそろわない。共同体の結束どころか、EUは、「創設以来の試練」(メルケル独首相)を迎え、感染封じ込めにてこずり都市封鎖を解除できないでいる。分断が続けばコロナ後の欧州に力の真空地帯ができるだろう

 そんな
力の空白が生まれる欧州に医療支援で“侵入”しているのが中露だ。

 
中国は、「医療崩壊」したイタリアに3度、医療チームを送った。先進7カ国(G7)で初めて一帯一路推進覚書を締結した蜜月を誇示した。医療用マスク、人工呼吸器が寄付されるとセルビアのブチッチ大統領は「欧州に団結は存在しない。助けられるのは『兄弟』中国だけ」と語り、欧州の足並みの乱れを露呈。台湾問題で反中だったチェコは、中国が110万枚マスクと人工呼吸器を空輸すると、親中に豹変(ひょうへん)した。


 127カ国に38億枚のマスクや医療品、医師団を送ったとする
中国の「マスク外交」は本来、称賛されるソフトパワーだ。しかし、医療物資に不具合が相次いで判明し、「政治的影響力を強めようと援助を利用している」(フランスのドモンシャラン欧州問題担当相)との警戒が広がる

 
ウイルス発症地の汚名に加え、初期対応が遅れ、世界にウイルスを拡散させた批判をかわす下心があるのだろう。強権体制で感染を封じ込めた中国が「米欧の民主主義モデルより優秀」と宣伝する狙いも滲(にじ)む。

 実際に中国共産党系の
環球時報は、「感染対策で中国が段階的勝利を収めた」「コロナが他国を助けられない米国の世紀を終わらせた」と自賛する。

 さらにロシア政府がイタリアに派遣した医療チームにロシア軍参謀本部情報総局(GRU)のスパイがいると化学兵器専門家がイタリア紙で証言し、
ロシア支援にも警戒が深まる

 「ヨーロッパは一つ」の看板で国境を越えて自由に往来出ることで発展をめざしてきたEU。
 ところがそれがウイルス感染拡大の一因に。
 イタリアで感染が蔓延すると、どの国も瞬く間に国家主義へと転じ、国境を閉じたことは、諸兄がご承知の通りです。
 メルケル独首相は、「創設以来の試練」と言っておられる様ですが、共同体の結束どころか感染封じ込めにてこずり、医療品の共同調達や被害国の経済支援のコロナ債発行でも足並みがそろわない状況。
 
 欧州での感染拡大が始まった最初の国は、G7国では先陣をきって「一帯一路」への参画に踏み切っていたイタリア。春節で中国からの観光客が大挙して訪れた北部観光地から感染が拡大したのですね。
 中国は、「医療崩壊」したイタリアに3度、医療チームを送ったのだそうです。

 感染が拡大する欧州に医療支援で“侵入”しているのが中国。
 ウイルス発症地の汚名に加え、初期対応が遅れ、世界にウイルスを拡散させた批判をかわす下心があるのだろうと岡部氏。
 強権体制で感染を封じ込めた中国が「米欧の民主主義モデルより優秀」と宣伝する狙いも滲(にじ)むと。
 環球時報は、「感染対策で中国が段階的勝利を収めた」「コロナが他国を助けられない米国の世紀を終わらせた」と自賛しているのだそうです。

 医療用マスク、人工呼吸器が寄付されるとセルビアのブチッチ大統領は「欧州に団結は存在しない。助けられるのは『兄弟』中国だけ」と語り、欧州の足並みの乱れを露呈。
 台湾問題で反中だったチェコは、中国が110万枚マスクと人工呼吸器を空輸すると、親中に豹変。

 かたや、フランスのドモンシャラン欧州問題担当相は、「政治的影響力を強めようと援助を利用している」と警戒。
 
 「医療崩壊」したイタリアに3度、医療チームを送ったのだそうです。

 中国から到着した支援物資には欠陥品があり、欧州連合(EU)のジョセップ・ボレル外交安全保障上級代表(外相)は、「地政学的な要素」または「政治的手段としての気前良さ」に警告を発したのだとか。
 中国からの医療支援に欠陥品多く、支援の動機を疑えとEU警告 | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

 早くから、中国の支援への警戒感は持たれていますね。
 
中国「マスク外交」波紋 欧州、歓迎の一方で警戒感 :日本経済新聞 2020/3/27

<前略>
 (中国の)ソフトパワーが外交上の利益につながるという兆候は、反発を呼ぶ兆しに取って代わられようとしている

独調査機関メルカトル中国研究所のアナリスト、ルクレツィア・ポゲッティ氏は
中国の「マスク外交」について、短期的には「ソフトパワーの勝利」を獲得できる可能性があると考える一方、「行き過ぎた外部宣伝は、すでに起こっているように逆効果になる可能性がある」とも指摘する。

米軍が感染症を中国に持ち込んだのかもしれないと主張した中国外務省の趙立堅副報道局長らの「陰謀論」に対しては、一部の欧州当局者の間で警戒感も広がっている

スウェーデンのフルトクビスト国防相は中国とロシアのメディアが危機への対応を傷つけるための偽情報キャンペーンに従事していると警告した。欧州連合(EU)の主席外交官であるボレル外交安全保障上級代表は「事実を踏まえて、われわれは中傷者から欧州を守る必要がある」と指摘した。

真偽にかかわらず、今では
中国の当局者や企業が欧州の危機を利用しているという認識が広がっている

先週、ファーウェイがオランダにマスク80万枚を寄付したと報じられた。6月にアムステルダムで予定される次世代通信規格「5G」の電波割り当ての競争入札が動機なのかと疑う声もある。オランダ当局は、スパイ行為の懸念を理由にファーウェイが5Gのインフラを開発することを禁止した米国や他の欧州諸国と協力するかどうかをまだ決めていない。


 ロシアの支援にも警戒感がもたれている。

 支援は欲しいが、中露の下心は見え見え。
 百戦錬磨の伝統ある欧州各国が易々と中露の下心につけいられるのかどうか。中国は感染拡大の震源地となった償いとしての奉仕の支援をしようとしているのか。
 
 そろそろ峠を越しそうとの声も聴かれる欧州での感染拡大。
 世界や、日本国内の感染が収まる日が早く来ることを願って、個人で出来る唯一の手段の自宅待機を頑張ります。



 # 冒頭の画像は、中国政府が寄贈した防護マスク(ギリシャ・アテネ)




  ノハラアザミとキアシナガバチ


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写真素材のピクスタ


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