G7開催日が刻々と迫ってきていますね。光陰矢の如しといいますが、時は確実に刻まれていると実感させられます。
G7が協調して世界経済の浮揚を図る合意に漕ぎつけたい日本。米国の圧力に同調した投機マネーによる円高攻勢を防ぎたい日本。事前調整は、米独英の反発が強く難航していますね。
しかしここは日本経済の浮沈という国益に係るしのぎ所。政府には会議の成功と、日本の国益との二兎を追ってなを国益を護っていただかねばなりませんね。
G7が協調して財政出動する為の安倍首相の欧州行脚。予想通りの独英の反応でしたが、本会議まで持ち越しとなっていて予断をゆるしません。
為替介入に圧力をかける米国とそれに乗じて一儲けをたくらむ投機筋と日本政府の戦い。つばぜり合いの現状が伝わってくる相場ですね。
「D会議」に日本代表で出席され議長を務められる、財務省の浅川財務官。日本国経済の行方を託すことになります。頑張ってくださいと、遠くから声援をするしか術がありませんが、健闘を祈っています。
前哨戦の「財務相会議」が、20日に始まります。
難航する課題の解決策として、財政出動に関しては、政策手段を財政出動に絞らず、金融政策や構造改革も含めて何を実行するか、各国の判断に委ねる方向にある他にも、従来のサミットで通例となっている首相の個人代表「シェルパ」による事前調整方式から、会議本番で首脳同士の協議でまとめる方針への切り替えも図られているということの様ですね。
伊勢志摩サミット 「世界経済主導」宣言へ 財政出動、首脳協議で調整 (産経新聞) - Yahoo!ニュース
為替の安定について、麻生さんは「(今回の会議で)日本としては一番重要な点だ」と強調しておられる由。民主党政権時代に、欧米各国が為替安競争に走った時、日本だけ圧力に屈して動かなかった。その結果、70円/ドルという超円高を招き、世界のつけを日本がひとりで引き受けて、日本を沈没させかねない状況に至らしめました。麻生さんには、その轍を踏まないよう、頑張っていただける様、言行一致でお願いしたい。いまのところ口先介入の効果はそれなりに出ている様ですが、本番は、サミットの内容が見えてからですね。
ヒイラギナンテンの葉
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G7が協調して世界経済の浮揚を図る合意に漕ぎつけたい日本。米国の圧力に同調した投機マネーによる円高攻勢を防ぎたい日本。事前調整は、米独英の反発が強く難航していますね。
しかしここは日本経済の浮沈という国益に係るしのぎ所。政府には会議の成功と、日本の国益との二兎を追ってなを国益を護っていただかねばなりませんね。
為替相場 国益の攻防 日本の介入 米けん制 (5/18 読売 朝刊 [経済の現場2016]動乱再び<7>)
本当に介入するのか――。
為替ディーラーやヘッジファンドの最近の関心はその1点に絞られる。
本音探る
5月12日、東京・霞が関。財務省2階の会議室で、通貨政策を担当する国際局の幹部は、英国系銀行の投資チームと向かい合っていた。日本に投資する海外の金融機関は情報収集のため頻繁に財務省を訪れる。為替介入の相場水準と規模は財務相が決めて日本銀行に指示する。普段にも増して当局の「本音」を探る狙いだったとみられる。
その3日前。急激な相場変動への対応を聞かれた財務相の麻生太郎は、国会答弁でこれまで以上に踏み込んだ発言をしていた。
「私どもは当然、介入する用意がある」
1ドル=75円台まで円が急伸した2011年秋以来、介入は行われていない。今回の円高局面でも「必要な時はしっかり対応していく」と軽いけん制にとどめていた麻生が「介入」という直接的な表現を使ったことで、タカをくくっていた投機筋は疑心暗鬼に陥った。
麻生は、1ドル=105円台をつけた大型連休中の円相場に懸念を強めていた。4月28日に日銀が金融緩和の見送りを決める直前は1ドル=111円台。それから数日しか経ていなかったからだ。
訪問先のドイツにいた麻生には、介入の実務を担う為替市場課の職員から逐一、市場の動向が報告されていた。「取引量が減る隙を突き、投機筋が円買い・ドル売りを仕掛けた」。情報は首相官邸とも共有された。
介入は時に数兆円に及ぶ。海外市場でも実行可能だ。円売り介入すれば、円相場が一瞬で2~3円ぐらい円安・ドル高に振れることは珍しくない。円高に賭ける投機筋は、大幅な円安になれば損をするだけに、介入のうわさに敏感だ。介入時に実際の売買注文を出す日銀為替課のディーラーが、銀行に市場の状況を問い合わせたとの観測が浮上しただけでも相場は動く。
為替相場は立場によって見えてくる風景が異なる。円高は自動車など日本の輸出企業にはマイナスだ。円高でドルが安くなれば、米国の輸出企業にはプラスになる。大統領選を11月に控える米国にとって、「ドル安・円高」は好都合なのだ。
「通貨マフィア」
D会議――。「Deputy(副)」と呼ばれる、大臣に次ぐ幹部が集まる会合のことだ。事実上、国際的な通貨政策の方向性を決める彼らは「通貨マフィア」と称される。日本からは財務省財務官の浅川雅嗣(まさつぐ)、欧米からは米財務次官らが参加する。普段から頻繁に連絡を取り合う間柄だ。
D会議は、20~21日の先進7か国(G7)財務相・中央銀行総裁会議に合わせて19日に開かれる。「議長を務める浅川は、為替の急激な変動や無秩序な動きが望ましくないと確認することを最優先に臨むはずだ」(国際金融筋)という。
今のところ米国の態度はつれない。4月下旬に公表した為替報告書で日本を「監視リスト」に指定した。
米財務長官ジェイコブ・ルーは13日、円相場の動きは「秩序を保っている」と、介入を容認できないとの認識を示した。「介入カード」をいつでも切れるように地ならしをしておきたい日本にとって、米国を振り向かせることができるかどうかがポイントになる。D会議では国益をかけて、駆け引きが繰り広げられるのは必至だ。
激しさを増す市場と通貨当局の攻防に、各国の思惑が重なる。予断を許さない状況はG7後も続く。(敬称略)
本当に介入するのか――。
為替ディーラーやヘッジファンドの最近の関心はその1点に絞られる。
本音探る
5月12日、東京・霞が関。財務省2階の会議室で、通貨政策を担当する国際局の幹部は、英国系銀行の投資チームと向かい合っていた。日本に投資する海外の金融機関は情報収集のため頻繁に財務省を訪れる。為替介入の相場水準と規模は財務相が決めて日本銀行に指示する。普段にも増して当局の「本音」を探る狙いだったとみられる。
その3日前。急激な相場変動への対応を聞かれた財務相の麻生太郎は、国会答弁でこれまで以上に踏み込んだ発言をしていた。
「私どもは当然、介入する用意がある」
1ドル=75円台まで円が急伸した2011年秋以来、介入は行われていない。今回の円高局面でも「必要な時はしっかり対応していく」と軽いけん制にとどめていた麻生が「介入」という直接的な表現を使ったことで、タカをくくっていた投機筋は疑心暗鬼に陥った。
麻生は、1ドル=105円台をつけた大型連休中の円相場に懸念を強めていた。4月28日に日銀が金融緩和の見送りを決める直前は1ドル=111円台。それから数日しか経ていなかったからだ。
訪問先のドイツにいた麻生には、介入の実務を担う為替市場課の職員から逐一、市場の動向が報告されていた。「取引量が減る隙を突き、投機筋が円買い・ドル売りを仕掛けた」。情報は首相官邸とも共有された。
介入は時に数兆円に及ぶ。海外市場でも実行可能だ。円売り介入すれば、円相場が一瞬で2~3円ぐらい円安・ドル高に振れることは珍しくない。円高に賭ける投機筋は、大幅な円安になれば損をするだけに、介入のうわさに敏感だ。介入時に実際の売買注文を出す日銀為替課のディーラーが、銀行に市場の状況を問い合わせたとの観測が浮上しただけでも相場は動く。
為替相場は立場によって見えてくる風景が異なる。円高は自動車など日本の輸出企業にはマイナスだ。円高でドルが安くなれば、米国の輸出企業にはプラスになる。大統領選を11月に控える米国にとって、「ドル安・円高」は好都合なのだ。
「通貨マフィア」
D会議――。「Deputy(副)」と呼ばれる、大臣に次ぐ幹部が集まる会合のことだ。事実上、国際的な通貨政策の方向性を決める彼らは「通貨マフィア」と称される。日本からは財務省財務官の浅川雅嗣(まさつぐ)、欧米からは米財務次官らが参加する。普段から頻繁に連絡を取り合う間柄だ。
D会議は、20~21日の先進7か国(G7)財務相・中央銀行総裁会議に合わせて19日に開かれる。「議長を務める浅川は、為替の急激な変動や無秩序な動きが望ましくないと確認することを最優先に臨むはずだ」(国際金融筋)という。
今のところ米国の態度はつれない。4月下旬に公表した為替報告書で日本を「監視リスト」に指定した。
米財務長官ジェイコブ・ルーは13日、円相場の動きは「秩序を保っている」と、介入を容認できないとの認識を示した。「介入カード」をいつでも切れるように地ならしをしておきたい日本にとって、米国を振り向かせることができるかどうかがポイントになる。D会議では国益をかけて、駆け引きが繰り広げられるのは必至だ。
激しさを増す市場と通貨当局の攻防に、各国の思惑が重なる。予断を許さない状況はG7後も続く。(敬称略)
G7が協調して財政出動する為の安倍首相の欧州行脚。予想通りの独英の反応でしたが、本会議まで持ち越しとなっていて予断をゆるしません。
為替介入に圧力をかける米国とそれに乗じて一儲けをたくらむ投機筋と日本政府の戦い。つばぜり合いの現状が伝わってくる相場ですね。
「D会議」に日本代表で出席され議長を務められる、財務省の浅川財務官。日本国経済の行方を託すことになります。頑張ってくださいと、遠くから声援をするしか術がありませんが、健闘を祈っています。
前哨戦の「財務相会議」が、20日に始まります。
財政出動協調が焦点 G7財務相会議 租税回避対策も (5/18 読売 朝刊)
<前略>
日本は、G7各国が足並みをそろえた機動的な財政出動で合意することで、世界経済の底上げにつなげたい考えだ。しかし、日本の働きかけにもかかわらず、ドイツやイギリスは財政規律を重視する慎重な姿勢を崩していない。
このため、政策手段を財政出動に絞らず、金融政策や構造改革も含めて何を実行するか、各国の判断に委ねる方向が強まっている。
為替市場の安定については、日米の激しいさや当ても予想される。麻生氏は、「(今回の会議で)日本としては一番重要な点だ」と強調する。日本は各国と、為替の急激な変動が経済には悪影響であることを再確認し、いざという時に円売り介入に踏み切りやすい環境を整えたいのが本音だ。
一方、米財務省高官は16日、輸出拡大を目的とした「通貨安競争」を避けるべきだと各国に求める考えを示した。「最近の為替市場の秩序は保たれている」とも強調した。最近の円高進行を「投機的な動き」と認識する日本との違いを明確にして、日本の介入実施をけん制した形だ。
<後略>
<前略>
日本は、G7各国が足並みをそろえた機動的な財政出動で合意することで、世界経済の底上げにつなげたい考えだ。しかし、日本の働きかけにもかかわらず、ドイツやイギリスは財政規律を重視する慎重な姿勢を崩していない。
このため、政策手段を財政出動に絞らず、金融政策や構造改革も含めて何を実行するか、各国の判断に委ねる方向が強まっている。
為替市場の安定については、日米の激しいさや当ても予想される。麻生氏は、「(今回の会議で)日本としては一番重要な点だ」と強調する。日本は各国と、為替の急激な変動が経済には悪影響であることを再確認し、いざという時に円売り介入に踏み切りやすい環境を整えたいのが本音だ。
一方、米財務省高官は16日、輸出拡大を目的とした「通貨安競争」を避けるべきだと各国に求める考えを示した。「最近の為替市場の秩序は保たれている」とも強調した。最近の円高進行を「投機的な動き」と認識する日本との違いを明確にして、日本の介入実施をけん制した形だ。
<後略>
難航する課題の解決策として、財政出動に関しては、政策手段を財政出動に絞らず、金融政策や構造改革も含めて何を実行するか、各国の判断に委ねる方向にある他にも、従来のサミットで通例となっている首相の個人代表「シェルパ」による事前調整方式から、会議本番で首脳同士の協議でまとめる方針への切り替えも図られているということの様ですね。
伊勢志摩サミット 「世界経済主導」宣言へ 財政出動、首脳協議で調整 (産経新聞) - Yahoo!ニュース
為替の安定について、麻生さんは「(今回の会議で)日本としては一番重要な点だ」と強調しておられる由。民主党政権時代に、欧米各国が為替安競争に走った時、日本だけ圧力に屈して動かなかった。その結果、70円/ドルという超円高を招き、世界のつけを日本がひとりで引き受けて、日本を沈没させかねない状況に至らしめました。麻生さんには、その轍を踏まないよう、頑張っていただける様、言行一致でお願いしたい。いまのところ口先介入の効果はそれなりに出ている様ですが、本番は、サミットの内容が見えてからですね。
ヒイラギナンテンの葉
↓よろしかったら、お願いします。