米ネットメディアが今月、中国の情報機関ナンバー2が、新型コロナと、中国スパイ網の機密情報などを持って米国に亡命したと報じて大騒ぎとなったのだそうです。
元東京新聞で東京新聞らしくないと評されていた長谷川幸洋氏が解説しておられます。
どうやら偽情報の可能性が高くなっているが、多くの謎が残っていると長谷川氏。
最初に火を付けたのは、米国の「レッドステイト(RS)」というネット・メディア。6月4日、生物兵器に精通している中国の高官が米国に亡命し、国防情報局(DIA)に情報を提供している、と報じたのだそうです。
すると、安全保障問題に強い「スパイトーク(ST)」という別のメディアが、「政府高官は、中国国家安全部の董経緯副部長で、娘と一緒に 2月、香港から米国に入国した」と報じたと。
この話が注目を集めたのは、董氏の地位の高さだけでなく、新型コロナウイルスの「起源」について、董氏が武漢ウイルス研究所からの流出説を裏付ける「証拠」を米国に提供した、とされたからだと長谷川氏。
他にも、董氏は「中国に情報を流していた米国人や米国で活動している中国人スパイの名前を提供した」などと報じられた。それが本当なら、中国共産党に大打撃。
亡命話は米国だけでなく、オーストラリア、英国、韓国などでも報じられ、いよいよ燃え盛ろうかという矢先に、当初、沈黙していた中国は、 6月18日、香港のサウスチャイナ・モーニング・ポストなどを通じて、亡命を否定。
亡命がフェイクニュースだったとしても、謎は残ると長谷川氏。
報道の主役になったレッドステイトとスパイトークは政治的にまったく逆の立場。
そんな両社が、それぞれ独自の情報源に基づいて報じた亡命話が「デッチ上げだった」と言い切れるかどうか。もしも、そうだとしたら、両社を手玉にとって偽情報を流した「犯人」は、相当の手腕の持ち主だろうと。
そんな芸当ができるのは、限られる。当の中国だとすれば、彼らの意図は何なのか。
あるいは、何かの思惑がある米国内の勢力か。
ホワイトハウスはもちろん、国務省や国防総省もこの問題について正式なコメントを出していない。
スパイトークが 6月22日、米政府高官の話として、董氏の亡命報道は「正確ではない」とコメントした、と伝えたのだそうです。
匿名の政府高官による短い否定コメントだけで一件落着となるかどうかと長谷川氏。
娘と一緒に米国に入国したとされる董経緯副部長の消息はどうなったのでしょう。
中国は21日、崔天凱駐米大使の離任を発表した。続報を待ちたいと長谷川氏。
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元東京新聞で東京新聞らしくないと評されていた長谷川幸洋氏が解説しておられます。
【ニュースの核心】中国情報機関ナンバー2「米亡命」の真偽 新型コロナ「武漢起源」の証拠提供なら習政権に致命傷 偽情報なら意図は何か…残る謎 (1/3ページ) - zakzak:夕刊フジ公式サイト 2021.6.26
ジョー・バイデン米大統領は5月末、新型コロナウイルスの「起源」について、中国・武漢市にある中国科学院武漢ウイルス研究所からの「漏洩(ろうえい)説」を否定せず、情報機関に追加調査を指示した。こうしたなか、米ネットメディアが今月、中国の情報機関ナンバー2が、新型コロナと、中国スパイ網の機密情報などを持って米国に亡命したと報じて大騒ぎとなった。事実なら、習近平国家主席率いる中国にとっては、致命傷になりかねない。ジャーナリストの長谷川幸洋氏が最新情報に迫った。
◇
中国の情報機関ナンバー2が「米国に亡命した」という話が、6月初めから世界を駆けめぐった。どうやら偽情報の可能性が高くなっているが、多くの謎が残っている。
最初に火を付けたのは、米国の「レッドステイト(RS)」というネット・メディアだ。同社は6月4日、生物兵器に精通している中国の高官が米国に亡命し、国防情報局(DIA)に情報を提供している、と報じた。
すると、安全保障問題に強い「スパイトーク(ST)」という別のメディアが、「政府高官は、中国国家安全部の董経緯副部長で、娘と一緒に2月、香港から米国に入国した」と報じた。
この話が注目を集めたのは、董氏の地位の高さだけでなく、新型コロナウイルスの「起源」について、董氏が武漢ウイルス研究所からの流出説を裏付ける「証拠」を米国に提供した、とされたからだ。
他にも、董氏は「中国に情報を流していた米国人や米国で活動している中国人スパイの名前を提供した」などと報じられた。それが本当なら、中国共産党に大打撃であるのは間違いない。
中国は当初、沈黙していたが6月18日、香港のサウスチャイナ・モーニング・ポストなどを通じて、「董氏は反スパイ活動のセミナーで講演した」などと反論し、亡命を否定した。だが、本人の写真などは公開しなかった。
亡命話は米国だけでなく、オーストラリア、英国、韓国などでも報じられ、いよいよ燃え盛ろうかという矢先に、冷水を浴びせられる。
先のスパイトークが6月22日、米政府高官の話として、董氏の亡命報道は「正確ではない」とコメントした、と伝えたのだ。
この高官は「彼がどこにいるのか、われわれは確認も否定もできない」と語った、という。この発言だけでは、亡命の事実全体を否定したのか、それとも報道の一部を否定しただけなのか、不明だ。
亡命がフェイクニュースだったとしても、謎は残る。
まず、報道の主役になったレッドステイトとスパイトークは政治的にまったく逆の立場である。レッドステイトは名前が示すように、共和党とりわけドナルド・トランプ前大統領を支持する立場を明確にしている。ところが、スパイトークは、レッドステイトから「親・共産主義」と評されるほどだ。当然、紙面上も互いに反目している。
そんな両社が、それぞれ独自の情報源に基づいて報じた亡命話が「デッチ上げだった」と言い切れるかどうか。もしも、そうだとしたら、両社を手玉にとって偽情報を流した「犯人」は、相当の手腕の持ち主だろう。
そんな芸当ができるのは、限られる。当の中国だとすれば、彼らの意図は何なのか。亡命が事実でないなら、董氏の健在を証明する写真や動画、音声などを公開すればいいだけだ。あるいは、何かの思惑がある米国内の勢力か。
ホワイトハウスはもちろん、国務省や国防総省もこの問題について正式なコメントを出していない。匿名の政府高官による短い否定コメントだけで一件落着となるかどうか。そんななか、中国は21日、崔天凱駐米大使の離任を発表した。続報を待ちたい。
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■長谷川幸洋(はせがわ・ゆきひろ) ジャーナリスト。1953年、千葉県生まれ。慶大経済卒、ジョンズホプキンス大学大学院(SAIS)修了。政治や経済、外交・安全保障の問題について、独自情報に基づく解説に定評がある。政府の規制改革会議委員などの公職も務めた。著書『日本国の正体 政治家・官僚・メディア-本当の権力者は誰か』(講談社)で山本七平賞受賞。ユーチューブで「長谷川幸洋と高橋洋一のNEWSチャンネル」配信中。
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ジョー・バイデン米大統領は5月末、新型コロナウイルスの「起源」について、中国・武漢市にある中国科学院武漢ウイルス研究所からの「漏洩(ろうえい)説」を否定せず、情報機関に追加調査を指示した。こうしたなか、米ネットメディアが今月、中国の情報機関ナンバー2が、新型コロナと、中国スパイ網の機密情報などを持って米国に亡命したと報じて大騒ぎとなった。事実なら、習近平国家主席率いる中国にとっては、致命傷になりかねない。ジャーナリストの長谷川幸洋氏が最新情報に迫った。
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中国の情報機関ナンバー2が「米国に亡命した」という話が、6月初めから世界を駆けめぐった。どうやら偽情報の可能性が高くなっているが、多くの謎が残っている。
最初に火を付けたのは、米国の「レッドステイト(RS)」というネット・メディアだ。同社は6月4日、生物兵器に精通している中国の高官が米国に亡命し、国防情報局(DIA)に情報を提供している、と報じた。
すると、安全保障問題に強い「スパイトーク(ST)」という別のメディアが、「政府高官は、中国国家安全部の董経緯副部長で、娘と一緒に2月、香港から米国に入国した」と報じた。
この話が注目を集めたのは、董氏の地位の高さだけでなく、新型コロナウイルスの「起源」について、董氏が武漢ウイルス研究所からの流出説を裏付ける「証拠」を米国に提供した、とされたからだ。
他にも、董氏は「中国に情報を流していた米国人や米国で活動している中国人スパイの名前を提供した」などと報じられた。それが本当なら、中国共産党に大打撃であるのは間違いない。
中国は当初、沈黙していたが6月18日、香港のサウスチャイナ・モーニング・ポストなどを通じて、「董氏は反スパイ活動のセミナーで講演した」などと反論し、亡命を否定した。だが、本人の写真などは公開しなかった。
亡命話は米国だけでなく、オーストラリア、英国、韓国などでも報じられ、いよいよ燃え盛ろうかという矢先に、冷水を浴びせられる。
先のスパイトークが6月22日、米政府高官の話として、董氏の亡命報道は「正確ではない」とコメントした、と伝えたのだ。
この高官は「彼がどこにいるのか、われわれは確認も否定もできない」と語った、という。この発言だけでは、亡命の事実全体を否定したのか、それとも報道の一部を否定しただけなのか、不明だ。
亡命がフェイクニュースだったとしても、謎は残る。
まず、報道の主役になったレッドステイトとスパイトークは政治的にまったく逆の立場である。レッドステイトは名前が示すように、共和党とりわけドナルド・トランプ前大統領を支持する立場を明確にしている。ところが、スパイトークは、レッドステイトから「親・共産主義」と評されるほどだ。当然、紙面上も互いに反目している。
そんな両社が、それぞれ独自の情報源に基づいて報じた亡命話が「デッチ上げだった」と言い切れるかどうか。もしも、そうだとしたら、両社を手玉にとって偽情報を流した「犯人」は、相当の手腕の持ち主だろう。
そんな芸当ができるのは、限られる。当の中国だとすれば、彼らの意図は何なのか。亡命が事実でないなら、董氏の健在を証明する写真や動画、音声などを公開すればいいだけだ。あるいは、何かの思惑がある米国内の勢力か。
ホワイトハウスはもちろん、国務省や国防総省もこの問題について正式なコメントを出していない。匿名の政府高官による短い否定コメントだけで一件落着となるかどうか。そんななか、中国は21日、崔天凱駐米大使の離任を発表した。続報を待ちたい。
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■長谷川幸洋(はせがわ・ゆきひろ) ジャーナリスト。1953年、千葉県生まれ。慶大経済卒、ジョンズホプキンス大学大学院(SAIS)修了。政治や経済、外交・安全保障の問題について、独自情報に基づく解説に定評がある。政府の規制改革会議委員などの公職も務めた。著書『日本国の正体 政治家・官僚・メディア-本当の権力者は誰か』(講談社)で山本七平賞受賞。ユーチューブで「長谷川幸洋と高橋洋一のNEWSチャンネル」配信中。
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どうやら偽情報の可能性が高くなっているが、多くの謎が残っていると長谷川氏。
最初に火を付けたのは、米国の「レッドステイト(RS)」というネット・メディア。6月4日、生物兵器に精通している中国の高官が米国に亡命し、国防情報局(DIA)に情報を提供している、と報じたのだそうです。
すると、安全保障問題に強い「スパイトーク(ST)」という別のメディアが、「政府高官は、中国国家安全部の董経緯副部長で、娘と一緒に 2月、香港から米国に入国した」と報じたと。
この話が注目を集めたのは、董氏の地位の高さだけでなく、新型コロナウイルスの「起源」について、董氏が武漢ウイルス研究所からの流出説を裏付ける「証拠」を米国に提供した、とされたからだと長谷川氏。
他にも、董氏は「中国に情報を流していた米国人や米国で活動している中国人スパイの名前を提供した」などと報じられた。それが本当なら、中国共産党に大打撃。
亡命話は米国だけでなく、オーストラリア、英国、韓国などでも報じられ、いよいよ燃え盛ろうかという矢先に、当初、沈黙していた中国は、 6月18日、香港のサウスチャイナ・モーニング・ポストなどを通じて、亡命を否定。
亡命がフェイクニュースだったとしても、謎は残ると長谷川氏。
報道の主役になったレッドステイトとスパイトークは政治的にまったく逆の立場。
そんな両社が、それぞれ独自の情報源に基づいて報じた亡命話が「デッチ上げだった」と言い切れるかどうか。もしも、そうだとしたら、両社を手玉にとって偽情報を流した「犯人」は、相当の手腕の持ち主だろうと。
そんな芸当ができるのは、限られる。当の中国だとすれば、彼らの意図は何なのか。
あるいは、何かの思惑がある米国内の勢力か。
ホワイトハウスはもちろん、国務省や国防総省もこの問題について正式なコメントを出していない。
スパイトークが 6月22日、米政府高官の話として、董氏の亡命報道は「正確ではない」とコメントした、と伝えたのだそうです。
匿名の政府高官による短い否定コメントだけで一件落着となるかどうかと長谷川氏。
娘と一緒に米国に入国したとされる董経緯副部長の消息はどうなったのでしょう。
中国は21日、崔天凱駐米大使の離任を発表した。続報を待ちたいと長谷川氏。
*余談ですが、ブラウザを「Brave(ブレイヴ)」を使用して投稿しました。
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