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日本の歴史の転換点となる、大きな難問の答えを決定する国会だと言えますね。
オウンゴールばかりで自壊寸前の民主党政権にとって代わるべき自民党が、政策無き政局優先の言動ばかりでとても次の政権を任せられない話は別途触れましたのでこでは触れません。
その自民党のだらしなさに安心している民主党。党内互助会を優先し、内向き人事でおままごとの政権運営に明け暮れる幹事長が、野田政権の足を引っ張るという、相変わらずの国民不在、政策不実行ぶりです。
民主党の輿石幹事長の党運営が波紋を広げている。「党内融和」を最優先した輿石流人事に、党内の不満が高まっていることが一因だ。野田政権発足以来、二人三脚で歩んできた野田首相との関係に微妙な変化を感じ取る向きも出てきた。
輿石氏は24日、一川保夫前防衛相を参院幹事長に起用した。参院幹事長は、参・院議員会長を兼ねる輿石氏の下で対野党交渉に当たるほか、喫緊の課題となっている参院の選挙制度改革を主導する立場でもある。輿石氏は24日、一川氏起用の理由を記者団に問われ、「最適任者だと思ってお願いした」と強調した。
だが、一川氏は昨年の臨時国会で問責決議が可決され、先の内閣改造で防衛相を退いたばかりだ。党内では「不本意な形で閣僚を辞めざるを得なかった一川氏に対する温情だろう」との見方が出ている。野党からは「立場を変えて、のうのうと出てくるのはいかがか」(公明党幹部)と、輿石氏の人選を疑問視する声が上がった。選挙制度改革をめぐり、一川氏が現行制度維持を主張していたこともあり、改革実現が遠のくと見る向きもある。
一川氏とともに内閣改造で交代した山岡賢次前消費者相を党副代表、平岡秀夫前法相を党総務委員長、中川正春前文部科学相を党行政改革調査会長でそれぞれ処遇したのも、輿石氏の配慮との見方が出ている。
輿石氏が人事で重視するのは、「党内融和」に加えて当選回数や年齢などの「序列」だ。特に院としての「独自性」が尊重される参院では、輿石氏が閣僚や党幹部の候補者を「参院枠」として指名し、首相らが受け入れるケースが多い。これが、党内での輿石氏の力の源泉とも指摘される。
ただ、一川氏だけでなく、菅前政権では、やはり参院から入閣した柳田稔法相(当時)が「国会軽視発言」で辞任した。今回、参院から入閣した田中防衛相も発言などが不安視されている。
首相らが輿石氏の手法に口を挟まなかったのは、小沢一郎元代表とも近く、党内ににらみがきく輿石氏を首相が「三顧の礼」で幹事長とした経緯があるためだが、今後は、首相の考えと輿石氏の「党内融和」路線のずれが広がるのではないかとの懸念も出ている。
内閣改造で小沢グループが警戒する岡田副総理を入閣させた首相は、24日の施政方針演説でも「決められない政治から脱却する」と強調した。中央突破も辞さない首相の姿勢には「首相と岡田氏が政権運営をリードし始めた。官邸主導の体制ができつつある」(首相周辺)と歓迎する向きがある一方、参院幹部からは「岡田氏入閣後、首相官邸と輿石氏との間に距離ができた」との声が漏れる。
当面の焦点は、消費税率引き上げ関連法案を予定通り3月に提出できるかどうかだ。小沢グループなどは、消費増税に反対姿勢を強めており、ある党幹部は「首相と小沢元代表の板挟みで、輿石氏が苦慮する場面が出てくるかもしれない」と指摘した。
内向きの国会許されぬ 政治部村尾新一
「次の選挙の事だけを考えるのではなく、次の世代の事だけを考え抜くのが「政治家」です。
野田首相は、第180通常国会が開会した24日の施政方針演説の結びで、全ての国会議員にこう呼び掛けた。首相の念頭にあったのは、19世紀の米国人、ジェームズ・クラークの「『政治屋』は次の選挙を考える。『政治家』は次の世代を考える」という言葉だ。
昨年、東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所事故という国難に直面し、政治の底力が問われた。それにかかわらず、与野党が時に対立し、民主党では菅前首相退陣を巡る党内抗争が続いたことが、復興を遅らせ、政治不信を強めた。
今年も、大震災からの復旧・復興や原発事故処理は最優先課題だ。長引く景気低迷の克服、社会保障・税一体改革の実現など待ったなしの課題も山積する。「国会できちんと議論して結論を出し、政策を実現してほしい」というのが、国民の率直な思いだ。
「物事を決められない」という国会や国会議員のあり方が、今ほど厳しく問われている時はない。民主主義の下で結論を出すには、譲るべきところは譲ることも必要だ。お互いの落ち度をあげつらうだけの内向きの国会であってはならない。与野党の国会議員は、今年こそ将来に責任を持つ「政治家」としての胎持を示し、共同責任を果たしてほしい。
参議院のドンとして影響力を持つ輿石氏。山教組が母体で、かつては選挙違反も犯していますし、昨年の選挙でも接戦をかろうじて拾ったのですが、またも山教組の選挙違反疑惑がとりざたされていました。
記事に書かれているいるように、輿石氏の力の源は、閣僚や党幹部の候補者を「参院枠」として指名し歴代首相にのませることですが、そのためには参議院議員への歓心を得るための手を尽くして支持を集めているのですね。更に、小沢氏と近いことも七光りのひとつになっていますね。
幹事長に上り詰めたいま、党内人事全般にも影響力を発揮すべく、今回の記事の人事になっています。
政策の成立・実行より、党内融和、ひいては己の地位向上を優先させている、日本の政治の癌です。
しかし、岡田氏の前線復活で、輿石氏の独壇場にも狂いが生じ始めてきているようです。国会議員の給与削減でも、今朝(1/18)のテレビでは、岡田氏がしつこく追及する司会者に対し、「私は我慢している」と逃げていましたね。
参院枠の大臣に問題が多いのですが、時の首相が任命責任を問われるのは当然としても、元は輿石氏なのですから、輿石氏の責任も問われねばならないでしょう。それが、救済・登用の人事で開き直りそのままだれも咎めない。完全に国会の決議や民意を無視されています。
問題点はあるとはいえ、前へ進み決定して実行しようとしている野田、岡田政権の足枷となってきている輿石。野田氏は党内融和より政策実現を優先する決断が出来なければ、このまま民主党の口先だけの不実行体質に埋もれてしまうでしょう。
「物事を決められない」与野党の国会議員と国会。このままでは日本は沈没してしまいます。
記事のいう通りで、与野党ともに「政治屋」ではなく、「政治家」の出現・台頭が待たれます。
民主党が分裂すべきであるのは当然ですが、自民党も分裂して、政策・政見にもとづいた再編ができないものでしょうか。
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この花の名前は、サクラタデ 撮影場所=六甲高山植物園
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自民党、民主党という看板をおろしたところで
政治がよくなる筈がない。新しい政治に期待したところで政策や中身、そして党としての纏まり(綱領)がないところがやっても民主党の
二の舞でしょう。
> そして党としての纏まり(綱領)がないところがやっても民主党の二の舞でしょう。
党の綱領がなく「政権与党に所属したい」の一点で集まった烏合の衆の民主党の正体は、本文末に掲載している「民主党の正体」の通りですね。政策も理念も異なる集団ですから、綱領も作りようがないし、党内で政策がまとまりませんね。
明日の日本を描いた政策を掲げ、理念を持った「政治屋」ではなく、「政治家」による再編が望まれます。
マスコミに惑わされず見極めることが必要ですね。「政治屋」がはびこるのは、そこへ投票したり棄権する選挙民に責任があるのですから。