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トランプ時代の難題の一つは、大統領が注目を引くためにまくし立てているのか、それとも彼の発言が政策や優先事項の真の変化を示しているのかを見分けることだ。
ここ何日かのウクライナに対するドナルド・トランプ米大統領の言葉による攻撃は、後者のように思われる。もしかすると、これから起きる醜悪な決着の兆候かもしれないと、WSJ社説。
トランプ氏は、ウクライナがロシアとの戦争を始めたのであり、ウクライナは戦時下での選挙を実施していないため、ロシアと大して変わらないと主張。
これに対し、ウクライナのゼレンスキー大統領は19日、トランプ氏は「偽情報の空間」に生きていると言い返した。この発言は軽率だったかもしれないが正確だったと、WSJ。
トランプ氏は、ゼレンスキー氏を「独裁者」と呼び、ウクライナの指導者が米国をだまして「勝つ見込みのない、まったく始める必要のなかった」戦争への支援に引き込んだとほのめかした。また、ゼレンスキー氏は「選挙を拒否し、ウクライナの世論調査では支持率が非常に低く、彼が得意だったのはバイデン氏を『バイオリンのように』操ることだけだ」とトランプ氏は述べたとも。
ゼレンスキー氏の国内の支持率は、50%を超えていますが。。。
トランプ氏、ゼレンスキー氏追い出す?…支持率52%なのに「4%にすぎない、交代を」(中央日報日本語版) - Yahoo!ニュース
このトランプ氏の発言は、政治的な意図があるように感じられる。トランプ氏は有権者に、ウクライナとロシアの間に本質的な違いはないと思わせるために、ウクライナの民主主義をけなしている可能性がある。こうすれば、ウクライナを裏切るような和平合意が売り込みやすくなると考えているのかもしれないと、WSJ社説。
両国にはモラル面で大差がないというトランプ氏の主張が誤っていることを、たいていの米国人は看過しないだろうとも。
プーチン氏によるウクライナ征服のための戦争は3年前の2月、ロシア軍が国境を越えて侵攻し、首都キーウの占領を図ったときに始まった。プーチン氏に正当な安全保障上の懸念があったために始まったわけではない。この年を重ねたソ連時代の国家保安委員会(KGB)元工作員が、自身が若い頃に崩壊した「ソビエト帝国」の大半を復活させたいと考えているために始まったのだと、WSJ社説。
ウクライナは、戒厳令下で生き残りのために戦う中で選挙を延期している。それは同国の憲法で認められている。第2次世界大戦中にナチス・ドイツの包囲下にあった英国は選挙を実施しなかった。ウィンストン・チャーチルは独裁者だったのだろうかとも。
この戦争において、唯一の独裁者はプーチン氏だ。同氏は亡命したロシア人に海外で毒を盛り、自身に反対する人々を北極圏の刑務所に追いやる。彼が自由な選挙を実施するというのなら、知らせてほしいものだと、WSJ社説。
トランプ氏はまた、ゼレンスキー氏に反感を抱くようウクライナ国民を誘導できると考えている可能性がある。
だが皮肉なのは、トランプ氏のゼレンスキー批判が逆効果をもたらすかもしれないことだ。将来のロシアの攻撃に対して信頼できる安全面での保証を含まない米ロの取り決めによる悪いディールの押し付けに、ゼレンスキー氏が反対しているように見えればなおさらだと、WSJ社説。
プーチン氏が北大西洋条約機構(NATO)加盟国との境界線に新たな拠点を設けるのを阻止することは、米国にとって大きな利益になる。これが、米国によるウクライナへの武器供与が正しいと考えられてきた真の理由だ。
ウクライナの降伏を意味するディールは米国の力に打撃を与え、太平洋地域や中東にまでその影響は波及するだろう。そうなれば、米国が尊敬され、世界が平穏だった黄金時代を復活させるというトランプ氏の約束とは正反対の状況になると、WSJ社説。
トランプ氏は先週、ウクライナのNATO加盟の可能性を否定するとともに、同国はロシアに侵略された領土のかなりの部分を放棄しなければならないと語った。これは、何の見返りも得ずにプーチン氏に譲歩するということだ。
プーチン氏は今週、ウクライナへのさらなるドローン攻撃でこれに応じた。トランプ氏は手玉に取られることを嫌うはずだと、われわれは思っていた。
遊爺も同感!
しかし現状はプーチンの手玉に取られている!デールに強いのが取り柄のあのトランプ氏が、プーチンの言いなり。不思議です。年老いた?
ロシアが侵略をやめて恒久的和平を受け入れなければ、武器や他の圧力に直面することになる、とプーチン氏に明確に示す方が、ウクライナを非難するよりも好ましい戦略だと、WSJ社説。
トランプ氏がディールの実現に躍起になっているように思える現在の状況は、ウクライナ、欧州、米国の利益にとってのリスクであるだけでなく、トランプ氏の大統領としての評価にとってもリスクとなるとも。
さらには、ロシアの武力による他国の領土を奪うことの勝利と、 国際刑事裁判所(ICC)が戦争犯罪者とした裁定を覆すことにもなります。
一次政権の時の戦争を始めた事の無い稀有な米国大統領としての元気は何処へ!
2期で終わる大統領職。その間でレジェンドを確立しようとの焦りで、小さな人物に成り下がったのでしょうか。
「辞書の中で最も美しい言葉は『関税』だ」とうそぶくトランプ氏。大統領令の発布に勤しんでいますが、スケールが縮小したと感じるのは遊爺だけ?
# 冒頭の画像は、ゼレンスキー大統領
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この花の名前は、ヒメリュウキンカ
↓よろしかったら、お願いします。
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遊爺さんの写真素材 - PIXTA
ここ何日かのウクライナに対するドナルド・トランプ米大統領の言葉による攻撃は、後者のように思われる。もしかすると、これから起きる醜悪な決着の兆候かもしれないと、WSJ社説。
【社説】ウクライナに背を向け始めたトランプ氏 - WSJ
By The Editorial Board 2025年2月20日
トランプ時代の難題の一つは、大統領が注目を引くためにまくし立てているのか、それとも彼の発言が政策や優先事項の真の変化を示しているのかを見分けることだ。ここ何日かのウクライナに対するドナルド・トランプ米大統領の言葉による攻撃は、後者のように思われる。もしかすると、これから起きる醜悪な決着の兆候かもしれない。
トランプ氏は18日、ロシアのプロパガンダのまねをして、ウクライナがロシアとの戦争を始めたのであり、ウクライナは戦時下での選挙を実施していないため、ロシアと大して変わらないと主張した。これに対し、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は19日、トランプ氏は「偽情報の空間」に生きていると言い返した。この発言は軽率だったかもしれないが正確だった。
トランプ氏は19日、いつものように発言をエスカレートさせ、ゼレンスキー氏を「独裁者」と呼び、ウクライナの指導者が米国をだまして「勝つ見込みのない、まったく始める必要のなかった」戦争への支援に引き込んだとほのめかした。また、ゼレンスキー氏は「選挙を拒否し、ウクライナの世論調査では支持率が非常に低く、彼が得意だったのはバイデン氏を『バイオリンのように』操ることだけだ」とトランプ氏は述べた。
この発言を単なる巧言と片付けたくなるが、トランプ氏には政治的な意図があるように感じられる。トランプ氏は有権者に、ウクライナとロシアの間に本質的な違いはないと思わせるために、ウクライナの民主主義をけなしている可能性がある。こうすれば、ウクライナを裏切るような和平合意が売り込みやすくなると考えているのかもしれない。
両国にはモラル面で大差がないというトランプ氏の主張が誤っていることを、たいていの米国人は看過しないだろう。プーチン氏によるウクライナ征服のための戦争は3年前の2月、ロシア軍が国境を越えて侵攻し、首都キーウの占領を図ったときに始まった。プーチン氏に正当な安全保障上の懸念があったために始まったわけではない。この年を重ねたソ連時代の国家保安委員会(KGB)元工作員が、自身が若い頃に崩壊した「ソビエト帝国」の大半を復活させたいと考えているために始まったのだ。
ウクライナは、戒厳令下で生き残りのために戦う中で選挙を延期している。それは同国の憲法で認められている。第2次世界大戦中にナチス・ドイツの包囲下にあった英国は選挙を実施しなかった。ウィンストン・チャーチルは独裁者だったのだろうか。
ウクライナの民主主義は脆弱(ぜいじゃく)であり、欧州連合(EU)のような西側の機関に加盟できれば、より強いものになるだろう。この戦争において、唯一の独裁者はプーチン氏だ。同氏は亡命したロシア人に海外で毒を盛り、自身に反対する人々を北極圏の刑務所に追いやる。彼が自由な選挙を実施するというのなら、知らせてほしいものだ。
トランプ氏はまた、ゼレンスキー氏に反感を抱くようウクライナ国民を誘導できると考えている可能性がある。だが皮肉なのは、トランプ氏のゼレンスキー批判が逆効果をもたらすかもしれないことだ。将来のロシアの攻撃に対して信頼できる安全面での保証を含まない米ロの取り決めによる悪いディールの押し付けに、ゼレンスキー氏が反対しているように見えればなおさらだ。
プーチン氏が北大西洋条約機構(NATO)加盟国との境界線に新たな拠点を設けるのを阻止することは、米国にとって大きな利益になる。これが、米国によるウクライナへの武器供与が正しいと考えられてきた真の理由だ。ウクライナの降伏を意味するディールは米国の力に打撃を与え、太平洋地域や中東にまでその影響は波及するだろう。そうなれば、米国が尊敬され、世界が平穏だった黄金時代を復活させるというトランプ氏の約束とは正反対の状況になる。
奇妙に思えるのは、トランプ氏がプーチン氏以上に「和平」協定を望んでいるように見えることだ。どんな交渉においても、より多くを望む方が立場が弱くなる。トランプ氏は大統領選での公約通り、和平を実現したと主張できることを望んでいるが、反面教師になるのがジョー・バイデン前大統領だ。
バイデン氏は大統領任期中に、アフガニスタンからうまく手を引くことを試みた。だが同氏が決めた米軍のアフガン撤退は、世界中での危機の連鎖の口火を切ることになった。このことは自身の大統領任期を特徴づけることとなった。バイデン氏はこの撤退が首尾良く行われ、勝利したと売り込もうとしたが、米国民はそうは受け止めなかった。今後、ロシアが勝ち誇るのを目にし、ウクライナを巡る和平が自分たちの考えていた和平と違うと気づいた時には、米軍のアフガン撤退の際と同様の反応を示すかもしれない。
トランプ氏は先週、ウクライナのNATO加盟の可能性を否定するとともに、同国はロシアに侵略された領土のかなりの部分を放棄しなければならないと語った。これは、何の見返りも得ずにプーチン氏に譲歩するということだ。プーチン氏は今週、ウクライナへのさらなるドローン攻撃でこれに応じた。トランプ氏は手玉に取られることを嫌うはずだと、われわれは思っていた。
ロシアが侵略をやめて恒久的和平を受け入れなければ、武器や他の圧力に直面することになる、とプーチン氏に明確に示す方が、ウクライナを非難するよりも好ましい戦略だ。トランプ氏がディールの実現に躍起になっているように思える現在の状況は、ウクライナ、欧州、米国の利益にとってのリスクであるだけでなく、トランプ氏の大統領としての評価にとってもリスクとなる。
By The Editorial Board 2025年2月20日
トランプ時代の難題の一つは、大統領が注目を引くためにまくし立てているのか、それとも彼の発言が政策や優先事項の真の変化を示しているのかを見分けることだ。ここ何日かのウクライナに対するドナルド・トランプ米大統領の言葉による攻撃は、後者のように思われる。もしかすると、これから起きる醜悪な決着の兆候かもしれない。
トランプ氏は18日、ロシアのプロパガンダのまねをして、ウクライナがロシアとの戦争を始めたのであり、ウクライナは戦時下での選挙を実施していないため、ロシアと大して変わらないと主張した。これに対し、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は19日、トランプ氏は「偽情報の空間」に生きていると言い返した。この発言は軽率だったかもしれないが正確だった。
トランプ氏は19日、いつものように発言をエスカレートさせ、ゼレンスキー氏を「独裁者」と呼び、ウクライナの指導者が米国をだまして「勝つ見込みのない、まったく始める必要のなかった」戦争への支援に引き込んだとほのめかした。また、ゼレンスキー氏は「選挙を拒否し、ウクライナの世論調査では支持率が非常に低く、彼が得意だったのはバイデン氏を『バイオリンのように』操ることだけだ」とトランプ氏は述べた。
この発言を単なる巧言と片付けたくなるが、トランプ氏には政治的な意図があるように感じられる。トランプ氏は有権者に、ウクライナとロシアの間に本質的な違いはないと思わせるために、ウクライナの民主主義をけなしている可能性がある。こうすれば、ウクライナを裏切るような和平合意が売り込みやすくなると考えているのかもしれない。
両国にはモラル面で大差がないというトランプ氏の主張が誤っていることを、たいていの米国人は看過しないだろう。プーチン氏によるウクライナ征服のための戦争は3年前の2月、ロシア軍が国境を越えて侵攻し、首都キーウの占領を図ったときに始まった。プーチン氏に正当な安全保障上の懸念があったために始まったわけではない。この年を重ねたソ連時代の国家保安委員会(KGB)元工作員が、自身が若い頃に崩壊した「ソビエト帝国」の大半を復活させたいと考えているために始まったのだ。
ウクライナは、戒厳令下で生き残りのために戦う中で選挙を延期している。それは同国の憲法で認められている。第2次世界大戦中にナチス・ドイツの包囲下にあった英国は選挙を実施しなかった。ウィンストン・チャーチルは独裁者だったのだろうか。
ウクライナの民主主義は脆弱(ぜいじゃく)であり、欧州連合(EU)のような西側の機関に加盟できれば、より強いものになるだろう。この戦争において、唯一の独裁者はプーチン氏だ。同氏は亡命したロシア人に海外で毒を盛り、自身に反対する人々を北極圏の刑務所に追いやる。彼が自由な選挙を実施するというのなら、知らせてほしいものだ。
トランプ氏はまた、ゼレンスキー氏に反感を抱くようウクライナ国民を誘導できると考えている可能性がある。だが皮肉なのは、トランプ氏のゼレンスキー批判が逆効果をもたらすかもしれないことだ。将来のロシアの攻撃に対して信頼できる安全面での保証を含まない米ロの取り決めによる悪いディールの押し付けに、ゼレンスキー氏が反対しているように見えればなおさらだ。
プーチン氏が北大西洋条約機構(NATO)加盟国との境界線に新たな拠点を設けるのを阻止することは、米国にとって大きな利益になる。これが、米国によるウクライナへの武器供与が正しいと考えられてきた真の理由だ。ウクライナの降伏を意味するディールは米国の力に打撃を与え、太平洋地域や中東にまでその影響は波及するだろう。そうなれば、米国が尊敬され、世界が平穏だった黄金時代を復活させるというトランプ氏の約束とは正反対の状況になる。
奇妙に思えるのは、トランプ氏がプーチン氏以上に「和平」協定を望んでいるように見えることだ。どんな交渉においても、より多くを望む方が立場が弱くなる。トランプ氏は大統領選での公約通り、和平を実現したと主張できることを望んでいるが、反面教師になるのがジョー・バイデン前大統領だ。
バイデン氏は大統領任期中に、アフガニスタンからうまく手を引くことを試みた。だが同氏が決めた米軍のアフガン撤退は、世界中での危機の連鎖の口火を切ることになった。このことは自身の大統領任期を特徴づけることとなった。バイデン氏はこの撤退が首尾良く行われ、勝利したと売り込もうとしたが、米国民はそうは受け止めなかった。今後、ロシアが勝ち誇るのを目にし、ウクライナを巡る和平が自分たちの考えていた和平と違うと気づいた時には、米軍のアフガン撤退の際と同様の反応を示すかもしれない。
トランプ氏は先週、ウクライナのNATO加盟の可能性を否定するとともに、同国はロシアに侵略された領土のかなりの部分を放棄しなければならないと語った。これは、何の見返りも得ずにプーチン氏に譲歩するということだ。プーチン氏は今週、ウクライナへのさらなるドローン攻撃でこれに応じた。トランプ氏は手玉に取られることを嫌うはずだと、われわれは思っていた。
ロシアが侵略をやめて恒久的和平を受け入れなければ、武器や他の圧力に直面することになる、とプーチン氏に明確に示す方が、ウクライナを非難するよりも好ましい戦略だ。トランプ氏がディールの実現に躍起になっているように思える現在の状況は、ウクライナ、欧州、米国の利益にとってのリスクであるだけでなく、トランプ氏の大統領としての評価にとってもリスクとなる。
トランプ氏は、ウクライナがロシアとの戦争を始めたのであり、ウクライナは戦時下での選挙を実施していないため、ロシアと大して変わらないと主張。
これに対し、ウクライナのゼレンスキー大統領は19日、トランプ氏は「偽情報の空間」に生きていると言い返した。この発言は軽率だったかもしれないが正確だったと、WSJ。
トランプ氏は、ゼレンスキー氏を「独裁者」と呼び、ウクライナの指導者が米国をだまして「勝つ見込みのない、まったく始める必要のなかった」戦争への支援に引き込んだとほのめかした。また、ゼレンスキー氏は「選挙を拒否し、ウクライナの世論調査では支持率が非常に低く、彼が得意だったのはバイデン氏を『バイオリンのように』操ることだけだ」とトランプ氏は述べたとも。
ゼレンスキー氏の国内の支持率は、50%を超えていますが。。。
トランプ氏、ゼレンスキー氏追い出す?…支持率52%なのに「4%にすぎない、交代を」(中央日報日本語版) - Yahoo!ニュース
このトランプ氏の発言は、政治的な意図があるように感じられる。トランプ氏は有権者に、ウクライナとロシアの間に本質的な違いはないと思わせるために、ウクライナの民主主義をけなしている可能性がある。こうすれば、ウクライナを裏切るような和平合意が売り込みやすくなると考えているのかもしれないと、WSJ社説。
両国にはモラル面で大差がないというトランプ氏の主張が誤っていることを、たいていの米国人は看過しないだろうとも。
プーチン氏によるウクライナ征服のための戦争は3年前の2月、ロシア軍が国境を越えて侵攻し、首都キーウの占領を図ったときに始まった。プーチン氏に正当な安全保障上の懸念があったために始まったわけではない。この年を重ねたソ連時代の国家保安委員会(KGB)元工作員が、自身が若い頃に崩壊した「ソビエト帝国」の大半を復活させたいと考えているために始まったのだと、WSJ社説。
ウクライナは、戒厳令下で生き残りのために戦う中で選挙を延期している。それは同国の憲法で認められている。第2次世界大戦中にナチス・ドイツの包囲下にあった英国は選挙を実施しなかった。ウィンストン・チャーチルは独裁者だったのだろうかとも。
この戦争において、唯一の独裁者はプーチン氏だ。同氏は亡命したロシア人に海外で毒を盛り、自身に反対する人々を北極圏の刑務所に追いやる。彼が自由な選挙を実施するというのなら、知らせてほしいものだと、WSJ社説。
トランプ氏はまた、ゼレンスキー氏に反感を抱くようウクライナ国民を誘導できると考えている可能性がある。
だが皮肉なのは、トランプ氏のゼレンスキー批判が逆効果をもたらすかもしれないことだ。将来のロシアの攻撃に対して信頼できる安全面での保証を含まない米ロの取り決めによる悪いディールの押し付けに、ゼレンスキー氏が反対しているように見えればなおさらだと、WSJ社説。
プーチン氏が北大西洋条約機構(NATO)加盟国との境界線に新たな拠点を設けるのを阻止することは、米国にとって大きな利益になる。これが、米国によるウクライナへの武器供与が正しいと考えられてきた真の理由だ。
ウクライナの降伏を意味するディールは米国の力に打撃を与え、太平洋地域や中東にまでその影響は波及するだろう。そうなれば、米国が尊敬され、世界が平穏だった黄金時代を復活させるというトランプ氏の約束とは正反対の状況になると、WSJ社説。
トランプ氏は先週、ウクライナのNATO加盟の可能性を否定するとともに、同国はロシアに侵略された領土のかなりの部分を放棄しなければならないと語った。これは、何の見返りも得ずにプーチン氏に譲歩するということだ。
プーチン氏は今週、ウクライナへのさらなるドローン攻撃でこれに応じた。トランプ氏は手玉に取られることを嫌うはずだと、われわれは思っていた。
遊爺も同感!
しかし現状はプーチンの手玉に取られている!デールに強いのが取り柄のあのトランプ氏が、プーチンの言いなり。不思議です。年老いた?
ロシアが侵略をやめて恒久的和平を受け入れなければ、武器や他の圧力に直面することになる、とプーチン氏に明確に示す方が、ウクライナを非難するよりも好ましい戦略だと、WSJ社説。
トランプ氏がディールの実現に躍起になっているように思える現在の状況は、ウクライナ、欧州、米国の利益にとってのリスクであるだけでなく、トランプ氏の大統領としての評価にとってもリスクとなるとも。
さらには、ロシアの武力による他国の領土を奪うことの勝利と、 国際刑事裁判所(ICC)が戦争犯罪者とした裁定を覆すことにもなります。
一次政権の時の戦争を始めた事の無い稀有な米国大統領としての元気は何処へ!
2期で終わる大統領職。その間でレジェンドを確立しようとの焦りで、小さな人物に成り下がったのでしょうか。
「辞書の中で最も美しい言葉は『関税』だ」とうそぶくトランプ氏。大統領令の発布に勤しんでいますが、スケールが縮小したと感じるのは遊爺だけ?
# 冒頭の画像は、ゼレンスキー大統領
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この花の名前は、ヒメリュウキンカ
↓よろしかったら、お願いします。
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