安倍元首相(67)が奈良県内の路上で参院選の応援演説中に銃で撃たれ、死亡した。容疑者の男は警察官に制止されることなく至近距離まで近づき、発砲していた。
奈良県警察本部の鬼塚友章本部長が9日、記者会見を開き「警護、警備に関する問題があったことは否定できない」と述べました。
選挙演説の警備は、難しいのだそうですが、世界に通用する稀有な元首相が凶弾に倒される、歴史的事件で、日本のみならず世界にとっても無念な事件です。
安倍元首相銃撃 奈良県警本部長「警備 問題否定できない」 | NHK | 安倍元首相 銃撃
街頭演説の会場は奈良市の近鉄大和西大寺駅前で、近くに大規模な商業施設がある。人通りが多く、選挙の演説では過去にもたびたび使用されてきた場所。今回の選挙期間中でも 安倍氏は2度目の来場。
容疑者は、事前の岡山での安倍氏の演説にも立ち会っていたそうで、安倍氏をつけ狙っていた。
凶器は、自作の2連発式の銃。
始まった演説をしばらく聞いた後、背後から路上に立ち入り、約3メートルまで接近し発砲。2発目が的中し安倍氏は倒れたのでした。
ゆっくり安倍氏の背後に近づくと、警察官に制止されることなく発砲できた。
警察幹部は、容疑者が車道に出た時点で、警察官が声をかけなければならなかった。完全に警察の落ち度だと認めざるを得ない」と話す。
「候補者に群衆を近づけないようにしなければならない一方で、候補者からは『有権者とふれあいたい』との要請があり、バランスが難しい」
しかも、街頭演説ではより多くの聴衆を集めるため、「総理、来たる」などと有名政治家の来場を事前に予告するケースが多い。
総理現職時代には、秋葉原で多くの妨害者が集まることから、安倍総理の予定は非公表とされていました。
総理辞任後はそれはなくなり、今回も、急遽の予定変更にも関わらず、自民党のホームページで前日の7日午後7時頃遊説日程が公表されていたのだそうです。
安倍元首相銃撃事件、奈良以外の立候補者の事務所に安倍氏の遊説予定をたずねる不審な電話(日刊スポーツ) - Yahoo!ニュース
戦前の1932年には、犬養毅首相の銃殺はあり、戦後は殺は92年3月に、金丸信・自民党副総裁が発砲された。
しかし、今回は自作の銃。
日本は、米国などとは異なり、銃の保有は厳しく規制されていますが、自作(含、組み立てキット販売)は規制出来ない。
ネットで豊富な情報が入手できる今日。要人警護の体制・訓練に、銃対策の整備が求められますね。
歩いて、接近してくる犯人が、何の阻止も無く八方出来た。
1発目が外れたが、安倍氏は振り返って立ったまま(よく見かけるのは、即座に被対象者の体をかがめさせる等護る)なので、2発目が的中。その場で心配不全となった。
ネット上での情報反乱時代。事態に即した対策(スケジュール管理、今回とは関係ないが、銃キット販売 etc.)が必要ですね。
# 冒頭の画像は、近鉄大和西大寺駅前で、佐藤候補の応援演説をしていた安倍元首相
この花の名前は、ラムズイヤー
↓よろしかったら、お願いします。
遊爺さんの写真素材 - PIXTA
奈良県警察本部の鬼塚友章本部長が9日、記者会見を開き「警護、警備に関する問題があったことは否定できない」と述べました。
選挙演説の警備は、難しいのだそうですが、世界に通用する稀有な元首相が凶弾に倒される、歴史的事件で、日本のみならず世界にとっても無念な事件です。
安倍元首相銃撃 奈良県警本部長「警備 問題否定できない」 | NHK | 安倍元首相 銃撃
遊説 警備に穴 安倍元首相死亡 (7月 9日 読売朝刊)
容疑者接近制止なし
安倍晋三・元首相(67)が奈良県内の路上で参院選の応援演説中に銃で撃たれ、死亡した。容疑者の男は警察官に制止されることなく至近距離まで近づき、発砲していた。現場の警備体制や身辺警護に問題があった可能性が高い。
(奈良支局 平野和彦、社会部 建石剛)
■後方から歩いて
街頭演説の会場は奈良市の近鉄大和西大寺駅前で、近くに大規模な商業施設がある。人通りが多く、選挙の演説では過去にもたびたび使用されてきた。
安倍氏が演説に立ったのは、歩道と車道の闇にあるガードレールで囲われた場所だ。後ろは車道で、車が走行していた。安倍氏は台の上に乗り、前方の聴衆に向かって話をしていた。
目撃者の話やSNSに投稿された映像によると、銃撃した山上徹也容疑者(41)(殺人未遂容疑で現行犯逮捕)は、安倍氏の後ろの車道を挟んで十数メートル離れた場所で、しばらく演説を聞いていた。その後、歩いて車道を渡り、ゆっくり安倍氏の背後に近づくと、警察官に制止されることなく発砲していた。
要人警護に詳しい元警察幹部は「なぜ、あのように後方が開けている場所を会場に選んだのか。周囲360度から狙われる恐れがあり、一見してリスクが高い」と指摘する。警察幹部は、容疑者が車道に出た時点で、警察官が声をかけなければならなかった。完全に警察の落ち度だと認めざるを得ない」と話す。
■有権者との距離
警察庁によると、安倍氏らの来場を受け、奈良県警が警備体制を敷いていた。制服警察官らが警戒に当たったほか、県警の警護要員や警視庁の警護員(SP)1人が安倍氏の身辺を警戒していた。
選挙での街頭演説は、不特定多数の聴衆が集まることから、警察内部でも「最も難しい警備の一つ」と言われる。時には握手や写真撮影に応じるなど、有権者との距離が近い上、屋外での演説であれば手荷物検査も難しい。
これまで数多くの警備に従事した警視庁幹部の一人は「候補者に群衆を近づけないようにしなければならない一方で、候補者からは『有権者とふれあいたい』との要請があり、バランスが難しい」と語る。
しかも、街頭演説ではより多くの聴衆を集めるため、「総理、来たる」などと有名政治家の来場を事前に予告するケースが多い。
今回も自民党のホームページで前日の7日午後7時頃遊説日程が公表されていた。
日程が急きょ変更され、警察官の配置や動線の確保などの警備計画を短い時間で練らなければならないことも少なくない。安倍氏も今回、別の選挙区に応援に入る予定だったが、前日に奈良県に変更されていた。
■徹底検証の必要
閣僚や与野党幹部、歴代の首相経験者らには原則として警視庁のSPが付き、身辺警護を行っている。警護の体制は、対象となる人物によって異なる。
保守政治家の象徴的な存在だった安倍氏は、政治や国のあり方について積極的に発言して支持を集める一方、批判的な立場の人も多かった。首相在任中には、演説中に反発する人が詰めかけて現場が混乱し、遊説予定を伏せるようにしていた。だが最近は他の党幹部と同じように予定を公表するようになっており、「退 任して時間がたち、警察や関係者が油断した側面があったのではないか」との見方もある。
警察庁は事件を受け、全国警察に警護対策の強化を文書や口頭で指示した。元警察幹部は「容疑者の個人的な問題など特殊要因で起きたものではなく、様々な要因が重なって起きたと考え、徹底的な検証を行う必要がある」と話した。
要人テロ戦前から相次ぐ
有力な政治家の命を狙う事件は、これまでも相次いできた。戦前の1932年には、犬養毅首相(当時、以下同じ)が青年将校らに銃殺された「5・15事件」が発生。36年には、高橋是清蔵相らが殺害された「2・26事件」も起きた。
戦後も、安保闘争を巡って治安情勢が不安定になった60年7月に、安倍氏の祖父にあたる岸信介首相が官邸の玄関付近で刺されて負傷した。同10月には、社会党の浅沼稲次郎委員長が東京・日比谷公会堂で演説中、右翼の少年に刺殺された。
要人警護のあり方を大きく変える契機になったのが、75年6月、佐藤栄作元首相の国民葬で三木武夫首相が右翼活動家に襲撃された事件だ。会場となった東京・日本武道館の玄関前で、遺骨を出迎えるために正面玄関の車道近くに出た三木首相が、人混みに潜んでいた男に顔を殴られた。
この事件を教訓に、警視庁は米大統領の警護にあたる「シークレットサービス」を参考にした警護員「SP(セキュリティー・ポリス)」を発足させた。目立たないように要人を警護する手法を見直し、周囲に見えるように警護員を配置する「陽の警護・目立つ警護」が全国に広がった。
92年3月には、金丸信・自民党副総裁が右翼に狙撃される事件が発生した。弾は当たらなかったが、演説会場で政治家が右翼から銃撃された戦後初の事件だったとされる。以後、警察当局は銃器を使ったテロへの対策などを強化した。 (社会部 菅原智)
容疑者接近制止なし
安倍晋三・元首相(67)が奈良県内の路上で参院選の応援演説中に銃で撃たれ、死亡した。容疑者の男は警察官に制止されることなく至近距離まで近づき、発砲していた。現場の警備体制や身辺警護に問題があった可能性が高い。
(奈良支局 平野和彦、社会部 建石剛)
■後方から歩いて
街頭演説の会場は奈良市の近鉄大和西大寺駅前で、近くに大規模な商業施設がある。人通りが多く、選挙の演説では過去にもたびたび使用されてきた。
安倍氏が演説に立ったのは、歩道と車道の闇にあるガードレールで囲われた場所だ。後ろは車道で、車が走行していた。安倍氏は台の上に乗り、前方の聴衆に向かって話をしていた。
目撃者の話やSNSに投稿された映像によると、銃撃した山上徹也容疑者(41)(殺人未遂容疑で現行犯逮捕)は、安倍氏の後ろの車道を挟んで十数メートル離れた場所で、しばらく演説を聞いていた。その後、歩いて車道を渡り、ゆっくり安倍氏の背後に近づくと、警察官に制止されることなく発砲していた。
要人警護に詳しい元警察幹部は「なぜ、あのように後方が開けている場所を会場に選んだのか。周囲360度から狙われる恐れがあり、一見してリスクが高い」と指摘する。警察幹部は、容疑者が車道に出た時点で、警察官が声をかけなければならなかった。完全に警察の落ち度だと認めざるを得ない」と話す。
■有権者との距離
警察庁によると、安倍氏らの来場を受け、奈良県警が警備体制を敷いていた。制服警察官らが警戒に当たったほか、県警の警護要員や警視庁の警護員(SP)1人が安倍氏の身辺を警戒していた。
選挙での街頭演説は、不特定多数の聴衆が集まることから、警察内部でも「最も難しい警備の一つ」と言われる。時には握手や写真撮影に応じるなど、有権者との距離が近い上、屋外での演説であれば手荷物検査も難しい。
これまで数多くの警備に従事した警視庁幹部の一人は「候補者に群衆を近づけないようにしなければならない一方で、候補者からは『有権者とふれあいたい』との要請があり、バランスが難しい」と語る。
しかも、街頭演説ではより多くの聴衆を集めるため、「総理、来たる」などと有名政治家の来場を事前に予告するケースが多い。
今回も自民党のホームページで前日の7日午後7時頃遊説日程が公表されていた。
日程が急きょ変更され、警察官の配置や動線の確保などの警備計画を短い時間で練らなければならないことも少なくない。安倍氏も今回、別の選挙区に応援に入る予定だったが、前日に奈良県に変更されていた。
■徹底検証の必要
閣僚や与野党幹部、歴代の首相経験者らには原則として警視庁のSPが付き、身辺警護を行っている。警護の体制は、対象となる人物によって異なる。
保守政治家の象徴的な存在だった安倍氏は、政治や国のあり方について積極的に発言して支持を集める一方、批判的な立場の人も多かった。首相在任中には、演説中に反発する人が詰めかけて現場が混乱し、遊説予定を伏せるようにしていた。だが最近は他の党幹部と同じように予定を公表するようになっており、「退 任して時間がたち、警察や関係者が油断した側面があったのではないか」との見方もある。
警察庁は事件を受け、全国警察に警護対策の強化を文書や口頭で指示した。元警察幹部は「容疑者の個人的な問題など特殊要因で起きたものではなく、様々な要因が重なって起きたと考え、徹底的な検証を行う必要がある」と話した。
要人テロ戦前から相次ぐ
有力な政治家の命を狙う事件は、これまでも相次いできた。戦前の1932年には、犬養毅首相(当時、以下同じ)が青年将校らに銃殺された「5・15事件」が発生。36年には、高橋是清蔵相らが殺害された「2・26事件」も起きた。
戦後も、安保闘争を巡って治安情勢が不安定になった60年7月に、安倍氏の祖父にあたる岸信介首相が官邸の玄関付近で刺されて負傷した。同10月には、社会党の浅沼稲次郎委員長が東京・日比谷公会堂で演説中、右翼の少年に刺殺された。
要人警護のあり方を大きく変える契機になったのが、75年6月、佐藤栄作元首相の国民葬で三木武夫首相が右翼活動家に襲撃された事件だ。会場となった東京・日本武道館の玄関前で、遺骨を出迎えるために正面玄関の車道近くに出た三木首相が、人混みに潜んでいた男に顔を殴られた。
この事件を教訓に、警視庁は米大統領の警護にあたる「シークレットサービス」を参考にした警護員「SP(セキュリティー・ポリス)」を発足させた。目立たないように要人を警護する手法を見直し、周囲に見えるように警護員を配置する「陽の警護・目立つ警護」が全国に広がった。
92年3月には、金丸信・自民党副総裁が右翼に狙撃される事件が発生した。弾は当たらなかったが、演説会場で政治家が右翼から銃撃された戦後初の事件だったとされる。以後、警察当局は銃器を使ったテロへの対策などを強化した。 (社会部 菅原智)
街頭演説の会場は奈良市の近鉄大和西大寺駅前で、近くに大規模な商業施設がある。人通りが多く、選挙の演説では過去にもたびたび使用されてきた場所。今回の選挙期間中でも 安倍氏は2度目の来場。
容疑者は、事前の岡山での安倍氏の演説にも立ち会っていたそうで、安倍氏をつけ狙っていた。
凶器は、自作の2連発式の銃。
始まった演説をしばらく聞いた後、背後から路上に立ち入り、約3メートルまで接近し発砲。2発目が的中し安倍氏は倒れたのでした。
ゆっくり安倍氏の背後に近づくと、警察官に制止されることなく発砲できた。
警察幹部は、容疑者が車道に出た時点で、警察官が声をかけなければならなかった。完全に警察の落ち度だと認めざるを得ない」と話す。
「候補者に群衆を近づけないようにしなければならない一方で、候補者からは『有権者とふれあいたい』との要請があり、バランスが難しい」
しかも、街頭演説ではより多くの聴衆を集めるため、「総理、来たる」などと有名政治家の来場を事前に予告するケースが多い。
総理現職時代には、秋葉原で多くの妨害者が集まることから、安倍総理の予定は非公表とされていました。
総理辞任後はそれはなくなり、今回も、急遽の予定変更にも関わらず、自民党のホームページで前日の7日午後7時頃遊説日程が公表されていたのだそうです。
安倍元首相銃撃事件、奈良以外の立候補者の事務所に安倍氏の遊説予定をたずねる不審な電話(日刊スポーツ) - Yahoo!ニュース
戦前の1932年には、犬養毅首相の銃殺はあり、戦後は殺は92年3月に、金丸信・自民党副総裁が発砲された。
しかし、今回は自作の銃。
日本は、米国などとは異なり、銃の保有は厳しく規制されていますが、自作(含、組み立てキット販売)は規制出来ない。
ネットで豊富な情報が入手できる今日。要人警護の体制・訓練に、銃対策の整備が求められますね。
歩いて、接近してくる犯人が、何の阻止も無く八方出来た。
1発目が外れたが、安倍氏は振り返って立ったまま(よく見かけるのは、即座に被対象者の体をかがめさせる等護る)なので、2発目が的中。その場で心配不全となった。
ネット上での情報反乱時代。事態に即した対策(スケジュール管理、今回とは関係ないが、銃キット販売 etc.)が必要ですね。
# 冒頭の画像は、近鉄大和西大寺駅前で、佐藤候補の応援演説をしていた安倍元首相
この花の名前は、ラムズイヤー
↓よろしかったら、お願いします。
遊爺さんの写真素材 - PIXTA