参院選投票日まで、1週間をきりました。選挙期間中と言うことで、報道が控えめになるせいなのかどうか、都知事選の自民党候補者の報道が姦しいですね。
遊爺が提唱していた、増田寛也氏が本命候補として急浮上してきたのは、息子の知名度に頼る情けない候補選びからようやくまともになってきたことで、歓迎されます。ただ、リオ・オリンピック視察で観られるように、舛添氏と同じ穴の狢の都議会議員や都庁職員の改革には、嫌われ者の小池さんの方がよいのかもと、ふと思ってしまいます。
そんなことで、低調な参院選の話題。読売が社説でとりあげています。
野党4党、実質的には民主党と共産党の統一候補。この目的は、1人区での共倒れを防いで、自民党に勝とうと言う政策抜きの政局優先策ですね。社説はここを非難しているのですが、当然の話で、重要な国家観の政策が相反するのに、統一候補に結集などが堂々とまかり通るなど、政治の理念を捨てた烏合の衆でしかありません。恥も誇りも信念もかなぐり捨てた民進、共産などの4党は、どんな日本の未来を築こうとしているのか、全く理解できません。勿論、そんな国会議員は、激動の国際社会の荒波を越えて行かねばならない今、要りませんね。
理念や基本政策の違いが一段と鮮明になってきた。民進、共産両党は、どう説明するのか。
参院選1人区の民進、共産、社民、生活の4野党の共闘に対し、与党や他の野党が「野合」批判を強めている。
安倍首相は、無所属の統一候補の帰属が不明確な点について「無責任だ」と非難する。公明党の山口代表は、「根っこがまるで違う政党の共闘は、混乱の極みが目に見えている」と指摘している。共産党の志位委員長はこれに対し、4党が市民団体と交わした政策協定を取り上げ「中身はとてもも豊かだ」と強調する。しかし、「保育士の待遇の大幅改善」といった抽象的な項目が並ぶだけで、本質的な反論になっていない。
批判の的は、共産党が民進党とは異なり、自衛隊を「違憲」と決めつけていることだ。志位氏は「すぐには解散できない」として、「急迫不正の主権侵害、大規模災害などには活用する」と語る。
国民常識から乖離した見解で、自衛隊への侮辱でもある。そもそも、「違憲」の組織を活用し続けることは、共産党が信奉する「立憲主義」に反しないのか。
岡田代表ら民進党執行部は、共産党幹部による防衛費の「人を殺すための予算」発言にも、強い批判を控えている。共産党に配慮しすぎだとみられても仕方ない。
原発政策などでも、民共両党は重大な矛盾を抱えている。
民進党は、安全確認の徹底などを条件に原発再稼働を容認する。共産党は、再稼働の中止と、全原発の廃炉を求めている。
消費税、環太平洋経済連携協定(TPP)についても、共産党は全面的に反対しており、本来、民進党とは相いれないはずだ。
気がかりなのは、民進党内に、次期衆院選での選挙協力を経て、共産党との連立政権を志向する動きが出てきたことだ。安住淳国会対策委員長は、「政権交代可能な勢力を、志位氏と一緒に作っていきたい」と述べた。
衆院選は政権選択選挙である。両党が共闘するには、現実的な政策合意を結ぶことが大前提となるが、調整は容易ではあるまい。岡田氏が地元の参院選三重選挙区で、民進党公認候補が敗れた場合は「次の代表選に出馬しない」と述べたことも分かりにくい。
民進党の議席目標などと無関係に、1選挙区の野党統一候補の当落に代表としての進退をかけることには違和感を禁じ得ない。
主因は、近年獲得票を伸ばしている共産党が、大衆迎合で更に票を伸ばし、野党第一党、あわよくば政権政党にと、公表政策をごまかしはじめたことがひとつ。
もうひとつは、凋落著しい民進党が、共産党に擦り寄っている事ですね。
読売の社説が指摘する通りで、自衛隊や原発、消費税、TPPで民進党と共産党では相容れません。
かつて、2大政党での政権交代可能な政治体制という風をメディアが吹かせ、その風で舞い上がった「政権政党になる」の一点だけの共通項で、政策は無視して集まった烏合政党の民主党と社民党が政権を獲得する過ちが発生しました。
英国のEU離脱ではありませんが、メディアが吹かせた風に騙されて産まれた政権交代でした。
安全保障で政策が相反する社民党と民主党は、早々に離反しましたし、政策が右から左まで様々な烏合の衆の民主党では、政策が立てられ実行されることは稀で、世界経済の変化から取り残され、製造業の6重苦といった言葉が生まれ、日本経済は沈没直前まで落ち込みました。
それに懲りたことで、安倍政権が誕生し、今日まで、経済も、安全保障も回復したのでした。
ただ、アベノミクス第三の矢は、薬のネット販売とか、賭博場誘致とか、経済の基本構造に係らない安易な思い付きに近いものに惑わされ、基本構造変革に繋がるTPPは雲行きが怪しくなり、いまだ出口が見えてきていませんが。
今また、同じ過ちを犯そうとしている民進、共産などの4党統一候補。民進と共産の連立政権まで視野に入れるなどは、過去の過ちをまた再現しようとしています。
一度騙された日本国民が、また騙されるのか。過ちは繰り返さないのか。
日本国民の質が問われる、一人区の選挙となりますね。
衆議院選なら、解散があるので過ちの修正が可能ですが、参院は6年間修正が出来ません。
安易な投票で臍をかんでいる英国民。私たちの日本でも犯した、偏向メディアの風に騙された政権交代での難渋。
過ちが繰り返されないことを願うばかりです。
# 冒頭の画像は、自衛隊機に接近を繰り返す中国戦闘機・スーホイ27
東シナ海で一触即発の危機、ついに中国が軍事行動 中国機のミサイル攻撃を避けようと、自衛隊機が自己防御装置作動 | JBpress(日本ビジネスプレス)
この花は、白梅
↓よろしかったら、お願いします。