『気の利きすぎるタクシー』
私は旅に出ると何故か晴天に恵まれる回り合わせになる事が多く、自分でも「晴れ男」かなぁ? なんて思っていました。
ローマでもナポリでも予報は雨が続いていたのですが、連日予報ははずれて好天に恵まれていました。
しかし、ついにツキが落ちたのか朝からかなりの雨になりました。
雨ならポンペイに行こうと思っていたので、ホテルの前にいたタクシーに乗りました。フェリーでソレントに行き、電車でポンペイに行くつもりで、「フェリー乗り場まで、」と運ちゃんに言いました。
「ソレントまわりでポンペイに行くんだ、、、」なんて事を運ちゃんにも話しました。
ところが港を右に見たままタクシーは止まらずに進みます。
着いたところは、周遊鉄道のナポリ駅です。私は「フェリー乗り場に行けと言ったろう?」と、問いただすと、運転手は、「ポンペイに行くなら電車の方が早いから。」と言うのです。
「私は気儘旅して居るんだから、早いとか便利は関係ない。船の旅も楽しみたいのだ。」と抗議しましたが、運ちゃんは「私のサービスだ、チップをはずめ。」とまで言うのです。
メーターは8.5ユーロでしたがしっかり釣りを貰い、50セントだけチップにしました。
又港まで戻るのも億劫だから、仕方なく電車でポンペイに向かいました。
小さな親切、大きなお世話・・・を実体験しました。
『ポンペイ駅』
写真は周遊鉄道のポンペイ駅です。
ツアーでは、ホテルからバスで直行でしょうから、この駅に立ち寄る事はないのでしょう。
閑散としていてローカルな感じですが、構内にコーヒーショップがあったから、コーヒーとクロワッサンで身体を温めてから傘をさして遺跡に向かいました。
徒歩3分で遺跡入口です。
入口で、料金が2種類ありました。
聞いたら別にもう一ヶ所同じような遺跡があって、両方見るなら割引になるんだそうです。
私はポンペイだけの料金にしました。
雨のせいか客の姿は殆ど見あたりません。貸切状態でした。