奥松島に着いた時間は、1年前に津波が襲った時刻でした。
浜には大勢の人が集まって海に向かって手を合わせていました。
ヘリコプターも海上を旋回していました。
僧侶が読経している一団もいました。
おそらく家族が海に呑まれたままの方々なのでしょう。
この土手の先には壊れた消防署もあり、
そこには多数の消防団員が参集していました。
消防団員も職務遂行中に殉職された方が多かったことでしょう。
奥松島には高台も、高い建物もありません。
この土手を越えた津波に,逃げる場所もなく多くの方が
お亡くなりになったのでしょう。
私は津波の来た日の少し前にこの地を訪れて居ます。
私が昼食を摂った国民宿舎は二階まで破壊されていました。