絵入り随筆 エッセィ・つぶやき

自作の油絵・水彩画、デジタル写真等を入れて、季節の移ろい、雑感などを書いていきます。

オンネトー   水彩・F1

2006-12-09 00:03:07 | 絵画
オンネトーは阿寒国立公園の中にあり、足寄町の東に当たります。
深い色を湛えた神秘的な色ですが、意外にも湖の深さは10m弱だそうです。
水の色が様々に変化することから五色沼とも呼ばれていますが、裏磐梯の五色沼とは違い酸性度が強くて魚は居ないそうです。
五色という発想は良く使われますね。♪五色の短冊とか五色豆(これは商標かな?)なにも五つというわけではなくて、5本の指で数えると、指を全部使い切ってしまうから、沢山のという意味合いなんでしょうね。

Leysin(レザン)   水彩・F1変形

2006-12-08 11:44:22 | 絵画
花の絵が暫く続きましたが、ネタ切れです。
少し風景画を掲載してみます。
手始めはスイスの風景です。
レザンはレマン湖近くのスキーリゾートですが学園都市でもあるようです。
かっては療養施設も多かったようで第二次大戦の時には英米軍と、イタリア・ドイツ軍の傷病兵が呉越同舟で療養したことでも知られています。
流石赤十字発祥の国だけの事はありますね。
この風景からはそんな生々しい感じは伝わってきませんが、自然は人間同士のいざこざなどには関係なく太古からの佇まいを保っているんでしょうね。

トリカブト    水彩・葉書

2006-12-07 00:03:40 | 絵画
トリカブトは毒草です。根に猛毒があるらしいですが、花はとても魅力的な形をしています。
このトリカブトは、茨城のフラワーセンターで10年位前に小さな鉢植えを買って庭に下ろしておいたものです。
多年草で年々株が大きくなります。
綺麗な薔薇には刺がある、と言いますから、見事なトリカブトには毒があると言うことですね。
この根を使って実際に殺人事件が起きているけど、トリカブトの栽培を禁止するという事はないようです。
人を殺すことはない大麻は栽培していはいけないらしいですが、私の子供のころには私も麻を植えてみたことがあります。
麻は成長が早いから、忍者が毎日麻の上を飛ぶ練習をして、跳躍力を鍛えたのだという話を聞いて、私もやってみたのです。
麻は成長すると2m以上にはなりますから、忍者の話が本当なら走り高跳びでオリンピックに出られますからね。
麻は毎日伸びていくけど、跳躍力の伸びはとても追いつけるものではありませんでした。
私のオリンピック選手への夢は潰え去ったという訳です。





セイタカアワダチソウ   水彩・葉書

2006-12-06 05:34:55 | 絵画
セイタカアワダチソウはブタクサなんて言われて、花粉症の元凶見たいに言われている嫌われ者ですが、杉花粉キャリアの私には悪さをしないから、ブタクサは酷い言われ方だな、なんて少しセイタカアワダチソウに同情して居るんです。
ご覧のように偏見無しで見れば綺麗な花です。
この植物が新参者で花粉症被害も知れ渡っていないころ、友人の花屋では群馬から仕入れて売っていたほどです。
群馬(館林)の四藤(よつとう・花農家の屋号です)さんの花は立派だと、市場で歓迎されていたんだそうです。
友人の花屋、花農家、で読んで下さっている方は混乱したと思います。
友人の花屋は同級生、花農家はその親御さんの経営です。
悪役の帰化植物も、デビュー当時は持て囃されていた時期があったというのは面白いです。

石蕗(つわぶき)   水彩・葉書

2006-12-05 17:23:32 | 絵画
石蕗は前にも描いて掲載したのですが、同じ花でも絵としてはビ別ものですから、ご容赦下さい。
石蕗にはちょっとした思い出があります。
俳優で茶人で俳画も描いていた中村是好さんという方は、ミニ盆栽も大家でした。デパートなどで展覧会も開くほどで、杯ほどの鉢に見事な盆栽を仕立てていました。
私は懇意にして頂いていたから、時々お宅へお伺いしてミニ盆栽を見せて頂くことがありました。
デパートでは5万とか10万とかしていた盆栽が、数百鉢並んでいます。
そんな高価なものでも「良いですね。」なんと言おうものなら、「幾つでも持っていって良いよ。」と仰るのです。
「私にはとても育てられないから。」とご辞退すると、いとも簡単に「なぁに、簡単だよ、毎日二回水をやって、可愛い、可愛いと掌で、さすってやるだけで良いんだよ。」と、のたまうのです。
毎日二回、一年365日続けるなんて私にはとても出来ませんから、ご辞退申し上げたのですが、今思うと残念なことをしたものです。
その盆栽の中に、蛤の殻に植えられた石蕗があったのです。
葉は3cmくらい、花は1cmくらいの極小の石蕗でした。
特別の矮性の品種なのですか?と伺うと、是好先生は、「なに普通の石蕗だよ。小さい入れ物で育てると、自然に小さく育って咲いてくるんだよ。」というお答えでした。
石蕗を描くと何時も是好先生を思い出します。

茄子と柚と柿   水彩・F1

2006-12-04 00:05:17 | 絵画
柿は我が家産、柚は行きつけの庭先売りの農家の小母さんに貰ったもの、茄子は総菜用に買ったものです。
茄子の濃紺一色には手こずりました。
見た目は濃紺一色だけですから、明るいところも暗いところも描き分けにくいし、色の変化でアクセントを付ける訳にも行かず、茄子だけで全体の8割位の時間を使いました。
それでも満足の行く表現にはなりません。
画材には凹凸や濃淡、色の変化があった方が良いです。
我が家にも柚を植えてありますが、「桃栗三年、柿八年、柚の馬鹿めは一八年」と言われるように十年以上経つのに未だに花一つ付けてはくれません。
柚の実を収穫できるのは息子の代になってからかも知れません。

木瓜(ぼけ)   水彩・葉書

2006-12-03 00:16:30 | 絵画
木瓜は呆けどころではなく、鋭い棘を持っているし、枝振りは奔放で楽しい樹形を作ります。
実の形も面白いです。ゴツゴツデコボコしていて、一つとして同じ形の実は作りません。
リンゴの形、サクランボの形、柿の形、それぞれその実を見なくても、形は思い浮かべることが出来ますが、木瓜はそうはいきません。
ジャガイモ風あり、握り拳風あり、何とも表現しがたい形ありですからね。
この木瓜は友人の花農家の畑に、未だ秋だというのに咲いていた気の早い木瓜です。
木瓜が気が早いのではなくて、陽気の方がおかしくて、木瓜は騙されたのかも知れません。

花 b   水彩・葉書

2006-12-02 00:12:31 | 絵画
前回の花の色違いです。これも紫陽花のそっくりさんです。
何方かご存じ方は、、、と、書いたのですが、未だ何方からもお教えのコメントは頂けませんでした。
名もない花、雑草、とか言われる花たちも居ますが、雑草というのは単にその他大勢という意味合いで、一つ一つには風流人や学者さんが付けた立派な名前があるんですよね。
人間も一人一人に、親が子の幸せを考えて付けた、親の愛情のこもった名前がありますが、私などのその他大勢の人間は、庶民とか大衆という十把一絡げの呼び方で括られてしまいます。
有名になって歴史に名を残すほどの事は望みませんが、時代の波に流されたり、声の大きい人の意見に付和雷同するような人間にはなりたくないです。
自己を大切にして行きたいし、周りの人の個も尊重して行きたいです。

花 a   水彩・葉書     

2006-12-01 00:02:18 | 絵画
紫陽花のように見えますが、秋の終わりころに咲いていたのですから、紫陽花ではないのだろうと思います。
でも花の形も葉も紫陽花にそっくりです。
他人の空似なのか、バイオ技術で秋咲きの品種が出来たのか、何方かご存じの方は教えて欲しいです。
似ていると言えば、今日遠い親戚の小母さんが7月になくなったという年賀欠礼の葉書を貰ったので、お線香をあげに行きました。子供のころ、可愛がって貰っていたのでどうしても行かなくては気が済まなかったのです。小父さんの顔は直ぐに分かりました。
娘さんとは30年位会っていないから顔も忘れていましたが、なんと小母さんそっくりなんです。
小柄な体型で、くっりっとした目、歯並びまで同じです。
小母さんを40位若くしたらこんな顔だと思う位でした。
お線香をあげに行ったのに、小母さんに会えたような安らぎを感じました。
親子とは言え、年の違う双子(そんなの有る訳ないですが。)みたいでした。