絵入り随筆 エッセィ・つぶやき

自作の油絵・水彩画、デジタル写真等を入れて、季節の移ろい、雑感などを書いていきます。

鱸の塩焼き

2007-02-13 09:33:23 | 海外旅行
ホテルの前に卵城という昔の要塞があります。
なんで卵なのか良く分かりませんが、形も卵とは似ていないし、名前の由来は分かりません。
夕食を摂りに昼に食べた店に出掛けたら、未だ準備中とかで断られたから(イタリアの夕食時間は午後8時頃からの開店が多い。)暫く辺りを散歩して、昼間見た卵城方面にぶらぶら歩いて行きました。
城は海岸から100m程の島にあり、石造りの道路で繋がっています。
城の麓に何軒かの海鮮料理屋があったので、その中の一軒に入りました。
鱸のオリーブ焼きというのがあったから、ウエイトレスに、オリーブではなく塩で焼いてくれと頼みました。
イタリアのオリーブの使い方は半端ではないから、私の口には合わないからです。
ウエイトレスはコックと相談しに行って、ニコニコ顔で戻って来ました。
コックが塩焼きにトライしてくれると言うのです。
暫く待っていると、なんと魚の形をした塩のかたまりが皿に鎮座して出てきました。
鱸に地中海産の粗塩を1cm位の厚さに塗り固めてオーブンで焼いたものでした。
苦労して塩を剥がしたものがこの料理です。
おそらく1kg以上の塩が使われています。
塩の塊のうちに写しておけば良かったのですが、出てきた時はその威容に圧倒されて写真どころではなったのです。
コックの悪戯心からの演出でしょう。塩を剥がし終わったら、鱸は一旦調理場に戻され、綺麗に半身に切り分けられて、野菜を添えて再登場です。
塩味が白身に程良くしみ込んでいて、ワインとも良く合い、美味しく頂けました。

ナポリの問屋街

2007-02-12 01:06:40 | 海外旅行

ナポリの城外への門です。フランス統治時代のもののようです。
今はこの門の外側の方が賑わっていますが、この辺りは、東京の横山町か浅草橋に見られるような問屋街になっています。
街路は狭いままで、オート三輪車が凄まじい匂いの排気ガスを撒き散らして走っていたり、自転車の荷台に荷物を積んだ小父さんが居たりします。
狭い道に荷物が店から荷物がはみ出していて、乱雑だけど活気のある街です。
そんなところにBMWの高級車が停まっていたり、ミンクのコートのご婦人が歩いていたりと、なんでもありのゴタゴタしているところも面白いです。
狭い通路に干してある満艦飾の洗濯物も、庶民の生活感が溢れています。






ナポリ版アメ横

2007-02-11 00:21:52 | 海外旅行


ナポリ中央駅からホテルへ行く時に乗ったタクシーの運転手が、この辺がナポリ名物の市場だ、と教えてくれた場所へ、昼食後バスに乗って行ってみた。
バスを降りて先ず驚いたのが、野良犬の集団だった。
シェパードと何かのミックスとか、とにかく大型犬の集団が其処此処に屯している。首輪も付けていなし、勿論、繋がれて等居ない、歴とした野良犬である。
野良犬共はナポリ市民に可愛がられているのか、実に柔和な顔つきをしていて怖いという感じはしなかった。
市場は上野のアメ横と同じ感じだ。人混みも同じようだし、店の男達の威勢の良い呼び声も置いてある品揃えも同じ雰囲気だ。
魚貝類が主体で、果物屋もあるし、衣類や日用品を扱う店もあった。
路地の一角には別の野良犬たちが屯していて、こちらの犬共は用心棒風の面構えだった。










ナポリ名物・マルゲリータ

2007-02-10 01:26:33 | 絵画

ナポリ第1日目の昼食はサンタ・ルチア海岸にあったピザの店にいきました。
ピザにはいろんな種類がありますが、マルゲリータはナポリの名物です。マルゲリータ女王が好んだからこの名前が付いたらしいですが、シンプルでさすが本場の味でした。
ナポリ湾で獲れたムール貝も美味しかったです。
この店で担当してくれたギャルソンは日本にも居た事があるそうで、カタコトの日本語でサービスしてくれました。
客は殆ど地元の人達で、昼食を取りに来たビジネスマンとか、近所の家族連れが多かったです。




ベスビアス火山

2007-02-09 00:03:23 | 海外旅行
サンタ・ルチア海岸から見たベスビアス火山です。磐梯山と形が似ていると思いました。
山頂が二つに分かれているのは、火山の爆発で円錐形の山の頂上部分が吹き飛んでしまったからではないかと思います。
この山の噴火で埋まってしまったのが、ポンペイの街です。
磐梯山の麓にも、溶岩で埋まってしまった村落があり、村の社の鳥居が、頭だけ出している遺構があります。この村を埋めた溶岩は粘性の高いものだったから、現在でも強固な岩の下には当時の儘の村落があるのかも知れません。
ポンペイを襲ったのは高熱の軽い火山灰だったから、当時の儘の姿で発掘する事が出来たのです。

ナポリ・サンタルチア

2007-02-08 00:06:35 | 海外旅行
ローマからナポリへ移動しました。
移動にはやはり電車です。初めて降り立ったナポリ駅は、改装工事中の場所もあって、雑然としています。工事の様子から判断すると、完成すれば歩道も立体化されて、スッキリしそうですが、万事のんびりムードのイタリア人の事ですから、それが何時になるのかは疑問です。
まあ、悠久の時間の中の2年や3年に拘る事はないのでしょう。
日本人がスケジュールを守ろうとするあまり、ギスギスしているのよりは良いのかも知れません。
駅からタクシーでサンタルチア・グランド・ホテルに向かいました。私にとっては清水の舞台からバンジージャンプする位の決意で予約したのですが、シーズンオフのため格安でした。1部屋朝食付きで2万円強、これなら私にも何とか払える金額です。
ヨットハーバーの向こうに見えるビルの左側が、我がサンタルチア・グランド・ホテルです。

寝ころびバイク

2007-02-07 00:04:02 | 海外旅行
ホテルからテルミノ駅に向かう途上、バイクが軒並み倒されていました。
昨日も一昨日も此処を通ったけど、その時には何ともなかったから、今日の朝、誰かが悪戯したのでしょう。
倒れているバイクはみな大型の高級そうなものばかりです。
自分はこんな高価なものは買えないからと、僻み根性でやったんでしょうが、何処の国にも馬鹿は居るものですね。
フランスとかだと、大型バイクは殆ど日本製ですが、流石イタリア、日本製も偶には見掛けますが、国産バイクが殆どです。日本製とドイツ製が会わせても2割程度のようでした。
私も大型バイクの免許を持っているから、1500CCのハーレーでも乗る資格はあるんですが、125CCくらいしか乗った事はありません。
倒れた時、私の力では、こんな重いバイクでは起こせませんからね。

ラッピング・サービス

2007-02-06 00:10:13 | 海外旅行

本屋さんのラッピング・サービスです。
ヨーロッパでは買い物をしても、袋に入れてくれるのが精々で、日本みたいに、箱に入れて、包装紙で包み、手提げ袋に入れてくれるなんて事はありません。
どうせ家に帰れば、包装紙は破き捨てて、箱もゴミ箱行きか、資源ゴミに分別するかですから、パルプ資源と手間が無駄になる訳ですからね。
あちらでも、贈り物だから・・・と頼めば、箱に入れて、リボンを掛けてくれたりしてくれます。
この本屋さんも、クリスマスシーズンだからか、店の外でラッピング・サービスをしていました。
包装して欲しい客は、本とレシートを出して、ラッピングして貰えます。
料金は無料ですが、任意で寄付を受け付けていました。
イタリア語で書いてあったから、何の目的での寄付なのかは分かりませんでしたが、歳末助け合いみたいなものなのでしょう。
それにしても、日本のデパートとかの過剰包装は未だに健在ですね。
レジ袋もそうですが、希望者には有料で包装するようになったら良いのに、と思います。

クリスマス・セール

2007-02-05 00:02:30 | 海外旅行
ローマの喧噪を逃れての郊外ドライブは、掏摸や車上荒らしの心配もしなかったし、イタリアの良い面だけが満喫できて、楽しい一日でした。
昼ご飯も美味しかったし、おやつのアイスクリームもなめらかな舌触りで、楽しめました。出会った人達とも良いコミュニケーションが出来ました。
レンタカーを駐車場に戻していたら、イタリア人が私の所へ近づいてきました。
「私の借りた車はどれだろう?」と聞くのです。私は彼の持っているキーを見せて貰い、車のナンバーを確かめて、教えてあげました。
私は良く海外で地元の人に道を聞かれたりすることがあります。
暇そうに見えるからか、地元の人間見たいに思われるからなのか、不思議な現象です。
レンタカー事務所に行ってチェックインしたら、車は?と言うから、元の場所に置いてあるというと、それだけで、返却は完了です。
傷がないか、とかのチェックは一切無しです。
(レンタカーの場合、借りる時が、チェックアウト、返すのがチェックインです。ホテルとは逆ですが、ホテルは宿泊する人が対象だし、レンタカーは車が主体だから、この用語は納得です。)
テルミニ駅に戻ると、こんな華やかなお店があって、クリスマスを迎えるローマの人達が忙しそうに行き来していました。
日本人がお正月飾りを買い求めたりするのと同じように、ローマの人達も、クリスマスを迎える買い物を楽しんでいます。樅の木を売る店もありました。

ロマーニ城

2007-02-04 00:07:26 | 海外旅行
ロマーニの街に入ったのは午後3時を廻っていた。街の中央にある駐車場に車を置いて、インフォメーションを捜しに行った。
現在、城はワイナリーになっていて、入場にはインフォメーションであらかじめ許可(無料)を貰う必要があると聞いていたからだ。
車を離れて5分も経っていないのに、ふと私の車を見ると、駐車違反のステッカーを貼ろうとしている不埒な男が居るのが見えた。急いで車に戻り、インフォメーションを探していたんだというと、場所を教えてくれて、違反は勘弁してくれた。
不埒どころかなかなか気のいい男だった。
今度はちゃんと駐車チケットを買って車のフロントに置いてから、インフォメーションに行った。
窓口に居たちょっと太めのお嬢さんが、入場はOKだけど、3時半までだから急いで! と宣う。
高台の城(写真の1番目)まで15分で駆け上がるのは心臓に負担が掛かりすぎるから、ワインの試飲は諦めて、街の散策に切り替えた。

広場に面したジェラード屋さん(2枚目中央)でコーンに入ったバニラのジェラードを買い、歩きながら山盛りになったジェラードを舐めながら、街をぶらぶら散歩した。
10分もあれば通り過ぎるほどのこぢんまりした街だけど、立派な教会(5枚目)もあり、洒落たレストラン(4枚目)も、粋な小路(6枚目)もある。
お菓子屋さんに入ったら、大きな乳房が3っある人型のクッキーが売られていた。何で乳房が3っもあるのか尋ねたかったけど、妙齢の女店員さんに聞くのは恥ずかしかったので聞かずじまいだったのが、いまだに悔やまれる。
うらぶれた感じの噴水(7枚目)があって、そこも駐車場になっていた。
中央の黒いコートの女性が操作しているのが、駐車チケットの販売機。
希望する時間分のコインを入れるとチケットが発行される。15分刻みで買えるから、日本の60分300円オンリーのより使い勝手が良い。
因みに、300円分(2ユーロ)払ったら大体3時間位は駐車する事が出来る。


















果物売り

2007-02-03 11:43:37 | 海外旅行
 
レンタカー事務所で貰った地図を見ると、30km位の距離でアルバーノ湖とかネミー湖とかがあり、ロマーニ城なんて言うのもあったから、その辺を目指して気儘にドライブすることにした。
道の脇に、果物を売っている露天商が居たから寄ってみた。
オレンジとか、日本の温州蜜柑そっくりのもあった。
オレンジと温州蜜柑を7~8個選んで、「幾ら?」と聞いたら、1ユーロだという。1っ個の値段かと思ったら、全部でだという。
その上、私が選んだ中に一個痛んだのがあったのを目敏く見つけて良いものと取り替えても呉れた。
安くて親切な小父さんに出会えて、今日のドライブは楽しいものになりそうだ。
蜜柑を食べながら、のんびり湖畔をドライブして、小さな村(Rocca Di Papa)にあるレストランに入った。
家族経営で、肉屋が本業らしい。簡単な総菜も商って居る。
私が居る間にも、大きな豚の片身が運び込まれたり、近所の小母さんが肉を買いに来たりしている。
対面販売だから、店主と客の会話が交わされ、買い物とお喋りを楽しんでいるのは見ていても微笑ましい。
(この辺りを写したカメラが盗難にあったので、写真をお見せできないのが残念です。)

下車駅名の読み違え

2007-02-02 00:49:44 | 海外旅行

空港のある駅は、Clampino なので、駅名表示をちらっと見たら、 Cla・・・と言うのが見えたから、慌てて降りようとしたが念のため、この本を読んでいる女性に
「此処は空港に行く駅ですよね?」と、尋ねた。
彼女は「違います、Clampino は次の駅よ。」と教えてくれた。
駅名をよく見たら、Clandio だった。
横文字に弱い私としては、やりがちな間違いだ。
彼女は親切にも、次の Clampino に停車する前に、「此処が貴方の降りる駅よ。
」と教えてくれれた。
駅にはレンタカーはなく、タクシーで空港まで行った。
タクシーの運転手も親切な人で、空港内のレンタカー事務所の場所まで、連れて行ってくれた。2ユーロほどのチップが功を奏したらしい。
レンタカー事務所は4軒あったが、何時も使っているAvisに行った。
ところが、全部貸し出し済みで残っていないという。
隣の事務所で順番をを待っていたら、私の前の人迄で在庫無しになってしまった。
3軒目でやっと借りられたが、これも最後の一台で、私の次の人は断られていた。
勿論、オートマ車はなくて、何十年振りかでマニュアル車を運転する羽目になった。
フィアットの1600ccハッチバック車は快適に走ってくれた。

スマートなユーロスター

2007-02-01 00:03:03 | 海外旅行
ヨーロッパを旅していると、ちょっと走ると隣の国に入ったりするから、列車の形も色々あって、眺めているだけでも楽しいです。
このユーロスターは国際列車だから、フランス、その他の国を走り抜ける訳ですが、ドーバー海峡がトンネルで結ばれて、イギリスへもあっけない位の時間で行けてしまいます。
スマートな列車で、座席も二等車でも4列だし、新幹線のグリーン車並の快適です。
列車は移動手段だけではなく、電車や汽車の写真を撮って楽しんでいる趣味の人を駅のホームや沿線の線路脇等で見掛けますが、旅も出来るし、言い趣味だな! と思っています。
ところが、良い写真を撮る場所というのがある程度決まっているのか、同じ場所に大勢の人が三脚を林立させて、カメラの放列を敷いているのを見たりすると、何なんだろうな? と考えてしまいます。
私は人と同じ事をするのは避けたいと言う考え方ですから、同じ場所で同じ対象を撮るという事はしたくないな! と思うのです。