毎日がしあわせ日和

ほんとうの自分に戻れば戻るほど 毎日がしあわせ日和

関係ねぇ!

2016年05月10日 10時10分26秒 | 貴秋の視点、すなわち偏見


このブログにすでに何度か登場している 彗星探索家で臨死体験者の木内鶴彦さんですが、木内さんのお話で 一番感銘を受けたのが、来る新しい世のあり方について。

「一品持ち寄り」 という言葉で表現されたそれは、めいめいが一番好きで得意なことをして、その成果を持ち寄り分かち合うというもの。

大根を作るのが好きで得意なら、山ほどできた大根から 自分に必要なだけを取って、残りはご自由にどうぞ と置いておく。

物だけでなく 技術でもサービスでもなんでも、自分の好きなことを存分にやって、余剰の成果はまわりの人に、というところは みな同じ。

好きなことをする生き方については 本田健さんも書いておられたと思いますが、木内さんのそれは、臨死体験のさなかに垣間見た未来の様子、貨幣制度崩壊が起こった後の 私たちの新しいあり方 ・ 生き方に言及したものだったので、余計にインパクトがあったのだと思います。




お金の制度については、二十歳のころ出会った 「パパラギ」 で 初めて マークが灯ったのを皮切りに 疑念や疑問を持つことが多くなり、より理想的なあり方について想像してみることもたびたびでしたが、木内さんのお話は そんな私に直球ど真ん中という感じで響きました。

が それでも、貨幣制度を空氣と同じぐらい当たり前に思って育った身に お金のない暮らしや生き方というのは なかなか想像しにくく、子どものころ読んだ 「大きな森の小さな家」 や 「子鹿物語」 の物々交換場面を思い出したり、長島龍人さんの 「お金のいらない国」 を読んで 頭の中で実生活に当てはめてみたりりして、なんとかイメージを創り上げようとしていました。

そんな中で出会ったのが、当ブログではおなじみ こちらのブログのこの記事

理想の未来のイメージ構築を大きく助けてくれる文章でしたが、これを読んだとき、木内さんのある言葉を ぱっと思い出したのです。


     「交換じゃないんだ。値段をつけちゃダメなんだよ」


これは 講演会などでご本人から直接聞いたのではなく、私に木内さんのことを教えてくれた知人から聞かされたものですが、直観的に ああそれすごく大事だ! と思いながら、なにがどう大事なのかはわからぬまま ずっと氣にかかっていた言葉です。

そして今、その言葉の意味が 少しはわかるように思うのです。




この二極世界に生きる私たちは、「自分でないもの」 を通して 「自分」 というものを知ります。

そこには、前の記事にも書いたように どうしても 「線引き」 や 「比較」 、 「差」 というものが生まれます。

いい悪いではなく、とにかくそういう仕組みになっているということです。

そんな性質を助長するのか、絶えずゼロに戻し ゼロから新しく分け出すのかで、世界は大きく分かれます。

自分の生み出したものに値段をつけるとは、無限で果てしなく豊かな自分という存在を 有限の囲いに閉じ込め 限界を設けること。

自然の恵みに値段をつけるとは、無限で果てしなく豊かなこの世界を 有限の囲いに閉じ込め 貧しくしてしまうこと。

値をつけるという行為は、私たち人間も含め 天から生じたあらゆる無限の豊かさに制限を課し 差をつける、狭くて利己的な意識の産物です。

その根っこには、私たちはバラバラであり、ちっちゃな個である自分の身は 自分で守るしかない、という不安があります。

不安から 足りない 十分でないという不足の思いが生じ、自分もまわりも否定的に見るようになって、やがては 知恵をめぐらせ 力を行使しての奪い合いに発展します。

そんな不安から発生した歪みが高じて 経済システムが崩壊し 世界が混乱に陥るさまを、死線をさまよう中で見せられた木内さん。

上の言葉は、その後に創造する新しい世界に 古い世界の失敗を招いた意識を再び持ち込むな、ということだったんだろうな と思うのです。




自分の好きなこと ・ ワクワクすることに打ち込む生き方は、不安も比較も入る余地がなく、それをすること自体がハッピーで 自己完結していますから、創り上げたものへの満足はあっても 執着や評価へのこだわりはなく、他者との間に摩擦も生じない。

「交換でなく循環」 という生き方は、評価? 値段? そんなの関係ねぇ やりたいからやるだけだい という おおらかな自己中(笑)が当たり前になって初めて スムーズにまわり出すような氣がします。

私たちが、自分の値打ちを証明せねば わかってもらわねば という不安や焦燥をみずから脱ぎ捨てたとき、争いも駆け引きもいらない のびのびした社会が実現するのかもしれません





















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