Casa Galarina

映画についてのあれこれを書き殴り。映画を見れば見るほど、見ていない映画が多いことに愕然とする。

のだめカンタービレ 最終楽章 前編

2010-02-01 | 日本映画(な行)
★★★☆ 2010年/日本 監督/武内英樹
<TOHOシネマズ二条にて鑑賞>

「テレビのおふざけは、スクリーンではキツイ」

評判はいいのようなのだけど、私は残念な思いが先立つ。期待値が高すぎたから…ということもあるかも知れないが、ある意味「スクリーンは別物」という当たり前の大命題を突き付けられた。暗い箱の中、大きなスクリーンで展開されるギャグは、ほとんどが上滑りに感じられ、テレビ画面ではしっくりきていた敢えての「ハズし感」が、スクリーンではただの違和感に変貌していた。

強烈に駄目だったのは、外国人出演者が吹き替えに変えられていることだ。もちろん、スペシャルドラマを見ているので、映画版でもこうするしかないとはわかっていた。しかし、スクリーンで見てみるとどうだろう。本編の肝である、千秋とコンマス・シモンとの確執と和解なんて、吹き替えのセリフじゃちっとも気分が盛り上がらない。全く感情移入できない。

テレビならではのおふざけは、映画では抑えるべきだっただろう。のだめ人形を振り回すのは1度で結構。ラストカットまで人形ってのは、ちょっと映画をナメてんじゃないのか、とすら思ったりもして。

上野樹里ちゃんの可愛らしさと玉木宏のチャイコフスキーの指揮っぷり。これは良かった。