Casa Galarina

映画についてのあれこれを書き殴り。映画を見れば見るほど、見ていない映画が多いことに愕然とする。

団地

2017-08-07 | 日本映画(た行)
★★★★☆ 2016年/日本 監督/阪本順二

(WOWOW)


大阪弁コテコテのテンポの良い悲喜劇にSF要素が加わるウルトラCひねり。
死とは?そして生とは?という哲学的なテーマを
日常の権化とも言える団地と遥かなる宇宙空間を見事につないで紡ぎだす。

団地という日常に非日常が浸食する。
いや、私たちが生きる世界こそが非日常なのだ。
密室での漢方薬作りシーンにも不思議な緊張感が走る。
そして、「そちらはどーですかああ」とくそ真面目に叫ぶ藤山直美に爆笑。
この緩急がすばらしい。
ラストの驚きの展開にも唸る。

2016年にリアルタイムで見てたら間違いなく年間BEST3入りだった。