Casa Galarina

映画についてのあれこれを書き殴り。映画を見れば見るほど、見ていない映画が多いことに愕然とする。

アメリカンヒストリーX

2017-10-05 | 外国映画(あ行)
★★★★ 1999年/アメリカ 監督/トニー・ケイ

(Amazonプライム)

消防士だった父を黒人に殺されネオナチに傾倒する若者をEノートンが熱演。
彼の演説が昨年の選挙時のトランプの演説とほとんど同じで背筋が凍る。
刑務所での日々で彼の考えも変わるのだが…。

20年前の作品だがまさに今のアメリカを描いたよう。
「絶望シネマ」という本にも掲載されていた作品で、後味の悪さもハンパなし。
主人公の差別意識は父が黒人に殺されたことだけではなく、実は…という脚本も素晴らしい。
本当に今のアメリカを見ているようで、この問題定義が何も好転していないことに恐ろしさを感じる。