Casa Galarina

映画についてのあれこれを書き殴り。映画を見れば見るほど、見ていない映画が多いことに愕然とする。

手紙は憶えている

2018-01-16 | 外国映画(た行)
★★★ 2016年/カナダ・ドイツ 監督/アトム・エゴヤン

(WOWOW)

次々と供給されるナチ物の中でもなかなかひねった展開で、
そういうこともあったんだと新たな気づきを与えてくれるいい映画ではある。
しかし!始まる前にサイトの紹介文を読み「これって●●ってオチじゃない?」
と言ったら本当にその通りになり、一緒に見ていた夫に睨まれた。
「驚愕のラスト5分」って言うんだけど再生ボタン押す前から勘のいい人はわかるようは話で驚愕はないよねぇ。
また、テーマ的にも非常に社会的意義のあるものなのに、
謎解きの方に観客の意識がいってしまうのはよろしくない。
サスペンスとして面白い作品って、その辺すごく注意深く作らねばならないんだなと改めて思った。

神様メール

2018-01-16 | 外国映画(か行)
★★★★ 2016年/ベルギー・フランス・ルクセンブルク 監督/ジャコ・バン・ドルマル

(Amazonプライム)

パソコン一台でこの世のすべてを支配する横暴な父(=神)のもとを離れ、
自らの理解者(=6人の使徒)を見つけにこの世界に降りてくる娘エア。
父に嫌気がさした兄(イエス)はとっくの昔に逃亡済み。残された母(=女神)は…。
ラストのオチ含めド直球のフェミニズム映画で驚き。
あまりのストレートぶりにもう少しひねりがあっても、と思わなくもないが、
エアが出会う使徒たちの苦難を幻想的なシーンで見せるなど
いかにもヨーロッパ映画の佇まいは見ていて楽しい。
もし、自分の余命を知ったらどうするだろうかと誰しも考えてしまうだろう。
しっかし、ドヌーブは精力的にいろんな作品に出てるねえ。