Casa Galarina

映画についてのあれこれを書き殴り。映画を見れば見るほど、見ていない映画が多いことに愕然とする。

勝手にふるえてろ

2018-01-18 | 日本映画(か行)
★★★★ 2017年/日本 監督/大九明子

(映画館)

こじらせ系女子の妄想が炸裂するオフビート映画。
ということで、観賞前からある程度はどんな手触りの映画か想像できてしまうわけだ。
だが、本作は「どうせこんなもんだろ?」を超えてくる楽しさがある。
一つは主演の松岡茉優の愛らしさ。
同性から嫌悪感をもたれずにこの役を演じられる女優はそうそういない気がする。
そして、ある事件後のミュージカル的シークエンス。これが効いている。
中学時代の思いを10年間も溜めているというイタい女の話を通じて、
現代人の孤独を描く普遍さも持ち合わせた良作。
「wikiの奴隷」などくすっと笑える名キャッチも続々登場。これは原作のチカラか。
そしてやはり、ラストを持っていく渡辺大知が最高である。