Casa Galarina

映画についてのあれこれを書き殴り。映画を見れば見るほど、見ていない映画が多いことに愕然とする。

LION ライオン 25年目のただいま

2019-01-31 | 日本映画(や・ら・わ行)
★★★☆ 2016年/オーストラリア 監督/ガース・デイビス

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養子縁組によって相応の環境で育ち、大学まで行ったサルー。なぜ彼はそれほど故郷インドへの郷愁を掻き立てられているのか。そこんところがよくわからない。Google Earthを使って、故郷を見つけ出すプロセスも割と普通だし。いいネタがゴロゴロ転がっているのに、なんとも中途半端でもったいない。確かに主人公サルーの生涯はドラマチックであるが、むしろ衝撃を受けたのは終盤のスーの告白である。ニコールキッドマン演じるスーと夫のジョンの志や生き方にもっともっとスポットを当てて欲しかった。素直に育ったサルーと環境に馴染めなかった弟の相克ももっと深められたはずだ。序盤の迷子になるまでに時間を取り過ぎ。むしろ、ジョンとスーがふたりを引き取るシーンから始めてよかったくらい、この家族の物語を見たかった。