Casa Galarina

映画についてのあれこれを書き殴り。映画を見れば見るほど、見ていない映画が多いことに愕然とする。

ジョーンの秘密

2020-08-10 | 外国映画(さ行)
★★★★ 2018年/イギリス 監督/トレバー・ナン

英国の女性科学者が原爆情報をソ連に流した。世界の平和のために。 ジョーンは確かに男に翻弄されたが彼女の行動は科学者としての矜持。それを正義として世界は認識するのか。抑止力は本当に有効か。広島、長崎も言及され日本人には決して他人事ではない物語。考えさせられる秀作。

完全ノーマークだったが掘り出し物。現在と過去を行き来する構成もスムーズでケンブリッジ大学の風景も美しい。実話ベースだが脚色部分も多いはず。しかし、すでに核兵器が存在する今、使わないために何をするべきか考えるきっかけには十分。出演時間短いがジュディデンチの演技には惚れ惚れ。さすが。