★★★★ 2018年/日本 監督/三宅唱
男ふたりに女がひとり。心地いい3人の関係。でもそれは長くは続かない。突然炎のごとく函館編。熱情もファムファタルもここにはないけど。なーんも考えずにテキトーに生きてる。そのダラダラが愛おしい。たゆたうような甘やかな時間。壊さないでと困り顔の女のクロースアップ。
石橋静河も柄本佑も、こうした日常系の日本映画の小品には欠かせない存在で自然体の演技がとてもいいが、私は染谷将太に釘付け。このつかみどころのなさは、誰にも真似できない。本作では何の賞にもノミネートされてないのかな? 彼が出てきただけで確実に空気感が変わる。