Casa Galarina

映画についてのあれこれを書き殴り。映画を見れば見るほど、見ていない映画が多いことに愕然とする。

Mank/マンク

2020-12-17 | 外国映画(ま行)
★★★★ 2020年/アメリカ 監督/デビッド・フィンチャー

Mankはなぜ市民ケーンを書くに至ったか。市民ケーン同様の語り口と映像を駆使して描く。フェイクニュース、クリエイターの矜持、創作物は誰の物か。まさに大統領選あり、映画館の行く末危ぶまれる2020公開に意義を持つ1本。映画創作を問う作品がNetflix出資という皮肉までが構成要素だ。

市民ケーンの背景について知らないと、何の事かわからないシーン多数。それは一部ファン向けというより、市民ケーンを通じて映画創作のの危機感をあぶり出す目的だろうか。出資者と配給会社が公開を牛耳る様子はコロナで来年公開作が揉めに揉めている現状と気味が悪いほどに重なる。