Casa Galarina

映画についてのあれこれを書き殴り。映画を見れば見るほど、見ていない映画が多いことに愕然とする。

アンビリーバブル たった1つの真実

2021-02-06 | TVドラマ(海外)
★★★★★

大傑作。レイプ被害を取り下げられた少女。その3年後、別の現場でレイプ犯を追う刑事がいた。何としても捕まえるという執念を持つ2人の女性刑事の地を這うような捜査の描写が感動的。少女と刑事、2つの物語が徐々に交錯。この少女を救ってくれと祈りながら見た。

本作、3名の主要キャストが抜群にいい演技をしている。男性警官の横暴でレイプ被害を取り下げられ、その後の人生がズタズタになってしまう少女を演じるのはケイトリン・ディーヴァー。ブックスマートとは別人のよう。深く傷つき、誰にも心を開かなくなった少女を見事に演じている。

州を越えて手を組む2人の刑事は昔気質なトニ・コレットと子育て中のメリット・ウェヴァー。特にメリット・ウェヴァーの役作りが凄い。声が小さく物静か、しかし心の奥底に怒りを秘めた女性。今まで見たことのない刑事像と言っていい。この2人のバディ感が最高なのでシリーズ化して欲しいと思った。

サウンド・オブ・メタル

2021-02-06 | 外国映画(さ行)
★★★★ 2019年/アメリカ 監督/ダリウス・マーダー

聴覚を失った男性の喪失と再生の物語。大切なものを失ったルーベンの悲しみにひっそりと寄り添う優しい人がいる。静かに耳を澄ませることで愛しいものが見えてくる。 ヘッドフォンで見るべしの意味、そういうことかと膝を打つ後半の展開。音を描くことに挑戦した意欲作。

ガールフレンド・ルーの父親、マチュー・アマルリックの登場に驚く。(配信って、事前にキャストチェックせずに見るから、この人出てたんだ!って驚くことが多い) わずかな登場シーンと佇まいで、どういう家柄か家庭環境かが想像できる。さすが。