Casa Galarina

映画についてのあれこれを書き殴り。映画を見れば見るほど、見ていない映画が多いことに愕然とする。

ロング・ショット

2021-04-29 | 外国映画(や・ら・わ行)
★★★★ 2019年/アメリカ 監督/ジョナサン・レビン

女性がステイタス上の格差ロマンスにはノッティングヒルの恋人という大名作があるけど、負けず劣らずチャーミングな作品。シャーリーズセロンは超絶美しいし、一方国務長官というバリキャリなのにお茶目なところもあり。またそれを嫌味なく見せられるのは姐さんさすがです。

昨今ポリコレもあり、美人と醜男というルッキズムの側面をネタとして使うのは難しいが、それも見事にクリア。見た目や金銭格差はあまり触れずに、志のある者同士の結びつきに帰結させる脚本が実に今っぽい。●●となった彼女をフレッドが紹介するラストも今後の社会の希望を投影していて爽快だった。



映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ

2021-04-29 | 日本映画(あ行)
★★★☆ 2017年/日本 監督/石井裕也

劣悪な環境での人間の生きづらさ、そのリアルな表現には惹きつけられる。ズボンのチャックをいつも開けているようなダメ人間を田中哲司始め、全ての役者陣が好演。が、しかし自分はハマれなかった。わざわざめんどくさい生き方を選んでいるよう。

めんどくさいダメ人間の話は好物だけど、そこに手を差し伸べたくなったり、一緒に泣いたりしたいような人物たちへの入り込みがあまり持てない。これは私がいつも石井裕也作品に感じていること。うまく言語化できないけどきれいにまとまり過ぎているような感じ。作品のムードがこざっぱりしている。