Casa Galarina

映画についてのあれこれを書き殴り。映画を見れば見るほど、見ていない映画が多いことに愕然とする。

私をくいとめて

2021-04-30 | 日本映画(や・ら・わ行)
★★★★ 2020年/日本 監督/大九明子

のんの主演に目が行きがちだが(もちろんすばらしい)大九節とも言える色とりどりの観客を飽きさせない演出と編集にやられた。人を食ったようなシーンの挿入も雑音にならず、ワクワク感がどんどんアップ。ひとりはラクだが、ひとりのママもつらい。Life goes on.お一人様に幸あれ。

のんと橋本愛。フォーカス浅めにして捉える両名のクロースアップの美しさ。その意図的なカメラワーク。何としても美しく撮るのだという意気込みがビンビンに伝わり、我々観客も彼女らを応援せねばならない、そんな気分にさせられた。本作はのんさん応援歌でもあるのだね。見事な主演ぶりだった。

多田くんについて。 公開時、映画ファンの林遣都評がTLにあまり流れて来ず(湖民アカは別)寂しかったが、それはのんの存在感があまりに大きかったからだね。ちょっと鈍くてKYな年下営業マン。クセのある役をさらっとこなして、主演を輝かせるのが、林遣都の真骨頂。