Casa Galarina

映画についてのあれこれを書き殴り。映画を見れば見るほど、見ていない映画が多いことに愕然とする。

ホルストン

2021-09-20 | TVドラマ(海外)
ほアメリカ人デザイナー、ホルストンの成功と挫折の物語。主演のユアンが我儘放題の天才デザイナーを熱演。伝説のクラブ、伝説のオフィスなど70-80年代当時のNYの再現ぶりが凄い。いかに天才でも、投資家と資本主義に呑み込まれる。ファッションとビジネスの話でもある。

ユアンマクレガー、本作でエミー賞授賞。確かに熱演なんだけど、芸術家気質のゲイの男性が男とドラッグに溺れて転落するという話はよくあるもので目新しさはない。(彼のこれまでのキャリアから考えるとチャレンジングな役と言えるのかもしれないが)

それでも、ホルストンの邸宅、別荘、パリの名だたるデザイナーたちとベルサイユ宮殿でショー対決。めくるめくゴージャスなセットと舞台は眼福。ここまで上り詰めた彼が落ちぶれて、全国チェーンブランドのデザインをさせられる。湯水のごとく金を使い続けた彼の自業自得なのだが、哀れだ。

見てて思ったのは、ライセンス契約がいかにおいしいかってこと。ただのハンカチやベルトや靴下に名前とロゴが付いているだけで、膨大な利益が生まれる。そりゃそのおこぼれにわんさか人が集まってくるわけだよ。